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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百三話 BM(Bega Mountain)その九

 剣を後ろに手ごと引きそうして身体も沈める、左手は伸ばして。
 そのうえで全身に力を込めて身体を前に出した姿勢にして突っ込む、オルフェノクをすれ違う様にして斬ると。
 青白い炎と共にカイザの紋章が出る、その紋章と共にオルフェノクは灰になりこと切れた。
 そうしてからだ、彼はあら,ためてマリアンデールに言った。
「どうやら」
「そういえばあれね」
「ああ、強い奴が出ていないな」
 ケーティーもま自分の前にいるオルフェノクを己の剣で倒してから言う、やはり青白い炎と共に灰になり消える。
「鰐だの海老だのが」
「そうよね、ここには」
「頂上に温存しているということも考えられるが」
 それでもだというのだった。
「草加の言う通りな」
「あんたもそう思うのかな」
「ああ、思う」
 その通りだとだ、ケーティーは草加にも述べる。
「これは妙だ」
「決戦の場にしてはな」
「確かにオルフェノクの数は多い」
 まさに倒しても倒しても出て来る、上ではオートバジンも攻撃を繰り返している。戦いの激しさは決戦と言ってもいい。
 だが、だ。切り札とも言えるオルフェノク達はというのだ。
「しかしだ」
「それでもだな」
「主要なオルフェノクがいない」
 何につけてもだった。
「今だにな」
「まあそれは山の頂上に行けばわかるな」
 ギュスターヴは狙撃しつつ言う。
「敵の本拠地の頂上にな」
「ならまずは行ってみましょう」
 マリアンデールは自分が倒したオルフェノクの青白い炎を見ながら言った。
「そこにね」
「最初からそのつもりだ」
 ファイズはその頂上を見て言う、そしてだった。
 右手の剣をやや己の後ろにやってだ、何処か悠然とした姿勢で前に出るのだった。
 他の戦士達も前に出る、頂上は今誰も見えない。
 しかしだ、エレクはその頂上を見て言った。
「今は見えないだけだ」
「ああ、そうだろうな」
 オーガが応える、中にいるのは海堂だ。
「近寄ったら出て来るな」
「空からは見えないよ」
 サイガは空を飛んでいる、中にいるのは木場である。
「まだね」
「まあスサノオだからな」
 オーガが言うのはこのことが根拠になっている。
「いないと思わせてな」
「うん、普通に潜ませているからね」
 サイガもわかっている、このことが。
 それでだ、普通に敵がいるという想定をして先に進む。サイガはオーガに応えながらそうしてであった。
 下にいるオルフェノクに急降下攻撃を仕掛ける、両手に持っているトンファーで殴りそれでサイガの紋章と青白い炎を出させる。
 その紋章を見つつ着地してだ、剣から光を出してそれでオルフェノクを倒したオーガ、隣にいる彼に言うのだ。
「ただ、どうも」
「どうも?何だよ」
「いや、今回のスサノオの意図は何かってね」
 このことを尋ねたのである。
「そのことが気になるんだけれど」
「それなあ、やっぱり青い薔薇か?」
「それを撒いてなんだ」
「町にいる人達全員オルフェノクにしてな」
 それでだというのだ。 
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