東方異人伝
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冬 vol. 2 第1章
「さあ、ショータイムだ!」いつもの決め台詞だ。それが合図になったのか、一斉に飛び掛かってきた。俺はそれを普通にかわし、カウンターで峰打ちを決めていく。数十人いたメイドたちは数人になっていた。今度はし自分から攻める「ウオオーラァ!」剣を振り落とそうとしたその瞬間、「そこまでよ。」「え?」その場にいた声の主以外すべてが止まった。皆の目線はその声の主に向けられた。そこにいたのは、永遠に幼き紅い月―レミリア・スカーレットだった。敵である俺を潰しにきたのか?そう思い身構える。レミリアは俺―ではなく、メイドたちはに向かって言った。「この人は私が呼んだ客だ。手を出すな。」その声一つで固まっていたメイド達は一斉に居なくなった。「さ、こっちよ。」そう言い、館に入る。そこには普通のメイドより背の高いメイドがいた。その人は俺を見つけると直ぐ頭を下げてきた。「家の者が無礼をしたようで。」いつものクセで、言い返した。「いえ、いいんですよ。」と、許しの声を伝えると、一瞬で目の前から消えた。その後、館の案内、夕食、風呂等沢山世話になった。しかも噂すべて本当だった。その夜―。「ここが貴方の部屋です。」その部屋に入る。振り返ると、もういなかった。眠かったので直ぐベッドに、向かった。ベッドの上で俺は自分の名前を名乗っていないことに気づく。「でやばいかな、まあいいか。」そして、その日を終えた。
冬 vol. 2完
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