仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百三話 BM(Bega Mountain)その十一
「さて、ここまで来てもらったのもだ」
「あれだろ、どうせな」
「うむ、暇潰しなのだよ」
スサノオは今度はギュスターヴに応える。
「楽しませてもらった、そしてだ」
「さらに楽しむつもりか」
「仕掛けさせてもらおう」
こう言ってだ、スサノオがさらに言うことは。
「パラダイスロストをな」
「あれか」
ファイズはその予想を述べた、当初からのそれを。
「何かを撒いて町の人間をオルフェノクにしてか」
「そのうえで攻めさせてもらおう」
「つまりだ、一般市民がオルフェノクになった中で貴様の手駒のオルフェノクが攻めて来る」
レオンはこう分析してスサノオに言った。
「そして一般市民が姿を変えられているオルフェノクを一人でも誤って倒せば」
「君達の負けだ」
そうなるというのだ。
「その遊びをしようではないか」
「予想していたが随分趣味が悪いものだ」
ケーティーはスサノオを髪の毛で隠れていない左目で見ながら言った。
「しかも貴様が有利ではないか」
「私にとって有利なことは認める」
スサノオもこのことを否定しない。
「しかしだ」
「それでもか」
今度はセングレンが応える。
「貴様は楽しむか」
「君達がその中で一般市民は誰も殺さず私の攻撃を防げるか」
スサノオがこのミラで見たいことはそれだというのだ。
「さて、それが出来るか」
「出来ると言えばどうする」
ヒメは淡々とした口調でスサノオに返した。
「その場合は」
「それを返答と思っていいのだな」
「いい」
やはりこう返したヒメだった。
「こちらもそのつもりで言った」
「そうか、わかった」
「それではだ、仕掛ける場所は何処だ」
「今君達が拠点を置いている街だよ」
ずばりそこだというのだった。
「そこで仕掛けさせてもらう」
「わかった、でjは待っている」
ヒメはスサノオの正面に立っている、そのうえで彼を見上げつつ淡々と応えるのだ、普段と変わらないその口調で。
「そして貴様に勝とう」
「楽しみにしている」
「何時でも来るといい」
「五日後だ」
仕掛けるのは、というのだ。
「その時の正午だ」
「その時だな、わかった」
「冷静だな」
「動揺してもどうにもならない」
だからだとだ、ヒメは普段と変わらない態度で応える。
「それでだ」
「そうか、噂に違わぬ強さだな」
「私は自分がそれ程強いと思わないがな」
「そう思っているのか」
「私一人ではな」
強くはないというのだ、ヒメだけでは。
「周りにいる皆がいてだ」
「ライダーの諸君もか」
「仲間達がいてこそだ」
その彼等も含めての言葉だった、紛れもなく。
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