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その名も原作ブレイカー 後編
前書き
どうも、枢木スザクです。
前回、二人に指摘された通り確かに僕出番が少ないよね…
改めて分かったよ。中から変えるのは正しくても難しいってことは!
結果(目立つこと)は全てにおいて優先する。
その為には過程(キャラ崩壊etc)が何であれ構わないよねっ!!
じゃあ僕の活躍にご期待ください
始まるヨップルっ!!
1分後、ルルーシュの召集により一同は再び神埼の死体の前に来ていた。
「よし、何か解決策は見つかったか?」
「そんなわけあるかーーっ!1分じゃ解散した意味ないからね!」
「そうか?俺は既に17パターン考えたぞ」
「マジッスか?…して、その案は?」
ルルーシュの頭脳に驚きつつ、古市は尋ねる。
「それはな…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。‘全力でなかったことにしろ!!’」
ルルーシュはすぐさま目に手をやりギアスをかけた。
「…分かった」
「…分かったよ」
「オイ、古市返事はどうした?」
「…いやいやいや!あんたら二人とも既にギアスかかってるでしょ。もう、ぶっちゃけめんどくせぇとかでかかったフリすんなやっ!」
(よしよし、ツッコミポジションGETだぜ!!)
「古市バラすんじゃねえよ。お前以外の奴がもういいじゃん、ってな感じで終らせようとしてたのにようドアホがっ!」
スザク「そうだよ。ルルーシュも分かっててやってたのに」
怒りを露にする男鹿とやれやれと嘆息しながら言うスザク。…やれやれと嘆息しながら言うスザク。
大事なことなので2回書いてもらいました。byスザク
「チッ、智将かと思ったが単なる恥将だったとはな。…仕方ない次のパターンだっ!」
「だから恥将だって男鹿が言ってたじゃないですか。早く次行きましょう」
遂に恥将を肯定し始めた古市はとても清々しかった。
「次はな…スザク頼んだぞ」
スザク「分かったよ」
二人でやり取りをすると、神埼の死体の目の前に立った。
そしてスザクは声の高さを調整し始めた。
スザク「あー…?…あー…?…あー…よし!!」
声の調整が終わったところでペコリと頭を下げるルルーシュ。
「神埼さん、ごめんなさい。直接的に手を下していないとは言え、神埼さんを死なしてしまいました。今後は神埼さんの死を教訓に絶対起こらないにします。本当にごめんなさい」
((なんか始まったーっ!!))
スザク「…もう気にするな。今後はないようにしろよ。次あったらただじゃ済まさねぇからなっ!…ってもう俺死んでるかハハハハハ!!」
「あの、スザクですよね?」
「ああ?俺は神埼一だっ!!」
全力で否定するスザクに古市は何も言えなくなってしまった。
「よし、許しも貰えた事だし、教室に行くか!」
これでいいか…、そんな雰囲気に流され皆がこの場を去ろうとするが、1人の女に止められた。
「待ってください、坊っちゃま、ルルーシュ様、スザク様、ヨップル星人」
それは数十分前に別れたはずのヒルダだった。
「どうした?もう登場の時が来たのか?」
「いえ、ですがそこの死んでいる男を退場させるのは看過出来ませんでしたので」
その双眸は見開かれひどく詰問するものだった。
「す、少し休憩しようと思っていたところなんだ。そうだ、ヒルダは何か案はあるか?」
少し焦るルルーシュ。
「有りませんが、その男の霊なら視認することができます」
「それだっ!俺がその霊にギアスをかけて体内に戻らせる。その間に肉体を治療してやってくれないか?」
「かしこまりました」
「最終パターンだ。いつまでもこの男にかまけている余裕はないのでな」
ここで古市はルルーシュの言葉に疑問を感じた。
「あれ?後10個以上あるんじゃないの?」
「あとはハッタリだ」
「誰に対して見栄を張ってるんだよォォオオオ!!」
「王は常に余裕を見せるのが鉄則だ。…ではヒルダ、神崎の霊がどこにいるかわかるか?」
項垂れる古市を余所に二人は会話を再開した。
「はい。あ、あれは!!!!」
キョロキョロしていたヒルダが何かを見てひどく驚く。
それを見ていたルルーシュは見つけたか、そう思いそこら一帯にギアスをかけた。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。‘そこの死体に入れ!!’」
霊の大脳(あるの?)に働きかけ命令を実行させる。
その間に体の治療を始めるヒルダ。
しばらくすると神崎の体がピクリと動きゆっくりと起き上がり始めた。
「やったー!これで解決、万々歳!!」
「ダダダダッ!アーイ!ウー!」
嬉しさの余り、小躍りし始めた古市とベル坊。
しかし、神崎の一言により場が凍りつくこととなる。
「ヨーグルッチ?」
(((((え?待って。どう反応したらいいのコレ??)))))
「やだなー神埼先輩。復活した初めの言葉がヨーグルッチってどんだけ好きなんですか。ハハハ」
「ヨーグルグリーヤ」
「あーこれはどういうことだ?ヒルダ。ヒルダ?」
「…はっ。も、申し訳ございません。余りの珍しさに呆けておりました。あの男にとり憑いたのは魔界の絶滅危惧種に数えられるヨーグル・ジンでございます。ヨーグルッチが超絶好きな人間が死んだ時に現れると聞いていましたが、まさか本当にいるとは…」
いやはや興味深いとウンウン頷くヒルダ。
(((((どーでもえーっ!!ムダな設定持ち出すなやハゲっ!!)))))
スザク「それであれはどうすればいいの?」
「ヨーグル・ジンを殺さないとおけませんが、ここは放っといてあの男を殺したままにしておくのが賢明でしょう」
鼻息を荒くして力説するヒルダ。
スザク「それで、どうするのルルーシュ?ヒルダの言う通りにするの?」
最終的な判断を仰ぐためにスザクはルルーシュに尋ねる。
「まさか。ヒルダは余りの珍しさに取り乱しているだけだろう。彼女はあれだけ原作準拠に拘っていたんだ。したがってまたあれを行うぞ!」
スザク「そうだね」
そういってヨーグル・ジンと対峙する二人。
((え?何やるの??))
何をするのか全く分からない男鹿と古市は頭に疑問符を浮かべる。
「ヒルダ、男鹿、古市!今から始めるから俺達の近くから離れてくれ。…そうだな校門辺りがベストだ」
ルルーシュの要求を素直に受け入れ3人は校門近くに行った。
「ヨグローリコーン。…ヨーグヨーグ、グルグルグルッチ」
滲み出る二人の態度にイラついたヨーグル・ジンは殴りかかろうとするが、突然湧き出たとてつもない殺気に動きを止め辺りを見回す。
しかし、近くにいたのは目の前にいる弱そうな二人+赤ん坊のみ。
((見たことある描写だァァアアア!!))
(ヨーグル、ヨキサスグール)
前を見据えると、ひょろそうな男が笑っているのが見えた。
「ヨーグル、グルグルグルッチ!!」
声の調子とは裏腹にヨーグル・ジンは自分の身が震えていることに気づいた。
「クックック、気づいたか?撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ!スザク!」
「イエス、ユアマジェスティ」
しかし、突然場が止まった。
「あのーどうかしたんですか?」
不安になった古市が口を開いた。
「どうかしたもないだろっ!!次はお前らのセリフだっ。早く言えっ!!」
激昂し捲し立てるルルーシュ。
「「えーと、め、名言キタコレェェエエ!!」」
必死に存在をアピールしようと男鹿と古市は声を大にして叫んだ。
「ベル、よく見ておけ。将来お前が身に付けるべき力だ」
「ダッ!」
スザクは跳躍で一気に距離を詰めそのまま回し蹴りをヨーグル・ジンに喰らわせた。
―――ゴキッバキッドスッ――とおよそ人間が出せる限界ぐらいの音と共にヨーグル・ジンは倒れる。
「よし、ヒルダ神埼の霊を見つけてくれ」
「あ、あれは!!」
「そこだなっ!!ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。
‘そこの死体に入れ!!’」
霊の大脳(あるの?)に働きかけ命令をさせる。
しばらくすると神崎の体がピクリと動きゆっくりと起き上がり始めた。
「ここでお前達は小躍りするんだ」
ルルーシュの言葉に小躍りする二人。しかし、神崎の一言により場が凍りつくこととなる。
((((いや、ここまで再現しなくていいからっ!!))))
「ヨップル?」
「「「「もうええわっ!!」」」」
「ダッ!!」
しばらくお待ちください。
あのあともいろんなことがあり、最終的に原作通りになんとか全治一ヶ月に落ち着いた。
「それにしてもそろそろ蝿王紋が出てもよいのですが…」
数日後、学校に突然現れたヒルダに尋ねられた。
所々ひび割れたリノリウムの上を歩いていく。
「多少の違いがあるからな…。その影響が及んだんだろう」
スザク「そもそも僕達が、来た時点で既に原作なんて無いようなものだからね」
ハハハと楽観的に言うスザク。
「それは違うぞ、ルルーシュそれに枢木スザク。多重契約はできない」
「なっ!?その声は!!」
随分懐かしい声に後ろを振り返るとそこには緑色の髪を携えた彼の共犯者がいた。
「「C.C.!!」」
後書き
男鹿のなんとか目立とうぜコーナー
よぉ、男鹿だ。
全く、みんないろいろ目立ちやがってチクショーっ!!
スザクはセリフの前に名前入れてもらってるし、古市はツッコミキャラ確立しやがるし。
俺も本格的に目立つわ。てことでよろしくっ!
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