CODE・BUB!!
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その名も原作ブレイカー
前書き
オッス、俺古市ッス!
…いやいやお呼びじゃないとかじゃないから。俺、主要キャラだよ。
あの二人が登場するまで主人公の補佐役というポジションがあったのに…。あ、あくまで俺が主人公だよっ!
それが本来の主人公の男鹿同様、ヨップル星人扱いじゃねーかチクショー。
…まあね、本物の智将ルルーシュと騎士スザクが現れたら太刀打ち出来ないッスわ。
ん?じゃあお前は何かって?そりゃあもちろん…ってそこ!俺は恥将じゃねぇぇえええ!!
ハァ…ハァ、それでは本編始まるヨップルっ!
「…どうしてこうなった」
次の日、何故かルルーシュとスザクは石矢魔高校に転入させられていた。服装は皇帝服、ゼロの衣装では目立ちすぎるので、ヒルダに見繕ってもらった服を着ていた。
「申し訳ございません。ですが、この学校に入って頂かなくては物語が始まりませんので」
「そ、そうか。ヒルダ、お前も来るのか?」
「いえ、私は学校での登場は少し先なので。では、坊っちゃまのこと宜しくお願いします」
「「わかった(よ)」」
「ダッ!」
ペコリと頭を下げ颯爽と去っていくのをルルーシュ達は見送っていた。
「では、行くか」
気持ちを切り替え校門をくぐろうとするルルーシュだが、男鹿と古市に阻まれた。
「「ちょっと待てぇぇええい!!」」
「なんだ?何かあったのか?」
「何があったじゃねぇよ。俺達はべるぜバブの主役だぜ?」
「そうだ。なのにいきなり異世界からきてベル坊育てますって俺らの立場がなくなるだろうがぁぁああっ!」
男鹿と古市が必死に存在を主張する。
「何が言いたい?」
「つまり1シーンにつき最低一回の発言もしくは胸中の呟きを出せということだ」
「ルールに則って行動する。間違った方法で得た結果に意味はない。そうだろうスザク?」
古市は恥将らしく味方に引き入れようとスザクに問いかける。
「違うね。結果が全てだ!」
「…なんてこった。こいつはゼロレクのスザクだったァァアアア!!」
(クソッ!ゼロレクスザクめっ!)
「よし、これで1人最低一回のルールは達成したな」
「「しまったぁぁああ!!」」
そんな二人を尻目にルルーシュ達は校門をくぐっていった。
(しかし、学校に来てみたものの、どこのクラスに行けばいいのかわからないな。とりあえず職員室の場所を誰かに聞くか)
校門近くで男鹿、古市が学生達と仲良く(?)じゃれていたので、ルルーシュは仕方なく、ヨーグルッチと書かれた飲み物をもった男に声をかけた。
「すみません、職員室の場所を伺いたいのですが」
「この俺に聞くとはけんか売ってんのか?ああ?」
どうやらルルーシュは声を掛ける相手を間違えたようだ。
「すみません。転校してきたばかりで、あまりこの学校の内情に明るくないもので。…行こうルルーシュ」
するとスザクはこういうことは慣れていたのか、ルルーシュの腕をつかんでこの場を去ろうとした。
「待てよ。てめぇらの態度…なんか偉そうなんだよ。とりあえず殴るわ」
滲み出る二人の態度にイラついた神埼は殴りかかろうとするが、突然湧き出たとてつもない殺気に動きを止め辺りを見回す。
しかし、近くにいたのは目の前にいる弱そうな二人+赤ん坊のみ。
(まさかな、アイツらからあんな殺気が出るわけねぇ)
前を見据えると、ひょろそうな男が笑っているのが見えた。
「テメェ、なに笑ってやがるっ!!」
声の調子とは裏腹に神埼は自分の身が震えていることに気づいた。
「クックック、気づいたか?撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ!スザク!」
「イエス、ユアマジェスティ」
「「名言キタコレェェエエ!!」」
必死に存在をアピールしようと男鹿と古市は声を大にして叫んだ。
「ベル、よく見ておけ。将来お前が身に付けるべき力だ」
「ダッ!」
スザクは跳躍で一気に距離を詰めそのまま回し蹴りを神埼に喰らわせた。
―――ゴキッバキッドスッ――とおよそ人間が出せる限界ぐらいの音と共に神埼は倒れる。
あ、コレ死んだんじゃね?誰しもがそう思った時、恥将古市は口を開いた。
「ストッーープッ!!これはマズいです。全治一ヶ月の予定だったのに。神埼先輩にはこれからも頑張ってもらわないといけないんです。ルルーシュ早く神埼先輩にギアスをっ!!」
古市に促され、ルルーシュは神埼にギアスをかけるべく、無理やり瞳孔を開いた。
「…ただのしかばねのようだ」
「オィィイイ!!ふざけてる場合じゃねえよ!早くギアスかけろやボケッ!!」
その間にも神埼のライフは削られていく。
「神聖ブリタニア帝国第99代皇帝・超合集国最高評議「前置きがなげーんだよ!なに?ルルーシュ殺したいの?ねぇ?」うるさいっ!!超合集国最高評議会議長・黒の騎士団C.E.O.・神聖ブリタニア帝国第99代皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。生きろっ!!」
しかし、時既に遅く神埼は死んでいた。
――チーン―――
「オイオイ、とうとう死んじゃったよ。原作通りじゃなくなったよ」
「古市ィィイイ!!お前ばっかり喋りすぎだ。俺に代われ!」
「お前それこの状況で言う!?人の生死がかかってるんだぞ?しかもシリアスパートで」
「俺にとっても出番がねぇのは死活問題なんだよっ!!」
「…仕方ないな。代わってやるよ」
「とっとと代われよな。ったくこの恥将が!」
「お前バっ!」
バカ!恥将じゃねぇよと言いたかったが、ここで言い返すと口論が続くので古市はグッとこらえた。
「えーとそれで?えー…あー…うー…」
代わったはいいものの何を言えば分からず指をツンツンと合わせる男鹿。
「お前急にモジモジするの止めろっ!!代われ!」
いい加減二人のコントに飽きていたルルーシュは中断させるべく声をかけた。
「お前達もういいか?」
「「ああ?今必死に出番増やしてんだよ!!」」
((やっぱり))
二人のやり取りは出番を増やす為だったようだ。
「はぁ…分かったよ。そろそろやめておこう。それでこの状況どうする?」
「フッ俺を誰だと思っている?奇跡を起こす男ゼロだ」
「そうだね、僕とルルーシュ、二人でやればいつだって出来なかったことはなかった」
「…いやいやいや。カッコいいこと言ってるけど原因あんた達だからね!」
果たして神埼の命運はいかに!?
後編に続く!
「え、ここで一旦終わるの?」
「よし、次回までに各自解決法を考えてこい。解散っ!!」
「結局人任せかよっ!!」
後書き
男鹿と古市の出番増やそうぜコーナー
男鹿「出番ねぇ出番ねぇって言ってるけどぶっちゃけスザクより俺らしゃべってるよな?」
古市「確かに、ベル坊は赤ん坊だから仕方ねぇけどスザクは出番無さすぎだな」
男鹿「だよな。てか俺原作よりだいぶキャラ崩壊してね?」
古市「原作ではこんなにハイテンションでしゃべらなくても主役張れてたもんな」
男鹿「まあ、出番を増やすためには仕方ねぇか。ところでお前これから恥将キャラでいくの?」
古市「認めないと、いちいち面倒くせぇやつって思われたりしちゃうからなー。それに本物の智将もいるし」
男鹿「お互い大変だな。次回もアピールしまくるぞ。じゃあ最後にせーの」
男鹿・古市「ヨポロメリパピーーッ!!」
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