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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百三話 BM(Bega Mountain)その十

「攻めて来るかもな」
「何か何処かで聞いたやり方だけれど」
「ああ、何かな」
 この辺りの記憶は誰も曖昧だ、現実にあった様でなかったというそんな風なのだ。
 それでだ、こう言うのだった。
「妙にな」
「けれど有り得るね」
「だよな、スサノオだしな」
「人の姿をオルフェノクにすること位はね」
 普通にしてくるというのだ、そして。
 彼等は今は前に進む、山の頂上を目指して。
 山の緑は豊かでオルフェノク達はその間から次々と出て来る、戦士達はその彼等を倒しつつ先に進んでそしてであった。
 頂上に着いた、そこは緑の林だった。一見すると平らなだけの林だが頂上にいるそこにいたのはというと。
 白銀のライダーに似た姿の巨人だった、大きさは人間より遥かに大きい。
 その巨人を見てだ、ファイズは身構えながら紺達に言った。
「こいつがだよ」
「スサノオか」
「ああ、今の姿はオルフェノクの王だよ」
 アークオルフェノクだというのだ。
「こいつがな」
「成程な、ではここでだな」
 エレクは冷静だ、そのうえで彼も構えて言うのだった。
「戦うとするか」
「いや、待ってくれるか」
「何かあるか」
「ああ、このまま一方から攻めるよりもな」
「囲んでか」
「そうして戦った方がいい相手だ」
 かなりの強さを誇る、だからだというのだ。
「そうしよう」
「わかった、ではな」
 エレクも頷いてファイズに応えた、そしてだった。
 戦士達がそれぞれ動きスサノオを囲んだ、そうしてスサノオと思われる巨人を囲んだ、しかしここでだった。
 スサノオはだ、こう言ってきたのだった。
「ははは、安心し給え」
「何だ?巨人が喋ったぞ」
 バリアシオンはスサノオの右手にいる、そこから言って来たのだ。
「じゃああんたはやっぱり」
「私がそのスサノオだよ」
 他ならぬ、というのだ。
「乾巧君の言った通りな」
「そうか、それで何が安心していいんだ?」
「今は君達とは戦わない」
 安心するのはそのことだというのだ。
「私はな」
「その言葉信じていいんだな」
「私はこうした時は嘘は吐かない」
「はい、こうした時は絶対に嘘を言わないですから」
 ライオトルーパーの姿でだ、長田が言ってきた。大体変身するライダーの姿が統一されてきてはいる感じだ。
「ですから今は」
「そうか、しかし油断は出来ないな」
 安心しろと言われてはいそうですかとはならない、バリアシオンもそこまでお人好しではない。
「構えはそのままだ」
「ではそうしてくれ」
 スサノオも応える、そしてだった。
 そのうえでだ、こう言うのだった。
「私は別に構わない」
「ああ、じゃあお言葉に甘えてな」
 バリアシオンは構えを続けさせたままだ、そのうえで。
 他の戦士達も構えたままスサノオの話を聞く、そのスサノオが言うこととは。 
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