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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第102話 『雨』

 
前書き
駄作者07で~す♪
今回は時が進んであっという間に1ヶ月が経ちました。マヤが退院するぞーーー!!
マヤ目線で書いていきます。
それでは、第102話・・・スタート♪ 

 
私はさっきまで横になっていたベッドのシーツを整えている最中。入院してから1ヶ月。私はようやく、ギルドに帰る事が出来るんだっ!!

マ「ん、ん~~~~~!」

私は体全身を思いっきり伸ばす。ずっと寝たきり状態だったから、すっかり体がなまっちゃった。ギルドに行ったらユモと特訓しようっと。約束したもんね。

マ「それにしても、病院ってほんっと退屈だなぁ~。」

ギルドでみんなとどんちゃん騒ぎも出来ないし、動物たちとも遊べない。入院している間は何もかもがつまんなかった。まぁ、入院してる間は、毎日最強チームのみんながお見舞いに来てくれたんだけど、みんなが帰っちゃうとやっぱり退屈&つまんない&暇。毎日必ず朝6時に看護婦さんに起こされて、味気の無い病院のまずい朝食を食べて、みんながお見舞いに来て、みんなが帰って、味気の無い病院のまずい夕飯を食べて、毎日必ず夜9時には電気を消される。この繰り返しだった。それが今日やっと終わったぁぁぁっ!!自由って素晴らしいなぁ。

ナ「お~い、マヤ~!」

ハ「マヤ~!」

ナツとハッピーがひょこっとドアからいつもの笑顔で顔を出す。迎えに来てくれたんだっ!!私は荷物を持って病室を飛び出す。

ナ「もう平気なのか?」

マ「うん!もう元気100%だよっ!!」

ハ「あんまり無理したらダメだよ。」

マ「分かってるよ。」

病院の窓口で、退院手続きをして、ようやく病院から脱出ッ!!

マ「やっぱり外はいいなぁ~。」

私はもう一度、体全身を思いっきり伸ばす。すると、後ろからナツが抱き付いてきたっ!!

マ「わわぁっ!!ナ、ナツ!?い、いきなり何・・・/////////////」

私の顔はりんごみたいに真っ赤だったと思う。そんなのお構いなしに、ナツは更に強く抱き締めてくる////////////

ナ「・・・無事で、よかった。」

マ「え・・・」

更に抱き締める力が強くなって、ナツの体が小刻みに震えているのが分かった。ハッピーも、私の腕にしがみ付いて小刻みに震えている。

ナ「マヤが倒れたって聞いた時、俺、めちゃくちゃ怖かった。もし、マヤが死んだらどうしようって、不安になったんだ・・・」

ハ「おいらも・・・」

マ「・・・・・」

私の事、こんなにも心配してくれてたんだ・・・

マ「ゴメン・・・」

ナ&ハ「え・・・?」

今度はナツとハッピーが驚く。

マ「私が、あんな事にならなければ、試験も最後までやり通せたし、災いの天使(ディザスタエンジェル)にも、襲われずに済んだのに、フレイも、死ななかったのに、全部私のせいで・・・本当にゴメン・・・」

私は、ギルドに帰ったら、どんな顔をして帰ればいいのかな・・・?

ナ「誰のせいでもねぇ。」

マ「え・・・?」

ナツが私を抱き締める力が更に強くなる。

ナ「マヤだけのせいじゃねぇ。俺たちみんなのせいだ。俺だって、あの時ちゃんとマヤを守っていれば・・・ゴメンな。」

ハ「おいらも・・・今更だけど、ゴメンね、マヤ。」

何で・・・?何で、ナツとハッピーが、謝るの・・・?

ナ「1人の罪はギルド全員の罪、1人の責任はギルド全員の責任、そして、1人の命はギルド全員の命。じっちゃんの言葉だ。俺が、いや、俺たち妖精の尻尾全員が、お前を絶対に守ってやる!!約束だ。」

ハ「あい!約束だよ。」

私の頬にはまた涙が伝っていた。でも、今まで流した悲しみと、恐怖と、悔しさの涙じゃない。感動と、うれしさと、喜びの涙だった。私は涙を拭うと、

マ「ありがとう・・・!」

ナ「おう!」

ハ「あい!」

ナツが放そうとしたした手を、私が今度は握り返して、ナツの身長に少しでも近づくように、つま先で立って背伸びをする。そして・・・

ナ「え?マヤ、どうし・・・!!!??」

ナツが途中で口を閉ざした。ううん、言えなかったって言った方がいいかな?読者のみんなはもう分かってると思うけど、私がナツに・・・////////////////こ、ここからは私も恥ずかしくて言えないから、読者のみんなのご想像に任せるよ。と言っても、ほとんどの人は分かると思うけど。私がナツから離れると、

ナ「//////////////////////////」

ナツの顔は見た事もないくらいに真っ赤になってて、今にも噴火しそうな火山みたいだった。ハッピーは、

ハ「できてるできてるっ!!でぇぇぇぇぇきてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」

空に向かって叫んでいた。いくらなんでも興奮しすぎだよ。で、当の本人の私はとゆうと、

マ「ほら早く、ギルドに行こっ!」

何事も無かったように、まだ真っ赤のナツの腕と、まだ興奮してるハッピーの尻尾を掴んで早足でギルドに向かった。

****************************************************************************************

ギルドの扉の前では、ギルドのみんなが私を歓迎してくれた。

ル「マヤ~!お帰り~!!」

ルーシィは毎日お見舞いに来てくれてたのに、まるで何ヶ月も会ってなかったみたいに私を抱き締める。他にも、ユモやウェンディにシャルル、エルザにミラにリサーナ、カナやレビィやエバーグリーンにラキやキナナにビスカにアスカちゃん、ギルドの女子軍全員に思いっきり抱き締められた。今日はいろんな人に抱き締められるなぁ。とゆうか、私これでも18歳だからねっ!!

マカ「マヤ。」

マ「あっ!マスター!」

相変わらず妙な服装だね。

マカ「体の具合はどうじゃ?」

マ「もうピンピンです!!」

マカ「そうか、それはよかった。よしっ!今日はマヤが帰ってきた事を祝って、宴じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

全「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお大おおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」

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で、今夜の妖精の尻尾は宴の真っ最中!!15歳以上の人は片手にビール、15歳以下の人は片手に炭酸飲料、あ、片手に肉と魚とダージリンティーとお茶とコーヒーってゆう人もいる。みんなやりたい放題。でも、辺りが暗くなるとみんなしーーーーーんと静まり返る。すると、ステージだけが明るくなり、そこにはキラキラ光るドレスに身を包み、ギターを持ったミラがいた。たぶん、歌を歌うんだと思う。静まり返ったって事は、バラードだね。

ミ「♪1人ぼっちで泣いていた~ 

   もしも時を戻せるのなら~ もう一度あなたに会いたい~

   それは叶わない事だけど~ 記憶~ 感情~ あるから~

   その頬に伝う悲しみの雨~ なぜか止まらない~

   あぁどうして~ こんなにも悲しいの~

   私には~ 分からない~」

素敵な歌だけど、とても悲しい歌・・・

ミ「♪闇の中で泣いていた~

   光が射さない部屋で~ 鎖に縛り付けられていた~

   一生背負い続ける~ 罪~ 過去~ 永遠に~

   その頬に伝う絶望の雨~ なぜか止まらない~

   あぁどうして~ こんなにも苦しいの~

   僕には~ わからない~」

ほとんどの人が涙を流していた。もちろん私も。歌っているミラも泣いていた。

ミ「♪今~ 助けるよ~ 

   さぁ手を伸ばして~ 

   信じ合える~ 仲間が~ 傍に~ いる~

   一緒に~ 時を~ 過ごそうよ~」

感動・・・涙が止まらないよ~!!

ミ「♪悲しみと~ 絶望の~ 雨は~

   やんでいた~

   幸せと~ 喜びの~ 青空が~

   広がっていた~」

マカオ「いいぞーーーーー!!」

ワ「ミラちゃーーーーーん!!」

ウォ&マッ&ナブ&ビジ「最高ーーーーーーッ!!!」

後でカナから聞いたんだけど、あの歌はミラが自分で作詞・作曲した、『雨』とゆう曲らしい。ミラが悲しんでいる仲間に手を差し伸べる仲間のおかげで、雨が降っていたその子の心が青空になるとゆう意味。まさしく妖精の尻尾にぴったりの名曲だね。

ウェ「私・・ヒッ、もう、感動して・・・うぅ・・・」

シャ「もう、すぐに泣かないの。」

そうゆうシャルルも涙ぐんでるよ。

マカ「マヤ、ちょっと来てくれ。」

マスターに呼ばれて、私は奥の部屋に連れて行かれる。

マ「何か用?マスター?」

私が問うと、マスターがポケットからハンカチに包んだものを私の手の平にのせた。ハンカチを広げると、

マ「!!!」

火炎石があった・・・

マ「マ、マスター・・・これは、いったい・・・」

震えた声で尋ねると、

マカ「マヤ、これはお前が持っているべきである石なんじゃ。」

マ「え・・・?」

一瞬、思考が途切れる。マスターが何を言ってるのかさっぱり分からなかった。

マカ「お前の実の両親が、お前の体内に火炎石を埋め込んだ理由は、この石を守る他にも、お前の為なんじゃ。」

私の為に・・・火炎石を・・・?

マカ「もちろん、肌身離さず持ち歩けとは言わない。家に・・・いや、部屋に置いとくだけでもいいんじゃ。この石は、いつかお前にとって必要なものになる時が来る。」

この石を、必要になる時・・・

マカ「この事は、すでにギルド全員が知っておる。仲間を、わしを、信じてくれ・・・」

マスターの真っ直ぐな視線に、私は頷く事しか出来なかった。

マカ「わざわざ呼び出してすまなかったの~。ほれ、宴の続きを楽しんでくれ。それより・・・もれそうじゃ・・・!」

マスターは早足でトイレに直行!!私はもう一度手の平にある火炎石に目を落とす。私を欺くように、火炎石は赤く光った。石だけど、少しカチンときた。

ナ「おーーーい、マヤ~!!」

ハ「マヤ~!!」

ル「何してるの~?」

リョ「こっちに来いよ~!!」

声がした方を振り返る。ナツたちが私に手招きしてる。

ウェ「エルザさんがまた、ミラさんに頼んだんですっ!!」

えっ?何を・・・?

シャ「今回はスフレ100個よ。」

マ「100個ォ!?」

ショ「俺は50個にしろって言ったんだけどな。」

ト「ショールさん、30個でいいと思いますよ。」

いやいやいや、100個でも50個でも30個でもいくらなんでも多すぎるってっ!!人数分あれば十分だよっ!!

グ「まっ、エルザらしいじゃねぇか。」

ユ「みんなで食べればすぐに無くなるよ。」

まぁ、確かに・・・

ナ「今日は騒いで、食べまくるぞーーーーー!!」

ハ「あいさーーーーー!!」

ナツがどんどんスフレを食べていく。ハッピーは魚だけど・・・

エ「ナツ!独り占めをするなっ!!私のスフレが無くなってしまうではないかっ!!」

エルザも半ギレしながらも次々にスフレを食べていく。いつの間にか、私とシャルル以外がスフレを食べていた。

シャ「全く、スフレの早食い競争かしら?」

シャルルがダージリンティーを飲みながら呆れてる。

マ「でも、それが最強チームらしいよね。」

シャ「そうね。」

こんな会話をシャルルとしていると、

ウェ「はい。シャルル。」

ユ「マヤも食べなよ。ミラさんのスフレ、すごくおいしいよ。」

ウェンディとユモが、私とシャルルにスフレを持ってきてくれた。ユモからスフレを受け取って、1口食べる。

マ「!!おいしい~~~!!」

シャ「ダージリンティーに相性抜群ね。」

シャルルも気に入ったみたい。口の中でほんのりとろけるおいしさがたまらな~~~い!!!私は1つ目をあっという間にたいらげ、2つ目、3つ目とどんどん頬張っていく。そして、あんなに山積みされたスフレはたったの5分でたいらげちゃった。最強チームの胃袋ってすごいなぁ~。

ナ「ふぅ~、食った食った。」

ト「おいしかったですね。」

ショ「あぁ。エルザも上機嫌だ。」

エ「さすがミラだ。また頼むとするか。」

ル「また頼むのっ!?」

リョ「お前なんで太らないんだよ・・・」

グ「そうゆう体質なんだろ。」

エルザって、いろんな意味ですごいなぁ~。宴は盛大に盛り上がった。 
 

 
後書き
第102話終了~♪
火炎石がマヤの手元に戻ってきた!?でも、それには理由があって・・・ミラが歌った『雨』いかがでしたでしょうか?音程などは読者様のご想像にお任せします。
そして、マヤがナツに・・・/////////////おぉーーーーーーーーーー!!
次回はマグノリアの街で夏祭りだーーーーー!!
お楽しみに~♪ 
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