東方異人伝
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冬 vol. 1 プロローグ
前書き
ある日何かの穴に落ちた慎輝【しんき】はものすごいチート能力だ。
幻想郷にきた慎輝は何を見て、感じていくのだろうか。
いつもの帰り道。「うわあああー!」何かの穴に落ちた。
ドスッ!鈍い音とともに俺は腰を強く打った。「っててて・・・ここはどこだ?」目の前には赤い―いや、紅い館があった。「ん?あれって・・・いや、まさかね。」そういってスペカを唱える。
「翼の具現―ドラゴンウイング!」スペカの効力で龍の翼を具現化し、空を飛ぶ。
一つの俺の能力だ。ありとあらゆる者を具現化する程度の能力。それが俺の能力だ。
そしてその紅い館の門の前でスペカを解く。護身用のスペカを手に持ち、前に進む。
時計は既に8:00を回っていた。空には綺麗な星と、紅く染まった月があった。その月と目の前の紅い館。
実は見覚えがあった。いつもの生活で紅い館がこの世のどこかにあり、そこには
時を止めるメイドや、甲高い声を上げ、拳法を操る門番がいる―人はそれを紅魔館と呼んだ―
という噂だった。門を開けると、一人のメイドがこちらに気づき、「ん?まさか、侵入者!?」「やっべ!逃げろ!」見つかるとほぼ同時に大きな声が上がった。
「侵入者だー!者ども!出会え出会えー!」そして一分後、数十人の武装したメイドに取り囲まれた。
「おっと、面白い。」そういってスペカを唱える。「力の具現―パワーソード!あと一個!双の具現―ツインストライク!」スペルを唱えた瞬間、大きい剣が両手に現れる。すると、一人が飛び掛かってきた。俺はそれを普通にかわし、カウンターで峰打ちを決めた。
隣では頭にお星様を浮かべて気絶しているが、気にしない。
メイドたちはたじろいでいる。ダメ出しにこの台詞。「さあ、ショータイムだ!」
ここから、すべては始まった―
冬 vol. 1プロローグ 完
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