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真似と開閉と世界旅行

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浮島〜

 
前書き
ちーきゅうはこんーなにー・・・っとすみません。現実逃避してました。ではどうぞ。 

 
ナタリアに嘘をついてアスターさんのいるケセドニアに到着したのだが・・・

「あちらに人だかりがありますわ!行ってみましょう!」

ナタリアが走っていく。

「この隙に話を聞きにいったらナタリア怒るだろうな・・・」

「・・・ルーク、待って!何か様子が変よ」

人だかりの中心から声が聞こえる。

「さあ、預言を求める者はボクと共に来い。そこで預言を与えよう!」

「・・・嘘から出た真ってか」

「行ってみるか」

俺と知也もナタリアに着いていく。

「待ちなさい!ローレライ教団は預言の詠み上げを中断しています!その預言士は偽物です!」

アニスが言うが・・・

「これ心外だね、アニス。これから預言を詠むのはローレライ教団の預言士じゃない。・・・モース“様”が導師となって新たに拓かれた、新生ローレライ教団の預言士だよ」

そこにいたのは・・・

「イオン様・・・じゃない。アンタは・・・まさか・・・」

「シンク・・・やはり生きていたのか!?」

「やれやれ。これで六神将は全員生存確定ですか」

「・・・となると、ヴァンさんが生きてるのも事実ですね」

「そこまでわかっているなら真剣にローレライの宝珠を探した方がいいんじゃない?」

「お前らも見つけてないんだろ?」

黒羽の言葉にシンクは鼻で笑う。

「見つからない分にはこっちに有利だからね」

「相変わらずふてぶてしい!」

アニスがシンクを見据える。

「・・・シンク。新生ローレライ教団って、何?モースが導師って、どういうこと」


「モースはアンタに話してなかったのかい?裏切り者さん」

「・・・私は好きでモースの言いなりになってた訳じゃない!」

「安心しなよ。こっちも好きでモースを担いでいる訳じゃないさ。・・・さあ、邪魔が入ってしまったが、預言を望む者はついてこい」

その言葉に街の人が着いていく。

「待ちなさい!」

「俺達は預言が知りたいんだ!」

「そうだそうだ!」

「だけど・・・」

「アニス。ここは見逃して下さい。あなたならわかってくれますね」

「っ!・・・イ・・・オン・・・様」

シンクは卑劣にもイオンの真似をする。

「あははは!ボクと戦うってことはイオンと戦うことさ。忘れないでよね!」


「貴様・・・!」

「咲、ここには一般人が多すぎる」

「く・・・」

そのままシンクは去っていく。

「あいつ!酷いことを・・・」

ルークも怒りを露にしていた。

「アニス。気にしては駄目よ。シンクとイオンは違いますわ」

「そうさ。ルークとアッシュが違うようにね」

「・・・う、うん。大丈夫!全然気にしてないモン!ぜ~んぜん平気!」

「アニスさん・・・無理はいけませんよ」

撫子が声のトーンを落としながら言う。

『・・・』

リパルも同様だ。

「無理なんて・・・」

「ナタリア。すみませんがアニスを連れて気晴らしにバザーにいってください。私達は預言士に気を付けるようアスターに伝えてきます」

「わかりましたわ。アニス、参りましょう」

二人が去っていく。

「うまいなぁ、ジェイド」

ガイが感心する。

「でもダシにされてアニスが怒ってたわ」

「責任はジェイドが取ってくれるだろ」

「・・・まあ、落ち込んでんのはマジだしな・・・」

「責任はさておき、アスターのところへ行きましょう」

「ジェイドみたいな大人にはなりたくないな」

黒羽が呆れながら言うと、未成年組が頷いた・・・いや、成人組もだ。・・・そして・・・

「・・・わかりました。今後預言士には細心の注意を払いましょう」

「頼むよ。それで・・・」

「ナタリア様の乳母でございますね?イヒヒ。今呼びましょう」

アスターさんが手を叩くと女性が入ってくる。

「これはルーク様!」

「あなたに見せたい物があります」

ルークがロケットを見せると・・・

「これは、バダックの!?」

「バダック?」

「メリルの父親・・・シルヴィアの・・・私の娘婿です」

「・・・詳しく教えてくれるか?」

俺が聞くと頷き、話し出す。

「バダックは砂漠越えをするキャラバン隊の護衛を生業にしていました。気の置けない仲間には砂漠の獅子王と呼ばれていたとか。身の丈が大きくて心の優しい人でしたよ」

「獅子王・・・黒獅子・・・それに巨体か・・・共通点はあるな」

「間違いなさそうですね」

「それでバダックさんは今・・・?」

「娘のシルヴィアが亡くなってから姿を消してしまいました。それきり会っていません」

「・・・ありがとうございます。もう十分です」


アスターにお礼を言ってからアニス達と合流する。

「あら、もうよろしいんですの?アスターさんにお話しは伝わりました?」

「ああ、一応ね」

「・・・ルーク。後でちゃんと報告してよね」

アニスが不機嫌そうにルークを見る。

「わかってるよ。ごめんな」

「変なの。大佐じゃなくてルークが謝るなんてさ」

「やー。助かりますよ、ルーク」

「・・・嫌な大人です」

「なんのお話ですの?」

「いや、な、なんでもないよ」

「そうですの?それにしても新生ローレライ教団のことはきになりますわね」

「とにかくお祖父様に相談しましょう」
「となると、ユリアシティだな。俺はあの街が好きなんで、嬉しいね」

ガイの言葉にティアが嬉しそうに反応する。

「あら、そうだったの。でもどうして?」

ルークが横から言う。

「音機関。音機関」

「ああ・・・」

「・・・なんだよ。その冷たい声は。まあいいや。行こうぜ」


・・・と、言うわけでテオドーロさんに全部話して・・・

「・・・わかりました。まずは早急にローレライ教団の立て直しを図らねばなりませんな。教団のことはお任せ下さい。トリトハイムを中心に、なんとかしてみます」

「お祖父様。モースはエルドラントがどうとか言っていたわ。何か心当たりはある?」

「エルドラントというと、古代イスパニア神話に出てくる栄光の大地くらいしか・・・」

・・・するとテオドーロさんが、気になることを教えてくれた。第七音素が異様に消費されている場所があるらしい。一つは第八セフィロト付近の海中。もう一ヶ所は追跡中・・・そう、場所が移動しているらしいのだ。・・・基本海上を移動しているらしいので、アルビオールで捜すことになった・・・






































「・・・あれ!?島が動いてないか?」

「浮島?物理的にありえない・・・」

ガイが顔をしかめる。

「あの島・・・見覚えがある気がするんだが・・・」

「降りてみませんこと?もしかしたら何かわかるかもしれませんわ」

「そうだな・・・ノエル。降りられるか?」

「はい、大丈夫です」

島に降りると・・・

「やっぱり、見覚えがあるんだが・・・」

「フェレス島ではありませんか。ホド消滅の影響で津波に潰された・・・」

「そうだ!ホドの対岸にあったあの島だ!」

「フェレス島?」

ルークがガイに聞く。

「ホド諸島の島だよ。ホドがあった頃は交流が盛んだったんだ」

「でも・・・いくら津波に流されたからって陸が浮島になるなんて・・・」

取り敢えず先に進むことになる。


「・・・先程から同じような建物が続きますわね」

「そういえば、確かにそうだな。ガイ、なんでだ?」

「ん?ああ・・・俺も詳しく知らないんだが、この街は一人の建築家が全てを監修したって聞いてるな。その建築家の名前がそのまま島の名前につけられたんだ」

「ふーん・・・亮がいなくてよかった」

「?何でですか?」

撫子が聞いてくる。

「アイツ、方向音痴なんだよ。同じとこ数回行かないと道覚えないしよ」

「・・・本当か?」

黒羽も食いついてくる。


「ああ、物覚えが悪いんだろうな・・・」




















亮~

「はっくしょん!」

「風邪ですか?気を付けてくださいよ、リョウ兄さん」

「風邪・・・かなぁ?」

「リョウ、風邪なの?」

「んー・・・誰か噂でもしたんじゃないかな~?」

「顔色は悪くないから、そうかもしれないわね」

「体調管理も騎士の必須科目だからな」

「ああ、本当に大丈夫か?リョウ」

「平気平気。アス兄は心配性だなあ・・・(誰が噂したんだか・・・)」













咲~


・・・ある程度進んだ時、声が聞こえてきた。

「誰かいるわ」

「その声は・・・!」

アニスが駆け出す。

「・・・アニス!」

アリエッタだ。隣に座っていたライガが戦闘態勢に入る。

「ここはアリエッタの大切な場所!アニスなんかが来ていい場所じゃないんだから!」

「フェレス島が大切な場所だって?どういうことだ」

「ここは・・・アリエッタが生まれた街だから。アリエッタの家族は、みんな洪水で死んじゃって、アリエッタのことはライガママ達が助けてくれた。サキがいなくなって、寂しかったけど、ある日ヴァン総長がきてアリエッタを仲間にしてくれたの。沈みかけてたフェレス島を浮き上がらせて、アリエッタのための船にしてくれた」

「・・・」

「ヴァン総長も六神将のみんなも、ここを基地にするって何度も遊びに来てくれた」

「兄さん達はここを本拠地にしていたのね」

「それならフォミクリー施設もありそうですね」

「レプリカの機械ならあるよ」

アリエッタはそう言った。

「だってヴァン総長が、アリエッタの街を復活させてくれるって約束してくれたもん」

「・・・アリエッタ、お前の親は死んでるんだ。レプリカじゃ単なるまやかしだ」

「なんでそんなこというの!そこにいるルークだってアッシュの代わりじゃない!」

俺の言葉にアリエッタが反論する。

「イオン様もアリエッタのことわかってくれた。ヴァン総長に協力してた!イオン様が変わっちゃったのは、アリエッタの代わりにアニスが導師守護役になったから!」

俺はそれに真実を口にしようとした。

「それは違う!お前はヴァンに騙されてるんだ!イオンは・・・お前が慕っていた本当のイオンは・・・」

「サキ!黙ってて!」

「アニス・・・!?」

「なのにアニスはイオン様を裏切った!」

「何?ここで決闘するって言うの?」

「場所は立会人のラルゴが決めてくれる。ラルゴからアニスに連絡が行く」

アニスはライガに乗り込む。

「アリエッタはイオン様とヴァン総長のために戦ってた。だけどもうイオン様はいない。仇を取るためにも、アリエッタは負けないから!そして、サキと・・・みんなとまた一緒に暮らすんだ!!」

そう言ってアリエッタは去っていく。


「馬鹿みたい・・・あの子騙されてるのに・・・」

「アニス・・・どうして・・・」

「だって・・・」


「・・・ここで問答は無駄です。とにかく、この中に入ってみましょう」

アリエッタの背後にあった建物に入る。そこには・・・

「ビンゴ、だな」

知也が装置を見上げる。

「しかもこれ、動いてないか?」

「では、ここでレプリカを・・・」

「止めましょう。第七音素の減少が多少はマシになるかもしれません」

「ああ。これ以上レプリカを増やしちゃ駄目だと思う。レプリカなんて・・・俺一人でたくさんだ」

「ルーク・・・」

その時だった。上からレプリカ・・・マリィさんがいた。

「やめろ!どうしてそんなことをする?我々の仲間が誕生するのをどうして拒む」

更にイエモンさんのレプリカもやってくる。

「我々はやがて天の大地に新しい住処を与えられる」

「我々の邪魔をするな」

「あなた達はそれでいいんですか。望まれて誕生した訳じゃないんですよ」

「そんなことはない。我々はモース様に求められて誕生した」

「・・・姉上。あなたがそう仰るなら、そうなのかもしれません。でもあなた方が住むと言う大地が完成したら被験者は殺される」

「我々を望まぬものが殺されようと我々は知らぬ」

「馬鹿なことを言うな!被験者がいなければ、俺達は・・・レプリカは誕生しないんだぞ!」

「だからどうだというのだ。生まれた以上、被験者に遠慮をすることなどない」

「ルーク。あなたは彼らを少しは見習った方がいいわね」

「・・・え!?」

ティアの言葉に驚くルークに、ガイが付け足す。

「自信だよ。アッシュがお前に苛つくのも、そいつが欠けているからだ」

「傲慢なまでの生存本能・・・と言ってもいいわね。・・・もっとも昔のあなたにはあったものよ」

「我々を傲慢だと言うのか」

「ええ。そうよ。あなた達の言葉。いつかあなた達自身に跳ね返るかもしれないわ。その時も同じことが言えるのかしら」

場を沈黙が支配したその時・・・

ズズン・・・!!

辺りが揺れる。

「大変だ!モース様が我々を残したまま計画を」


俺達は外に出る。

「どうなってるんだ!あれは一体・・・!」

「モース様。我らも新生ホドに迎えてくださる約束では・・・」

空に浮かぶ大地・・・それがホド?

「新生ホド?じゃああれはホドなのか!?」

ガイが驚く。

「我々はどうしたらいいのだ」

「レムの塔へ向かおう。必ずモース様は迎えに来て下さる」

レプリカ達が去っていく。

「どうすんだジェイド。アイツらは・・・」

「まあ、私がモースなら見捨てますね。レプリカ情報さえあれば彼らの代わりは無限に作れる」

「・・・なあ、あの空に浮かぶ島は本当にホドなのか?だとしたらアレはヴァンの計画していたレプリカ大地ってことになるぜ」

「上陸してみればわかるんじゃない?」


「危険な気もしますが・・・まあいいでしょう」

俺達はアルビオールに戻る。・・・まったく、何がどうなってんだ・・・ 
 

 
後書き
サキ
「レプリカ多いんだよ!!」

リョウ
「いきなりなんだよ・・・」

サキ
「いや、作者が叫んでた。レプリカみんなしゃべり方同じで書き分けらんないって」

リョウ
「いいよそんな裏話・・・」

サキ
「それじゃ、次回もよろしくなー!」

 
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