仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第九十一話 忍ぶ乙女達その九
扉が開いたのを見た、そのうえで。
津上がだ、仲間達に言った。
「行きましょう、新しい世界に」
「今度は何を見せるかだな」
木野はあえて見る、とは言わなかった。言葉を自分達の中心には置かず他の者に置いて言ったのである。
「あいつにな」
「スサノオにですね」
「何故アンノウンを出してきたから」
本来は黒衣の青年が使っていた彼等を何故出したのか、このことからも考えるのだたt。
「それも気になるな」
「そうですね、アンノウンも独特ですからね」
「あいつ等は言葉を出さない」
これがアンノウンの特徴だ。
「そして決まった相手にしか襲わない」
「俺達の時がアギトにだけでしたけれど」
アギトを消し去ろうとする黒衣の青年の指示を受けてそうしていた、そうした意味でアンノウンは青年の手駒だったのだ。
その手駒達をだ、スサノオがどう使うかというのだ。
「どうしますかね、今度は」
「そうだな、忍達だな今度は」
「忍だからですか」
「忍であることと関係あるか」
それともだというのだ。
「若しくは心か」
「心、いつもみたいにですか」
「そこに仕掛けてくるかもな」
「その辺りはまだわからないですね」
「そうだ、まだな」
それがわからないというのだった、そうした話をして。
彼等は門を潜った、すると出て来たのは。
この世界も普通の世界だった、ライダー達がいる世界と文明も規模もその進化の仕方も特に変わらない。それでだった。
小沢はその世界を外に出て見てから言った。
「飛鳥ちゃん達の服からも察しはついてたけれど」
「それで、ですね」
「ええ、やっぱりという感じね」
尾室に答える、思ったのはこれ位だというのだ。
「そうね、じゃあね」
「それじゃあですね」
「半蔵学院に行くわよ」
まずはそこに行くというのだ。
「とりあえず善忍の娘達に会って」
「悪忍の娘達はどうするんですか?」
「あの娘達ねえ、居場所は」
「あたしが知ってるよ」
ここで焔が小沢に横から言って来た。
「春花が用意してくれてるんだよ」
「じゃあそこにも行って、になるわね」
「何なら今ここで呼ぶかい?」
焔はこう提案してきた。
「そうしようかい?」
「ああ、忍の合図でなのね」
「狼煙をあげてな」
早速発炎筒の様なものを出して来た、制服の胸と胸の間から少し微妙な感じで出て来た。
「これでな」
「これで、なの」
「ああ、皆呼べるよ」
「それじゃあ御願い出来るかしら」
「あっ、狼煙なら私も持ってます」
飛鳥も出して来た、やはり胸と胸の間から。
「それじゃあ今から」
「何か二人共凄いところから出すね」
尾室は二人の発炎筒を出すのを見て引いて突っ込みを入れた。
「ちょっと、それは」
「いや、制服の上に入れてたからさ」
「私もです」
焔と飛鳥はその尾室にこう答える。
「だからこうしたんだけれどな」
「何かおかしいですか?」
「いや、別にいいけれど」
二人が気付かないのなら仕方ない、尾室もここは諦めてだった。
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