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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん! 

作者:メア
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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん魔導書を使う





 さて、起きて朝食を食べたらまた日本へと転移する。今日はトランクケースを引っ張ってです。レトルト食品とか、たまに無性に食べたくなりますよね。

「約束は夕方でしょうし、今日こそはお寿司です」

住宅街を抜けて、お寿司屋さんを探していると迷ってしまいました。そんな時に結界反応です。

「む、この上ですか……」

石畳の階段を登った先から結界が広がって、私も巻き込まれました。

「成程。相手から先制攻撃を仕掛けられたという事ですね。よろしい、ならば戦争です。ちなみに言ってみたかっただけですよ、っと……」

魔導図書館を展開し、私は二つの拳銃が書かれた場所を指でなぞり、本の中に手を入れて、目的の物を掴んで外に出します。呼び出して置いたホルスターにしまいます。

「ふふ、蜂の巣にしてあげます。でも、移動も面倒なのでアレも用意しておきましょう」

足にも本から呼び出した武装を装着して移動を開始します。

「小娘か、それもその魔力……魔に魅入られし汚れ堕ちた存在か」

声が上から聞こえてきたので、そちらへと向くと白い天使さん達が居ました。その白い天使さん達は光を槍のようにして問答無用に投げてきます。それに対して、私は術式を解放することで時空間を歪ませ、慣性を捻じ曲げたような超機動で一瞬にして回避します。

「ばか……ぐふっ!?」

そして、瞬時に黒色に赤い文様が入ったオートマチックの拳銃を放ってあげました。殺しに来ている相手に、容赦する気はありません。例え、傷口から発火して消える事の無い炎によって燃え尽きようとも知った事ではないのです。ただ、肉体強化をしても子供の身体では半動画大変なのですよ。

「おのれっ!!」

他の白い天使さんが光の槍を撃ってきますが、光ですよね。その程度の術は荷電粒子砲で返し技を開発する時に作成していますよ。

「リフクレクター」

大量の光の槍を一箇所に集めて、それに私の魔力を増加させて放ってあげました。すると、何体かの白い天使さんが防ぎにかかりましたが、防御の上から消滅しました。

「後はこれで終わりです」

リボルバーの方を取り出して、弾丸を放ちます。

「そんな弾丸など、見切れば対した事はないわ!」

「そうですか。でも、後方注意です」

放った弾丸は通り過ぎた後、曲がってUターンして対象に命令。氷漬けにしました。これで襲撃して来た白い天使さんは片付きました。流石は神の影を召喚する事も出来ると言われる魔導書ですね。もう、お分かりでしょう。私が執筆したのはネクロノミコンやナコト写本などが出てくる斬魔大聖デモンベインその物です。それらに出てくる物を魔力を糧に作り出し、召喚する。つまり、リベル・レギスだって、デモンベインだって呼び出せます。嘘です。魔力が足りません。一応、現在使える武装が、デモンベインより自動式拳銃クトゥグァ、回転式拳銃イタクァ、断鎖術式ティマイオス・クリティアス、バルザイの偃月刀。リベル・レギスよりン・カイの闇、天狼星の弓、黄金の剣が使用可能ですね。これが私の出した結論、神器がないなら作ればいいです。もちろん、フルスペックで使うと不味いので劣化コピーなのですけどね。

「さて、続きを……っ!?」

後ろに気配がして慌てて振り返ったのですが、何もありません。ですが、改めて探ろうとすると……。

「いやぁああああああ、やめてぇええええええぇぇぇっ!!」

「止めてくださいっ、娘にはっ!!」

上から悲鳴が聞こえたので、全力で断鎖術式ティマイオス・クリティアスを利用して瞬時に駆け上がります。それと同時に天狼星の弓を召喚して、魔力の矢をつがえます。そして、階段から駆け上がって、飛び出すと、そこには神主の服を着た人間さんと白い天使さんが、武器と光の槍で巫女服を着た女性と少女に襲いかかろうとしていました。ここは神社、つまり巫女服を着た人の家か神主さんの人の家。でも、この人達は私も問答無用で襲ってきた襲撃者。なら、敵の敵は味方ですよね。ましてや、小さな女の子とその母親を襲っているんですから、悪者認定です。

「対象、神主の服を着た人間さんと白い天使さん。えい」

つがえた矢を適当に放ちました。放たれた矢は適当に射たはずなのに、数百本の矢に分裂して、自動的にそれら一本一本が意志を持っているかのように全て対象を追尾して対象に何本も突き刺さって、人間を肉片に変換します。

「威力が高すぎですね、さすがマジカル☆ルフェイちゃん」

訂正。肉片すら残さずに消滅させました。お母様曰く、敵対者には容赦無く、確実に殲滅するのが戦闘の基本だと言っていましたので問題無いでしょう。

「ひぃいぃぃ、化け物っ!!」

逃げていく人達にも天狼星の弓から放たれた矢は狼のように獰猛に相手を追い詰め、駆逐していきました。対象指定しといて正解でした。しかし、1発数千万単位の魔力消費はそんなに撃てませんね。常に余力を残さないといけませんから。

さて、お二人共、ご無事ですか?
と声をかけるか、このまま逃げるという選択肢がありますが、どうしましょうか?





 
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