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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん! 

作者:メア
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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん日本へ進出!






 リーちゃんを作ってから2年とちょっとが経ちました。ルフェイは現在は7歳になり、少し前に計画していた日本への旅を結構致します。夏休みなので学校は大丈夫です。

「アンタ、本当にやる気?」

「もちろんですよ」

お友達になったウィルベルちゃんが呆れながら私を見てきます。正確には私の持っている箒を見て呆れています。

「この素晴らしい箒が有れば問題無いですよ」

「それはもう、箒じゃないでしょ」

「箒ですよ。外部パーツの付いただけのね」

錬金術の技術を使って作り上げたこの箒は時速960キロまで加速可能なのです!
シュヴァルツフローレンは空中に展開した術式を通して、錬金術で作成されたパーツを箒に融合し、遠距離砲撃を可能とする移動用箒なのです。

「という事で、準備できたのでちょっと飛行テストも兼ねて日本まで飛んでいってきます」

「まあ、大丈夫だとは思うけど、気をつけなよ」

「まあ、危なくなったら転移術で戻るので平気ですよ。だいたい、飛んで、転移で戻って、転移した場所から再開する予定なので」

「そっか。なら、お土産期待してるね」

「は~い」

シュヴァルツフローレンに乗って、飛び立ちます。目指すは黄金(食)の国日本!




 12時間のフライトを予定していましたが、やはり修理や改修などもいたので4日で到着しました。魔力噴射で進んでいるので、燃料は問題無いのですが、風圧よけや認識阻害などの結界も展開したり、鳥さんと一緒に飛んだりすれば遅くなるのは当然です。

「さて、ここはどこでしょうか?」

私はどこかの街の上を飛んでいます。でも、そんなことは気にしません。お腹も空きましたし、適当な場所に降りましょう。近くの山の中に降り立ったら、ローブを脱いで、ふわふわフリルの黒と白のゴスロリワンピースという姿に着替えます。頭に三角帽子を乗せて完成です。三角帽子はトレードマークですので、外せません。

「おや、携帯が……」

着信音に携帯を開くと、お母様から連絡が入っていました。メールなのですが、内容は7歳の娘にさせる事にして物騒でした。だって、日本に逃げたはぐれ魔術師を始末しろですよ。

「えっと、罪状は……わいせつ行為? 対象に紙を媒体に精神を汚染させ、自身の理想を植え付ける……はた迷惑な人なのですね」

お仕事了解の返事を送って、お小遣いという名の前金を貰います。

「お寿司、お寿司♪」

スキップしながら山から降りて、サーチャーを多数放ちながら換金所へと入ります。

「すいません、これを買い取ってください」

金のインゴットを取り出して、換金所の人に渡します。同時に色々と魔術を使ってごまかします。身分証とか持ってませんし、そもそも不法入国ですしね。1キロの金を売ったので、450万手に入りました。これだけあれば色々と購入できます。ケチャップ、ウィスターソースから始まり、様々な調味料を購入していきます。

「クレープ……」

まだ昼くらいなのでお寿司は止めて、クレープを食べる事にしました。子供にこの匂いの誘惑は強いです。クレープを買ったので、近くの公園で食べる事にしました。そこには小さな少年少女が遊んでいます。私と同じくらいですけどね。

「はむはむ」

私はベンチに座りながらぼーと遊んでいる子供達を見ます。楽しそうに遊んでいます。私の身近に居る子供達は、既に魔術の勉強を頑張っていて、殆ど遊んでなんていませんけど。

「そういえば、戦う準備もしておいた方が良いですね」

私は自分で書いたオリジナル魔道書を取り出します。これは魔導図書館という魔道書で、様々な魔道書を収納しています。私が記憶している物もです。そして、この中で私が魔導図書館以外に唯一作った魔道書も現在は入っています。なので、そのページを開いて、召喚の準備をしておきます。

「おい、お前も一緒にあそぼーぜ」

黒髪の男の子が声をかけてきました。どこかで見た事があるような気がしますが、気にしません。

「Are indifferent....(お構いなく……)」

「ほら、行くぞ! 何言ってるかわんかねえけど、人数が足りねえんだよ」

私は今までの癖で母国語の英語で少年に話してしまったので、断るタイミングを逃して強引に連れて行かれました。どうやら、ドッチボールのようです。

「おい、ルールはわかるか?」

「Yes, it knows.」

「何言ってるんだ?」

なんとか日本語を思い出して、発音します。

「あ、あっ、ああ……こほっ。ふぅ。ドッチボールなら知っています」

「あ、直った」

それから、4対4の戦いになりました。ちなみに汚れるのが嫌なので、多少は本気で避けました。

「くそ、当たらねえ!」

敵対した連れ込んでくれた男の子をおちょくりながら他の子を手助けしてあげると、簡単に勝てました。

「クソッ! 明日は必ず当ててやる! 明日も来いよ!」

そう言って、男の子は去っていきましたが、これって明日も来ないといけないのでしょうか?
でも、どうせサーチャー頼りなんですから、日本の食事を楽しみましょう。という訳で、お寿司です。先ずは回転寿司です。いくら、サーモン、ハマチ~大トロ~♪
そして、着信……件名は晩御飯でした。早く帰って来い……つまり、お寿司が遠のいたのです。

「ぐすん。お昼に食べるべきでした……」

毎日朝夜と帰ってますし、仕方無いですよね。伝え忘れた私が悪いんです……orz。




 
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