FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第175話 存在
前書き
紺碧の海で~す♪
今回は『宝狩』の続きです。そして、何やらトーヤに異変が・・・!?
ナレーション風に書いていきます。
それでは、第175話・・・スタート♪
チャ「大魔闘演舞3日目競技パート、『宝狩』・・・開始ッ!!!」
チャパティ・ローラの力強い実況と共に、像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と力強く叩いた。遂に『宝狩』が始まった。宝を探す12人の魔道士が一斉に駆け出す。
チャ「会場の皆さんは、映像魔水晶の映像からご覧下さい。」
会場に6つの映像が映し出された。
ナ「おらおらおらおらおらぁぁぁぁぁっ!」
森林の舞台にいるナツはものすごい速さで木を登っていく。
ウェ『ナツさん、ありましたか?』
ピンマイクからウェンディが問う。
ナ「今探してる。確かにこの辺で光ったような気がしたんだけどな。」
競技が始まる前から、ナツはこの木の上で何かが光っているのを見つけていた。枝に足を掛け、幹に腕を回し注意深く辺りを見回すが、宝はどこにも見当たらない。
ナ「もっと上の方か?」
ウェ『気をつけて下さいね。落ちたら怪我どころでは済みませんよ。』
ナ「おう。」
ウェンディと言葉を交わしながらナツは更に上へ上へと登っていく。すると、ナツの目の前にある木の枝の辺りで何かがキラリと光った。枝に近づいてみると、フィオーレ王国の国章が刻まれた金色の球体が木の枝に引っ掛かっていた。
ナ「あったぞウェンディ。」
ナツは宝を手に取ると、ズボンのポケットに押し込んだ。
ウェ『ナツさん、まだ下りないで下さい。下に誰かいます。』
地面からナツがいる場所までかなりの距離があるが、滅竜魔道士は視力、聴覚、嗅覚が竜と同じくらい優れている。下を見てみると、白い柳のアチュールがいた。アチュールの手には宝が1つ握られていた。
ナ「なぁウェンディ、確か相手に攻撃を与えたら宝を1つ貰う事が出来るんだよな?」
ウェ『そうですよ。アチュールさんに攻撃するつもりですか?』
ナ「あぁ。」
そう言うと、ナツは出来るだけ音を立てずに木を下り始める。
アチュ「おーいウララ、次はどの舞台に行くんだ?」
アチュールはピンマイク越しにウララと会話している為ナツに気づいていない。アチュールの背後まで来ると、
ナ「火竜の・・・鉄拳ッ!!」
アチュ「ぐぉあっ!」
アチュールの背中に1発食らわせる。その反動でアチュールの手から落ちた宝を拾い上げる。
ナ「おしっ!2つ目GETだ。」
2つ目の宝もズボンのポケットに押し込んだ。
チャ「ナツ選手、アチュール選手に攻撃を与え宝をGET!」
ル「順調ね。」
エ「その調子だ。」
タ「あ~あ、火竜に取られちゃった。」
シェ「もぉ。アチュールったらしっかりしなさいよ!」
一方その頃、
ト「ありました!」
街の舞台で宝を2個見つけたトーヤは街の舞台から雪原の舞台へ移動し、雪の中から3つ目の宝を見つけたところだった。トーヤは宝に付いた雪を掃い、羽織っているローブで包む。
マ『私達すごい順調じゃん!よぉ~し、どんどん宝を見つけよう!』
ピンマイク越しに聞こえるマヤの声もすごく楽しそうだった。
ト「(宝を探す側だったら、マヤさんはもっと楽しんでいたんでしょうね・・・)」
そう思ったその時、背後から何者かの気配を感じ、トーヤは振り向くのと同時にその場から遠ざかる。そこにいたのは顔全体を覆う銀色の仮面を着けた死者の仮面のオーガンスだった。
ト「(いつの間に・・・!?)」
マ『トーヤ、隙を突いてそいつから離れて。何をされるか分からないよ。』
ト「分かりました。」
死者の仮面に仲間を傷つけられたのを目の当たりにしているマヤとトーヤは、オーガンスが死者の仮面である限り良くない事が起こるのはすでに予測出来ていた。
トーヤは左手を胸の前に置くと、
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!雪女!」
地面に紫色の魔法陣が浮かび上がり、そこから長い黒髪に同じ色の瞳、赤い唇、真っ白な肌と着物を着た雪女が姿を現した。
チャ「出たぁぁぁっ!これぞ失われた魔法、怪物召喚!!」
チャパティ・ローラは初めて見る怪物召喚に目を輝かせている。
ト「雪女、吹雪を起こしてくれっ!」
雪「はい~。」
トーヤの指示に従い、雪女は左手を口元に近づけるとふぅ~と息を吹く。すると、雪が降り始め、風が吹き、辺りを白く覆い尽くす。視界が悪くなり、さっきまで目の前にいたオーガンスの姿さえ見えなくなってしまった。
マ『トーヤ、今の内に。早く!』
ピンマイク越しのマヤの声も若干震えていた。トーヤは雪女を妖霊界に帰らせると足早に雪原の舞台を後にした。
一方その頃、
ナ「でぇりゃあっ!」
ロ「うぉあっ!」
ナ「おらぁあっ!」
ヒ「キャアッ!」
森林の舞台から砂漠の舞台へ移動したナツはそこで出会わせた四つ首の猟犬のロッカーと、気楽な禿鷹のヒリアに攻撃を食らわせ宝を手に入れていた。だが、ロッカーは宝を持っていなかった。これでナツが手に入れた宝は3個だ。
ウェ『すごいですねナツさん。』
ナ「だろ?おしっ!どんどん攻撃して40個の宝全部俺が手に入れてやらぁっ!」
ウェ『40個全部はさすがに無理だと思いますよ。』
40個全部手に入れたらそれはそれで凄い事なのだが・・・
リ「お前は相変わらずだな。」
振り向くと、蛇姫の鱗のリオンがいた。
ナ「よぉ!久しぶりだな!」
リ「そうゆう場面じゃないと思うが・・・まぁ良い。」
リオンは肩を竦めた後、上着のポケットから宝を3つ取り出した。
リ「貴様も俺も、持っている宝は3つ。」
ナ「わざわざご丁寧に渡しに来てくれたのか?」
ナツが挑発気味に言う。リオンは上着のポケットに宝を仕舞い込むと、両手を構え冷気を溜める。それに合わせるかのように、ナツも右手に炎を纏う。
リ「どっちが先に攻撃を当てるか、勝負してみるか。」
ナ「望むところだ。燃えてきたぞ。」
チャ「あぁっと!砂漠の舞台でナツ選手とリオン選手がぶつかり合ったぁぁぁっ!」
リョ「火竜と零帝ねぇ。」
リョウが顎に手を当てながら呟いた。
最初に動いたのはリオンだった。が―――
リ「アイスメ」
ア「絵画魔法!虎!!」
リ「ぐぁはっ!」
ナ「!!?」
突如現れた虎がリオンに襲い掛かった。虎はポン!と姿を消した。襲われた反動で上着から落ちた宝を銀河の旋律のアンナが拾い上げる。
リ「貴様・・・・!アイスメ」
ア「絵画魔法!鷲!!」
苛立ちの表情を浮かべ、アンナに攻撃しようとしたリオンよりまた早く、アンナはスケッチブックに鷲の絵を描く。スケッチブックから出て来た鷲は大きな足でリオンの肩を掴むと森林の舞台の方へ飛んで行ってしまった。
砂漠の舞台にいるのはナツとアンナだけとなった。
ナ「・・・おい、どうゆうつもりだ。ア?」
両手に炎を纏い、後ろにいるアンナに問う。アンナは表情を変える事無く、目に掛かった前髪を払いながら、
ア「私はあなたと正々堂々と戦いたかっただけ。他の連中は邪魔でしょ?零帝と戦うのは後にして、まずは私と勝負よ。」
そう言うとアンナは絵筆を持ち直し、スケッチブックに何かを描き始めた。
ア「絵画魔法!大槌兵!!」
ナツの頭上に巨大な大槌兵が現れ、真っ逆さまに落ちてくる。
ナ「どいつもこいつも勝手な事しやがって・・・」
炎を纏った拳を握り締めるナツの脳裏には傷つけられた仲間の姿。ブチッ!とナツの中で何かが引き千切られた。
ナ「これ以上、仲間を傷つけたら許さねぇぞおぉぉおぉおおぉおおおおおっ!!」
怒り狂った竜そのもののように、ナツは炎を纏った拳をアンナに振りかざす。
ア「うああぁあぁああぁあああああっ!!」
ナツの拳をまともに食らったアンナは10mくらい吹っ飛ぶ。その反動でスカートのポケットから落ちた宝を拾い上げる。
ナ「俺達妖精の尻尾は逃げも隠れも、潰されもしねぇ。俺達を甘く見てると、きっと後悔すっぞ。」
拾った宝をズボンのポケットに押し込むと、ナツはその場を立ち去った。
チャ「ここでこれまでの途中結果を見てみましょう。」
映像魔水晶の映像に途中結果の表が映し出された。
海中の洞穴 4個
青い天馬 3個
妖精の尻尾A 4個
月の涙 3個
蛇姫の鱗 3個
妖精の尻尾B 4個
幸福の花 3個
死者の仮面 4個
四つ首の猟犬 0個
白い柳 2個
銀河の旋律 5個
気楽な禿鷹 2個
ヤ「3つのところが多いねぇ。」
ラ「まだ0のところもありますよ。」
チャ「宝は残り3つ!いったいどのギルドが一番多く宝を手に入れる事が出来るんだぁぁぁぁぁっ!?」
一方その頃、
マ『トーヤ、大丈夫?』
トーヤは街の舞台に戻り、残り3つの宝を必死に探していた。マヤのピンマイク越しに聞こえるのはトーヤの荒い息だった。
ト「はぁ・・はぁ・・・だ、大丈夫・・です・・・・はぁ、はぁ・・・い、急がないと・・取られ、ちゃいます・・から・・・はぁ・・・はぁ、そ・・それに、マヤさんに・・・悪い、ですから・・・はぁ・・はぁ・・・・」
本当は宝を探す側がよかったマヤ。あの時は「もう決まった事だから」と言っていたが、トーヤはまだ罪悪感を感じていた。
その時―――
マ『トーヤ後ろ!』
ト「え?うわぁっ!」
トーヤが後ろを向いた時にはすでに遅かった。音も無くトーヤの背後に現れたのはオーガンスだった。顔全体を覆う銀色の仮面が不気味なオーラを漂わせている。
トーヤを襲ったのは死者の亡霊。それを無防備だった背中で食らった為、宝を1つオーガンスに奪われる。
マ『まさかあいつ、ずっとトーヤの後をつ』
マヤが全て言い終わる前にパキィン!とトーヤの耳元でピンマイクが粉々に砕け散った。粉々になったピンマイクは地面に落ちる。マヤとは音信不通になってしまった。
ト「マヤさん・・・」
トーヤは地面にしゃがみ込み、粉々になったピンマイクを救い上げる。
しばらくしてからトーヤは立ち上がると目の前にいるオーガンスを睨み付ける。
ト「僕に何か御用ですか。」
口調は常に敬語だが、今のトーヤはいつものトーヤではない。オーガンスはトーヤの問いに答えず、右手をゆっくりと前に突き出す。すると、
ト「!ぐわぁっ!」
目に見えない波動で吹き飛ばされた。また攻撃を食らった為、また宝を1つオーガンスに奪われる。起き上がろうとした瞬間、
オ「フン!」
ト「がはっ!」
オーガンスの後ろ回し蹴りがトーヤの鳩尾にきまる。また攻撃を食らった為、また宝を1つオーガンスに奪われる。―――――トーヤが所持している宝は残り1つ。
ショ「あいつ、さっきからトーヤしか狙っていない。」
映像魔水晶の映像から一度も目を離さずに見ていたショールが呟く。
フ「おいおい、トーヤが持っている宝、後1つしか残ってねぇぞ!」
ユ「しかも、40個の内見つかっていない宝の数も残り1つ・・・」
トーヤとオーガンス以外の魔道士達は最期の1個を見つける為に各舞台を行ったり来たりの繰り返し。
エ「マヤとトーヤは今音信不通の状態。」
グ「今のトーヤにとって、めちゃくちゃ不利な状態だ。」
オ「このまま終わるのかい?怪物よ。」
仮面越しにオーガンスが言う。仮面を着けている為表情は分からないが、この時トーヤにはオーガンスが不気味に微笑んでいるように見えた。
ト「・・お・・・終わり、ません・・よ・・・・」
よろめきながらも、トーヤはその場に立ち上がる。顔を上げ、穏やかな紫色の瞳でオーガンスを見つめると、
ト「・・・ぼ、僕一人の・・せい、で・・・・み、皆さん・・に、迷惑・・・を、か・・掛けたく、ないから・・・」
それを聞いたオーガンスはしばらく何も言わずにその場に佇んでいた。が―――
オ「お前の存在はどうなんだ。」
ト「・・・え?」
オーガンスの言葉にトーヤは理解する事がすぐには出来なかった。
オ「お前が仲間に迷惑を掛けたくないのは分かった。しかし、仲間にとってお前の存在自体が迷惑なんじゃないか?そうだろ?妖霊界の半幽人よ。」
ト「!?」
トーヤは目を見開き言葉を失った。
映像魔水晶の映像を見ていたルーシィ達も目を見開き言葉を失っていた。
ル「な・・何で、あいつ・・・」
リョ「トーヤが、妖霊界からやって来た半幽人だって、分かったんだ・・・?」
普通の人間ではまず見破られないはずなのに、オーガンスはトーヤが半幽人である事を見抜いた。
エル「だが、「トーヤの存在が迷惑」ってのはどうゆう事だ。」
フ「あいつ、俺達に喧嘩でも売ってんのか?」
ショ「まぁ、宣戦布告を出したくらいだからな。だが、「トーヤの存在が迷惑だ」って言う人間は妖精の尻尾には誰一人いない。もしいたら、そいつの存在の方が迷惑だ。」
ショールの鮮血のような赤い瞳には怒りがこもっていた。
トーヤは目を見開いた状態のまま時間が止まってしまったかのように瞬き1つせずその場に呆然と立ち尽くしていた。
オ「お前は一度も考えた事が無かったと思うが、お前のような存在がギルドにいたら、ギルドの仲間全員に迷惑を掛ける事となる。必死に正体を隠しながら一緒に仕事に行き、ギルドで楽しく過ごす。お前のような存在が一人いるだけで、周りの人間がどんなに苦労しているか。お前みたいな奴は一度も考えた事が無さそうだな。」
ト「・・・・・」
トーヤは黙って顔を伏せる。
オ「だが、お前の仲間もとんだ大バカ揃いだ。」
ト「!」
オ「酒臭いギルドで毎日どんちゃん騒ぎを繰り返し、問題を起こし、評議院に怒られるの繰り返し。よくもまぁ飽きずにこんな毎日を過ごせるもんだな。」
オーガンスがトーヤに背を向けて妖精の尻尾の魔道士達をバカにする。だから気づかなかった。自分の背後で、今、何が起こっているかを―――
ト「・・・黙れ・・」
オ「ん?なっ・・!?」
オーガンスが後ろを振り返ると、そこには体全身から真っ黒な邪気を放出させた少年、トーヤがいた。
ナ「トーヤ?」
トーヤの体から放出されている邪気は別の舞台にいるナツにまで伝わっていた。
チャ「な、なななな何だあれはっ!?トーヤの体から真っ黒な邪気が放出されていますっ!」
すると、トーヤは首に着けている幽封玉を外した。妖しい紫色の光がトーヤを包み込んだ。次の瞬間、トーヤの頭からは角が生え、瞳が赤く染まり、足が透けている。
オ「は・・半幽人・・・!」
仮面を着けている為分からないが、半幽人になったトーヤを見たオーガンスの表情は困惑しているだろう。
ト「僕をバカにしたかったら、好きなだけバカにして下さい。ですが、ギルドの皆をバカにするのだけは止めて下さい。でないと、痛い目に合いますよ。」
オ「ほぉ~。どんな痛い目なんだ?ちょっと興味が湧いてきたな。」
ト「!?」
こんな人間が世の中には存在する。知りたい事があれば、どんな過酷な道でも挑み続ける人間が。まさに今のオーガンスだ。
オ「まずは星霊魔道士の小娘。俺の情報が正しければ、あの女は黄道十二門の鍵をたくさん持っているが、魔力がそんなに高くない為役に立たない。続いて元有名マジシャン。俺の情報が正しければ、あの男は人を信じる事が出来なくて、以前は偽名で名乗っていた。そんだけ仲間を信用していないという事だ。」
オーガンスの情報は全て正しいものばかり。オーガンスは次々に妖精の尻尾の魔道士達をバカにしていく。
オ「次は・・・天空の巫女だな。」
ト「!」
赤く染まったトーヤの瞳が見開かれた。
オ「天空の滅竜魔道士だが、あまり強くない。」
ト「・・・・ろ・・・」
オ「治癒魔法が使えるが、肝心な時に使えなくなったりするのであまり役に立たない。」
ト「・・・めろ・・・・」
オ「いつもオドオドしてて頼りがいが無く、時々頑固にな」
ト「止めろおぉぉおぉおおぉぉぉおおぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
トーヤの怒りが爆発した。
マ「うわわわっ!な、何なのっ!?」
ウェ「トーヤさん?」
指示をする側のウェンディとマヤは下を覗いてみる。
ウェ&マ「!!?」
ウェンディとマヤが目にしたものは、真っ黒な邪気に包まれ、狂ったように叫んでいる半幽人の姿をしたトーヤだった。
マ「ト・・トーヤ・・・?」
ウェ「い・・いったい・・・何が、起きたの・・・?」
ト「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
トーヤの怒りが爆発した事により、大気が震えている。
ル「トーヤ!?」
グ「おい!どうしたトーヤ!?」
ユ「どうしたの!?」
ルーシィ達もパニックを起こしていた。
ト「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
それでもトーヤは狂ったように叫び続ける。すると、怒りが1つの小さな塊になりオーガンスの頭上に降り注いだ。
オ「ぐほぉっ!」
オーガンスから宝を1つ奪い返した。すると、怒りが1つの小さな塊になり、その塊がナツ以外の他の魔道士達の頭上にも降り注いだ。
ハル「うあっ!」
ジェ「キャアッ!」
シ「ひぃっ!」
リ「くっ・・・!」
ハマ「うぐ・・・!」
ロ「ぐぉあぁっ!」
アチュ「ぐはっ!」
ア「ひゃあっ!」
ヒ「イギィッ!」
宝をいっぺんに貰う事が出来た。そこでようやくトーヤは叫ぶのを止めた。大気が震えていた為、最後の1個である宝がどこからか飛び出してきて、月の涙のシプの足にぶつかって止まった。シプは転がってきた宝を拾い上げると、
シ「あ。最後の宝、見つけた~♪」
妖精の尻尾Aは宝を4個GETしたので、4ポイント獲得。妖精の尻尾Bは宝を10個GETしたので、10ポイント獲得。
チャ「これにて、大魔闘演舞3日目競技パート、『宝狩』を終了致します。」
『宝狩』が終了したのと同時に、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・とまた会場に地鳴りが響き、4つの舞台は跡形も無く魔法陣に吸い込まれていった。
後書き
第175話終了~♪
2話連続で『宝狩』をお送りしましたがいかがだったでしょうか?
次回は大魔闘演舞3日目バトルパートです!第1試合(と第2試合)をやります。
それではまた次回、お会いしましょう~♪
ページ上へ戻る