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KAIXA

作者:斬刄
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学校内接戦(中編その2)

一方人質のいる体育館では。
オルフェノク達は第二体育館の音声だけを流しておいた。
目的は女を犯したい放題することはオルフェノク達は聞こえていたが目的はちゃんと果たすからどうでもいいため何も動じず、残っていた人質は憤りを感じた。女子は選ばれなくて良かったと心の底から思っていた。男子はあの不良達に嫌悪感を抱き、ぶっ殺してやるという殺人衝動にかられていた。

そして美香と玲が不良達がいる第二体育館中内に入ってきてから戦闘は始まった。


バン!バン!
銃声が響く。
また複数の銃声が響く。
やられる声、悲鳴を上げて逃げていく叫び声。大量の人質がいる体育館誰が不良どもを倒したのか。それは全くわからない。
『あ、足がぁぁぁぁぁ!』
わかったのは牟呂打が足を怪我したのと、不良達は逃げていく声しか聞こえない。そして討伐者は一人となってしまった。
『頼む!助けてく…』
バン!銃声が響く。
助けてくれと望む前に敵側が撃ったのだろう。
残ったクラスメイト達は牟呂打については元々嫌悪されている存在でありやる事が非道なので自業自得だとしか思わなかった。オルフェノク達はもう奴らでは勝てないと思い行こうとするが

『き、恐竜⁉』
オルフェノク達は足を止めた。
その恐竜は第二体育館の倉庫にその恐竜を入れたものである。
という事は生徒は入っていったのだろう。体育館内にいる生徒達はみるからに絶望に陥ってゆく。今度は原始人が生まれる前の恐竜が生きているっていうのかというとこんな非現実的な事がもう既に起こっているんだ。今更、恐竜がいてもおかしくない。
『おいおい冗談だろ…なんで博物館にでてくる恐竜が…死にたくない!誰か!誰でもいいからこっちきてなんとかしてくれぇぇ‼…死にたくなイギャァァ‼』
プツン
音声の物も切り落とされた。
一気に沈黙の状態となった。
白黒の怪物オルフェノク。
恐竜の存在。
大事な人の命による安否。
殺されるという現実を知って今沈黙が続くわけなかった。
「「「何だよこれぇぇ‼」」」
「「「嫌ぁぁぁぁぁぁ!」」」
瞬間、不安による恐怖は火山のように一気に爆発した。自分が殺される、家族の生存や親友などの大事な人が殺されているかもしれないなどの恐怖。
「嫌だぁぁぁ‼」「死にたくなぃ!」「ここでくたばるなんてごめんだ!」「殺されるのかよ!」「死ぬのは嫌ぁぁ!」
大声で叫び助けてを求めようとするが、それをオルフェノク達は緊迫状態の生徒達全員に向かって怒鳴り上げた。
「貴様ら…静かにしろぉぉ‼‼」
またオルフェノク達はマイクを使用し後一瞬にして静まった。心の底では静まってなどいない。協力でもなんてない。この学校全員の生徒が完全に狂ってしまった。
あの不良達の言うとおり自由に自分の欲望のまま生きればいいんだ。
オルフェノク達は生徒達が急に笑い出して、気味が悪くなった。
やりたいことがやれる。
邪魔するなら誰であれ殺す。
「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼」」」
もう数人のオルフェノクではどうしようもできなかった。いくらオルフェノク達が人外でも800人の人間に押されたら勝てる気がしない。多勢に無勢。
それだけではない。
彼らは狂ってしまった。
それだけで十分危険なのだから。恐怖に耐える精神はとっくに追い詰められ崩壊もいいところまでなってしまった。

玲side
なんだよこれ。
なんなんだよこれ。
学校が荒れてやがる⁉どうなってんだよ!
「いやぁぁ!離してぇぇ‼」
「もう世界の秩序は終わったんだよ!やりたい放題やらせろ!」
オルフェノク一体相手に何十人かが襲ってきている。オルフェノク達も一人二人殺したところでひるむことはない。
「は、離せぇぇ!」
「バンザァァァイ‼‼」
オルフェノクは3階から落とされた。こんなの狂ってる。こんなの頭がどうにかなってしまいそうだ…

「玲!後ろ‼」
⁉包丁?
こいつ第二体育館で不良達と一緒にいたギャルか‼
「ねぇえ?私の彼氏サクって殺っちゃった!なんで殺しちゃったんだろう?あハ?アハハハハ‼ねえ?恋してるよね?私見てたよぉ?虐められっ子の美香と愛し合ってたんだよねぇー?だからさ?ムカつくわけよ?特にあんたのようなモテないやつが彼女出来たって⁉お前のような彼女持ちのクソ野郎はとっとと死ねェェェエ‼」
今俺は変身してない。
避けないと殺される…!


ズサッ
「…ランサー」
槍を心臓に刺されて殺されたか…
どうしてこうなってしまったんだ。どこでこいつらは狂ってしまったんだ⁉
「こんなに荒れるとはな。俺達はオルフェノクを倒そうとしたつもりが人が人を殺そうとする。
秩序が一瞬に崩壊したらこれか。ある意味最悪だな。この世の終わりを見たような気分だ。」
「平常心が崩壊して…人としても最悪な行為を目の前で平然としておりますし、何しろ考えているのをやめて力づくで欲しいものが手に入れることになってますわ。私は絶望したままの状態で生気を奪うのは好みです。ここの女の生徒の生気を吸おうとしましたが吸う前に拒絶されて階段から落ちてしまいましたわ。それにこんな醜い光景をずっとは見ていられませんわね。」
崩壊した平穏。
何をしても誰からも言われない。
みんなが我慢していたものが開放的になっていた。
やりたいことをやる。
お腹が空けば食べる。
寝たいなら寝る。

そんなことは猿でもできる。
けれどみんなは人間だ。
考える生物だ。
しかし、安定を治めるものが無くなった今となってはどうしようもない。しかし、それを何とも思わないオルフェノク。鷹のオルフェノクと鴉のオルフェノクだった。
「貴様が侵入者か?今から貴様らを葬る。」
「あんたら平気なのかよ…同胞のオルフェノク達が殺されそうになって、この後に及んで侵入者の討伐…?リーダーなら仲間を優先にすることぐらい…それぐらいのこと誰でも分かるだろうが‼」
「あいつらはほおっておけばどうとにでもなれる。オルフェノクは無敵だ。死んでいったオルフェノクはその程度でしかなし得ないだけだ。何であれ命令は絶対。それだけのことだ」
おかしいだろ⁉なんで平気なんだよあんたらは‼俺たちより同胞を助けるのが先だろうが!
「任務や法を破る奴はクズだ…けどな仲間を見捨てるような奴はもっとクズだ‼あんた達は今の大暴れしている生徒同様のクズ野郎だ‼」
篤と劉牙も完全に戦闘状態にはいっている。こうなったら戦うしか…
「悪いなマスター。あんたらは別のオルフェノクと錯乱した生徒が襲ってくるのをどうにかくれないか?」

ランサーside
「あいつの相手は俺に任せてお前らは仲間を守ってくれ」
こいつがイーグルオルフェノク。
鷹の目を持っているがアーチャーと同等…いやそれ以上か⁉
戦って見なきゃわかんねぇよなぁ‼
「そらそらそらそら‼」
ギリギリのところで槍を避けて、攻撃し終えた後に狙ってきやがる…いや、それだけじゃない。
こいつ鷹なのに飛んでねぇ。
「貴様…戦闘慣れしいてるな。動きに無駄がねぇ。しかし、なぜ飛ばない?温存しているつもりか?」
「お前がどこの誰かは知らないがここに入った以上くたばってもらう」
空を飛んで攻撃するのかと思ったがまだ地上に滞在してやがる。
どういうつもりだ?
「貴様…羽を使うつもりはないのか?」
「確かに名称どうり俺は鷹だ。飛ぶ鳥類なのだが隙あらば飛び突く。それに俺は空を飛ぶのは好きじゃない。それだけのことだ」
地上戦を好む鳥類人…あまりにも偏ってはいるが、戦闘慣れに地上戦で不向きでもない…その気になれば空中戦で追い打ちも可能。
「いいぜ…とことん付き合ってやろうじゃないか!」
アイリside
ああ!イラつく‼
今すごく腹が立っていますわ!
黒い羽邪魔!
目の前が見えませんわ!
「ちょっと卑怯ですわよ!」
「卑怯?勝てばいいんだよ!勝てばぁ‼戦いってのは死ぬか生きるかなんだよ‼」
「低級霊達!」
少なくともこいつを足止めしてさっさと切り落としますわ!
「硬い⁉」
「お前も飛べるんだなぁ?だったらここから墜落させてやるぜぇ‼」
突き飛ばされた…くっ。
黒い羽による不視界に硬い体。
どうやって逆転すれば。
「ギァァァァァァア‼」
叫び声?鴉のオルフェノクがいたところですわ。
「なっ…」
なんなの…あのオルフェノクは?
それにあの硬い身体を噛み砕いた⁉

一方
玲達は襲ってくる生徒達を倒しながら安全な場所に逃げるつもりだった。ランサーとアイリを信じるしかない。


しかし、
「なんなんだ…恐竜のオルフェノクなんて聞いたことないぞ⁉」
「どうなってんだよ…」
骨組みのティラノサウルスが運動場に現れ、生徒達を襲って来た。
生徒達は巨大な怪物が現れて至る所に逃げて行ったが、そのティラノサウルスは小さく分裂され、次から次へと襲ってきた。そして、学校に入ってきたオルフェノク達は狂って逃げていく生徒達を餌にして次から次えと食い殺した。


「もういやだぁぁぁぁ‼」
「…この世の終わりよ…お母さん。お父さん。」
他の友達も守ろうとしたが、いきなり大量に現れた怪物にパニックとなり、玲が落ち着いて忠告したが4人は小さくなった恐竜にやられてもう間に合わなかった。
「畜生…」
そして、篤と劉牙などの友達含み8人しかおらず俺たちは動けない状態だった。
「なんで…俺たちは襲ってこないんだ?」
「こいつらは錯乱状態の人にしか襲ってこないんだ。だから俺たちには襲ってこない。でも今俺たちが動こうとしたら敵とみなされて殺されてしまう。」
玲と美香は情報を得ており、大倉庫に巨大オルフェノクがいることを知ったが、それがどんな物か分からなかった。しかし、進むためには大きな壁があった。
「けれど問題点がある。

俺たちが学校にどこにもないと知り、黒い渦はあのオルフェノクの体内に入っていることだ。」
「Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa‼」
黒い渦は巨大オルフェノクが食べてしまい倒さない限りどの道進めない。
ここで殺されるか。
生き残ることが出来るのか。 
 

 
後書き
冥土へ誘うものアイリ
ランサー(クー・フーリン)
仮面ライダーカイザ(玲)
仮面ライダーデルタ(篤)
仮面ライダーケタロス(劉牙)
VS
熟成期ティラノサウルスオルフェノク
 
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