FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第101話 火炎石
前書き
こんにちは~☆07で~す☆久々の本編です!!
今回は前回の番外編の続きで、マヤが倒れてマグノリア病院に入院したぁ!?
ルーシィ目線で書いていきます!!
それでは、第101話・・・スタート☆
ギルドに行ったら、ミラさんに、
ミ『マヤが、マヤが倒れて入院したって・・・』
と聞いて、私は全力疾走でマグノリア病院のマヤがいる病室に駆け込んだ。
ル「マヤ!!」
荒々しく音を立ててドアを開けると、私以外の最強チームは全員揃っていた。ベッドにはマヤが寝ていた。
エ「ウェンディの治療もあって、すぐに病院に運んだから、命に別状はない。」
ル「よかったぁ~。」
私はへなへなぁ~とその場に座り込む。
リョ「夜に何があったんだ?」
ウェ「夜中の2時過ぎくらいに、マヤさんの雄叫びが聞こえて、急いで駆けつけてみると・・・」
シャ「マヤが四つんばい状態になってたってわけ。」
なぜ、四つんばい状態?
エ「で、マヤの右手にこれが・・・」
エルザが私たちに見せたのは、炎のように赤い卵くらいの大きさの石。
ナ「何だこれ?食いもんか?」
ハ「絶対違うと思うよ。」
私もそう思うわ。すると、私の横に立っていたショールが目を見開いて、震える指先で赤い石を指差すと、
ショ「こ、これ、火炎石だっ!!」
ショ以外「えぇぇぇぇぇっ!!!??」
え、でも、マヤの体内に埋め込まれていたんじゃ・・・
ト「マヤさんが、自分で取り出したって事ですか・・・?」
グ「トーヤの言うとおりなら、どうやって取り出したんだよ・・・」
ますます謎が深まっていくばかりだわ。
エ「ユモは何か気づかなかったか?隣の部屋なら、何か聞こえたんじゃないか?」
ユ「う~ん・・・あ、そういえば、マヤと誰かがしゃべっているみたいだったけど・・・」
夜中の2時過ぎにっ!?
ナ「そのマヤとしゃべっている奴等、誰か分かんねぇかっ!!」
ナツがユモの両肩を摑んですごい勢いで上下に揺らす。
ユ「た、確か・・・ニーナとノーナって、言ってたような気が・・・」
ユ以外「ニーナとノーナ!!!??」
モミジ村で、行方不明の人々を捜すために乗り込んだギルド、硝子の人形(クリスタルドール)にいたあの双子の人形の事!?
ウェ「あの事件の後、村の人たちに燃やされそうになったところを、マヤさんが引き取ったんですよね。」
リョ「そういや、引っ越しする時に、ダンボール箱の中に入ってたぞ。」
ニーナとノーナが関係してるのかしら?ナツはユモの肩から手を放すと、
ナ「俺、マヤの部屋見てくるっ!!」
病室を飛び出そうとするナツのマフラーを慌てて掴んで引き止めた。
ナ「うおっ!!何すんだルーシィ!!」
ル「マヤの家は女子寮よ、あんたが勝手に入ったら大変な事になるわよ!ニーナとノーナの事は、私とユモが調べてくるから。マヤが目を覚ましたら真っ先に教えて!!ユモ、行くわよっ!!」
ユ「OK!!」
私はユモと一緒に病院を飛び出し、全力疾走で女子寮に向かった。
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女子寮に着いて、真っ先にマヤの部屋に入ると、カーペットとカーテンとベッドだけが整えられていて、床には4~5個のダンボール箱があった。私とユモは、手分けしてダンボール箱の中を全部調べたけど、ニーナとノーナの人形はどこにもなかった。
ユ「おかしいな。ナツとハッピーの話だと、前の家では棚の一番上に並べて飾ってあったらしいけど・・・」
棚を見ても、それらしき物は見当たらない。いったいどうゆう事?その時、
シャ「ルーシィ!ユモ!」
シャルルが飛び込んできた。
シャ「マヤが目を覚ましたわよっ!!」
ル&ユ「本当!?」
シャ「急いで病院に戻るわよっ!!」
私はシャルルに服を掴んでもらい、ユモは氷で翼を造形して、病院に直行した。
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ル&ユ「マヤ!?」
最初来た時と同じように、荒々しく音を立ててドアを開けると、マヤはベッドの上で病院食を食べていた。
マ「ふぁっ!ふーひぃとふほ、ふぁっほぉ~♪(あっ!ルーシィとユモ、ヤッホ~♪)」
ト「マヤさん、食べてからしゃべって下さい・・・」
マヤは思った以上に元気そうだった。よかったぁ~。
マ「ふぁっふぁひ、ひょうふんひょひゅはふぁひゅい。(やっぱり、病院食はまずい。)」
だから、食べてからしゃべりなさい・・・
エ「マヤ、昨日の夜、何があったか話してくれないか?」
マ「いいよ。」
マヤはすんなりOKすると、話し始めた。
マ「私、全然寝むれなくて、ずっと寝返りを打ってたら、ダンボール箱が独りでに動いて、恐る恐る開けたら、ニーナとノーナの声が聞こえて、気づいた時には目の前に人間の姿になったニーナとノーナがいたの。」
ショ「でも、ニーナとノーナに掛けられていた魂(ソウル)は解けたはずじゃ・・・」
マ「魂が解けた後、一度だけ人間の姿になる事が出来て、願いを1つ叶える事が出来るって、ニーナとノーナは言ってたよ。」
願いを1つだけ・・・もしかして・・・!!
グ「ニーナとノーナは、その願いで火炎石を取り出したのかよっ!?」
マ「うん。」
す、すごい・・・
ル「で、でも、ニーナとノーナは・・・?」
マ「願いを叶えた後、消えちゃった・・・」
病室に沈黙が起きる。
ユ「それでマヤは、雄叫びを上げてたんだね・・・」
マ「うん。2人は、私への恩返しのつもりだったんだと思う・・・」
マヤに助けられたもんね・・・
マ「あれ?そういえば私、何で病院にいるの?」
ナ「マヤが倒れたから、エルザたちが病院に連れてったんだよ。」
ハ「あい。覚えてないの?」
マ「全然覚えてないっ!!」
そんなにきっぱり言わなくてもいいんじゃないかしら・・・
リョ「マヤは病院に1ヶ月入院だってよ。」
マ「1ヶ月もぉっ!?そんなの嫌だぁぁぁぁぁっ!!私もうピンピンだよっ!!」
そう言ってベッドから下りる。そのマヤの腕を、ユモが超軽く叩くと、
マ「痛いぃぃぃぃぃっ!!」
ル「今ので痛いのっ!?」
あのユモでも、ものすごく軽かったわよっ!!
ユ「ルーシィ、一言余計。見た目は治ってても、少しでも振動を与えたらダメなの。ちゃんと1ヶ月入院して、完全に体力も魔力も回復してから退院するの。」
マ「えぇーーーーー。」
ユ「退院したら、特訓付き合ってあげるから。」
マ「本当!?約束だよっ!!」
うわぁ~、単純。これを利用するユモもすごいわね・・・
ショ「おい、もうこんな時間だ。」
ト「そろそろ僕たちも帰らないといけませんね。」
ウェ「マヤさん、また明日お見舞いに来ますね。」
マ「うん!楽しみにしてるよ!」
ナ「そんじゃあな!」
ハ「明日ね~♪」
私たちは病室を出た。
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グ「ところでエルザ、その火炎石、どうするんだ?」
グレイが、エルザの手の中で赤く光っている火炎石を見て言う。
エ「マヤに持たせておいたら、またマヤの命を狙う者が出て来る。この石はマスターと相談して、処分した方がいい。」
さすがエルザね。
リョ「にしてもこの火炎石、すげー魔力だな。」
ユ「これを体内に埋め込んでいたマヤもすごいなぁ。」
ナ「火炎石ってゆうくらいだから、炎が関係してるって事だろ?その石、俺にくれよっ!!」
エ「バカ者ッ!!この石のせいで、マヤは命を狙われてたんだぞっ!!お前まで狙われたらどうするつもりだっ!!」
ル「エルザ、落ち着いて・・・!!」
ショ「ナツも本気で言ったつもりじゃないって・・・!」
ナ「ん?俺はマジで言ったつもりだったぜ。」
ナ&エ以外「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!???」
エ「バァァァカ者ォォォォォォォォォォッ!!!」
エルザの怒りの声もすごいけど、ナツの言った事もすごい・・・
ナ「そんな石、粉々に砕いちまえばいいだけだろ。」
ナ以外「えっ?」
ナツ以外の全員の目が点になる。
ナ「そうすれば、誰にも害は及ばねぇだろ。俺ってあったまいいっ!!」
な、なんか、勝手に1人で自画自賛してるんですけど・・・?
ウェ「確かに、ナツさんの言うとおりですね。」
ハ「あい!」
ナ「だろ!!」
まぁ、単純的に考えれば、結構いい案ね。
リョ「残念だがナツ、お前の案は無駄だ。」
リョウがきっぱりナツの案を否定する。
ナ「何でだよリョウ!!」
リョ「まぁ見てろ。」
リョウはエルザから火炎石を取ると、地面に置き、直ったばかりの『天力剣』と『銀覇剣』を抜いて、
リョ「2剣流・・・天翔切ッ!!」
青白い光を放った2本の聖剣(エクスカリバー)で、火炎石を真っ二つに・・・切れなかった・・・火炎石には傷1つ付いていなかった。
ト「リョウさんの剣裁きが効かないなんて・・・」
ナ「いかれてるぅっ!!」
ル「違うでしょっ!!」
まぁとにかく、これでナツの案は呆気なく水の泡に。
エ「火炎石をどうするかは、明日、私とリョウがマスターと話し合って決める。今日はみんな家に
帰ろう。」
ル「エルザが持ってて平気なの?その石・・・」
私が火炎石を見ると、まるで笑ったように少しだけ赤く輝いた。
エ「心配するな。私は女子寮に住んでいるし、ここにいる私たち以外の者は、私が火炎石を持っている事は知らないからな。」
ル「そ、そうだよね・・・」
エルザはそう言うけど、私は不安でいっぱいだった。
ユ「それじゃあ、私たちはこっちだから。」
ウェ「また明日、ギルドで。」
私たちは、それぞれの自分の家に帰って行った。
後書き
第101話終了~☆
火炎石って、いったいなんなのでしょうか?
次回は時が進んであっという間に1ヶ月。早いなぁ~。
次回もお楽しみに~☆
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