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大神桜絵巻

作者:蒼鈴六花
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第10巻 ノリで釣る

 
前書き
オリジナルの小説の方を優先させてたもんで……更新がかなり遅れました。

久しぶりなせいか妙なテンションの最新話です。

 

 
変態が去った後、大ホオズキを開けながら森の探索中だぜ!
んで、商人のおっさんに会ったんだが……

名乗れって言われたもんだから名乗ったんだよ。それなのに……

「おい……シロにタマ、俺の名を知っているか?」

「おい、タマって俺か?俺の事か?猫じゃねぇよ俺!狼だよ!狼!」

「天下に轟く牙商人キバメさまとは俺の事よ!」

「聞いてねぇ!このおっさん!」

この世界にはちとマイペースな奴多すぎやしないか?
結局キバメのおっさんは呼び方変えねぇし。俺は猫じゃない。

「えーと、おっさんは妖怪牙ってのと商品を交換してくれるんだよな?」

「おうよ。さあ、持ってる妖怪牙見せな」

おっさんと物々交換して、探索続行。
息子を探している熊の毛皮を被った狩人のおっさんと出会ったり綺麗な泉を見つけたり。

とまあ、こんな感じで探索していると変な少年を見つけた。
コカリって言う頭にうさぎ乗っけた奴だ。

「なぁ、なんで頭にうさぎ乗っけてんだ?」

「結構温かくて良いんだ。うさ耳が」

「え、ああ、うん。そうなんだ」

なにやらこの森は変人が多い気がする。
もっと、もっと俺にスルースキルをっ!

「んで、なんでそのサオは糸と針がついてないんだ?」

そう聞くとどんより度が高まるコカリ。
事情を話し始めたのでまとめてみた!

犬の梅太郎と秘密の場所、ワタ巻遺跡に遊びに行った。
           ↓
鍵がかかって入れなかった遺跡の鍵を偶然見つけて中に入ってみた。
           ↓
中に入ると遺跡の奥から気味の悪い唸り声が聞こえてきて驚いたコカリと梅太郎は全力で逃げた。
           ↓  
遺跡に鍵をかけなおして家まで帰ったが気付いたら梅太郎がいなかった。きっと遺跡に取り残されていると思われる。
           ↓
しかし助けに行こうにも帰ってくる途中で水の中に鍵を落としてしまった。
           ↓
現在、それを釣り上げようとしているが、針と糸を魚に取られてしまった。←今ここ。

話し終えると大泣きし始めたコカリ。
イッスン、アマ公と目を合わせ、いざ、突撃!

「ふぐあぁ!?」

アマ公と共に頭突きをくらわすとコカリは気絶した。
やべ、やりすぎた。

「だが、反省も後悔もしない!それが俺!」

「少しはしろよォ!」

休憩を挟んでコカリが起きるのを待ってレッツ釣りタイム!

「説明がねェよ!?どうやって糸も針もないのにどうやって魚を釣るんでィ!ノリか?」

「おうよ、ってノリで魚が釣れるのか?」

「ノリが良けりゃ、魚でも女でも釣れるモンだぜィ!」

「イッスンさん……その発言はちょっと……」

イッスンの問題発言は置いといて、釣りだ釣り!

「で、釣りの方法なんだが、困った時の筆技だろ?」

「またそれかィ……まあ、できるだろうけどよォ」

よし、楽しい釣りの始まりだ!
さあ!コカリ!サオを振るのだ!

「う、うん」

戸惑いながらもコカリがサオを振るとアマ公が即座に筆技でサオと魚を繋いだ。
その瞬間、サオがしなり始める。

「か、かかったぁ!?」

「よっしゃ!引っ張れコカリ!」

コカリは謎の奇声を上げてメダカを釣った。
おおっ!釣れた釣れた!やれば出来るじゃねぇか!
この調子でどんどん釣るぜ!

俺達はその後魚を釣り続け、そして結構でかい魚が引っかかった。

「お、でかい!ありゃ、サケか!?いけコカリ!」

「にゃにゃー!!」

猫かお前はと言いたくなる奇声で大物を釣り上げるコカリ。
釣り上がったサケはコカリの身長以上あるが……どんだけ怪力なんだコカリ。
そう思っていると大物のサケがぶるぶると動き口から何かを吐き出した。

模様の描かれた石っぽいけど……

「こ……これは遺跡のカギだぁ!」

まじか。これ、カギなのか。
ん?アマ公どうした?カギくわえて……
ああ、ガキを危ない目にあわせないようにって事か、かっこかわいいぜアマ公!

「よし!皆のもの逃げるぞ!」

「おう!」

「ワフ!」

俺達が逃げ出した瞬間、コカリが追いかけ始める。

「待てぇぇぇぇぇ!!」

「うっわ、怖っ!コカリ予想以上に怖っ!!」

とてつもない形相で追いかけてくるコカリまじ怖ぇぇ……
臆病な所があるけど怪力だし、かなり強そうだよなコカリって。
捕まったらやばいかもしれん。

「加速!」

「さすが、兄ちゃん。逃げ足だけは速いぜィ……」

俺達は逃亡劇の末に遺跡入り口に到着。
石をはめ込んだら扉が開いた。

遺跡を前にしてなにやらイッスンが邪な考えを持っているようだが……
まあ、宝探しはロマンだよ?

「遺跡を探検って良いな。俺、初めて遺跡なんて入るよ」

「安心しな兄ちゃん。オイラもだ」

「ワンワン!」

「なんかわくわくすっぞ!早速遺跡探検だ!」

「おい、兄ちゃん。目的忘れてないかィ?」

失礼な、梅太郎救出だろ?覚えてるって。
ただ、ついでに探検するだけだ。

「なんだか、梅太郎救出がついでになってる気がするぜィ……」

「行くぜアマ公!」

「ワン!」

いざ、ドキドキ遺跡ツアーへ!

「やっぱり梅太郎ついでじゃないかァ!!」

叫ぶイッスンを置き去りに遺跡の中へ。
するとでかい像が見えてくる。

「ほー、でっかい像だな」

「ぜぇぜぇ……」

イッスンは何を息切れているのか……ついにイッスンも変態の仲間入りか?

「誰のせいだと思ってるんでィ!!」

「俺のせいだ!!」

「分かってんじゃねェか!!電光丸に斬られろィ!!」

「嫌だ!!」

恒例の鬼ごっこは続……かない。
体力切れでイッスンさんがご臨終「するかァ!!」しなかった。

「う……遺跡に入ったのに、体力の、限界でィ……」

はーい、ちょっと休憩はさみまーす。

「なんか今回休憩はさみすぎじゃね?」

「……何度も、言わせんじゃねェ!」

はい、俺のせいですね。
本当にすみま……

「ここで俺が謝るとでも思ったかぁ!!」

「謝れよォ!!」

「俺、謝らない主義なんだ」

「嘘こけェ……!」

そう言ってイッスンは気絶した。
うん、最後の最後まで突っ込むとは突っ込みの鏡だな!

「ああ、突っ込み不在だと暇だな?」

「ワフ……」

呆れてるアマ公も可愛いぜ!
って言っても突っ込みが入らない。

うん、真面目にやりすぎたと思ってるよ。

ちょっとね、なんか変なテンションになっちゃってさ。
反省はしてない。



突っ込み役、復活しないかな……
しなさそうだな……

んじゃ、今日はこの辺で仕舞いにするか。

はい、次回予告ー。

俺達を待ち受けるのは道やら壁やら門やら。

危険すぎる遺跡ツアーに俺達は挑む。

次回、遺跡ツアーを最後まで。
俺達の冒険はまだまだ終わらない!

っく、早く蘇れ!突っ込みよ!




 
 

 
後書き
どうしてこんなテンションになったのか本当にわからない。
書いてたらこうなったんだ……

ちょっと文章もいつもより短めだし、今度は遺跡編全部詰め込むつもりで多くしようと思います。
 
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