FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第89話 第2号
前書き
作者の07で~す!!
今回は災いの天使(ティザスタエンジェル)の飛行船に乗り込む妖精の尻尾!!そこで彼らを待ち受けていたのは・・・!?思わぬ展開へ進み始めた!!
途中で目線が変わります。ユモ目線で書いていきます。
それでは、第89話・・・スタート!!!
私とグレイが待機所に着いた時にはすでにエルザとショールとギルダーツがいた。しばらくして、ルーシィとリョウとナツとハッピーとフレイも来た。ナツはかなり重症みたい・・・今はウェンディに治療魔法をかけてもらっている。でも、このままだとウェンディの魔力が・・・
ウェ「私のことはいいんです!それよりも早く、マヤさんを助けないと!」
見た目によらず、頑固なんだよね・・・あ、そういえば!
ユ「あ、あのさ、災いの天使の1人、ソードから頼み事されたんだけど・・・」
言い終わる前に、ナツが吊り目の目を更に吊り上がらせて睨んできた。
ナ「あいつ等の頼みなんか聞かなくていいっての!!」
ミ「ナツ、そんなに暴れると、傷口が開いちゃうわよ。」
マヤの事を第一に考えてるのは分かるけど、これも何か裏があるんだよっ!!
エ「で、どんな頼み事をされたんだ?」
グ「災いの天使のマスター、ビームから助けてほしいんだとよ。」
ル「助けてほしい?あいつ等のマスター何でしょう?」
ユ「それがどうも、ソードたちは操られるって・・・」
ト「あ、あの・・・よく分からないんですが・・・」
私もよく分からない。
グ「でも、あいつ等も何かあるんだよ。」
リョ「何かあったとしても俺たちの敵だ。」
リョウったら、冷たいね・・・そりゃあ、マスターたちやマヤを傷つけた敵だけど・・・
ギ「まぁ落ち着け。これでも食って元気出せ。」
ギルダーツが白い歯を見せて笑う。この人、以外に呑気なんだな・・・そう言ってギルダーツが私たちに渡したのは・・・薬草?
ギ「魔力を回復させる薬草だ。お前たちもかなり魔力使っただろ?」
確かに、このまま戦ったら絶対に負けるからね。薬草を1口食べてみる。
ユ「あ、おいしい。」
ショ「この薬草って、この島でしか取れないリグリ草ですよね?」
ギ「あぁそうだ。」
さすがショール。物知りだね。確かに、さっきよりは元気が出てきた。
フ「さて、魔力も回復したところで、どうやって飛行船に乗り込むかだな。」
私は空を見上げる。銀色に輝く飛行船の機体がゆうゆうと空を飛んでいる。
ナ「そんなの飛んで行けばいい話だろっ!!」
ハ「あい。飛べば簡単に行けるもんね。」
ナツとハッピーの発言にシャルルが「呆れた」とゆう感じでため息をつく。
シャ「あんたたち本当に大バカね。」
ナツとウェンディはハッピーとシャルルが連れて行ったとしても、他の人たちはどうするの?
ナ「ハッピーとシャルルフレイが往復してみんなを運べばいいじゃないか。」
シャ「そんなの無理に決まってるでしょっ!!」
ハ「おいらも無理だよ~。」
フ「お、俺も・・・」
ナツったら、無茶言い過ぎだよ・・・そう思った時、
エ「私は黒羽の鎧で飛んで行けるぞ。」
ト「僕はお化けたちに運んでもらえば可能です。」
ユ「あ、私も氷で翼を造形すれば飛ぶ事は出来るよ。」
グ「んじゃ、俺もできるな。」
問題は、ルーシィとリョウとショールとギルダーツだね。
ギ「俺は行かねぇぞ。」
ギ以外「えぇっ!!!!!」
ギルダーツの言葉にみんな目を見開いて驚嘆の声を上げる。
ギ「マヤはお前たちの手で救え。仲間を守るためなら、俺がいなくたって、お前たちには出来るだろ?」
えぇっと・・・地味に期待されているような気が・・・そんなこんなで、結局ギルダーツは飛行船には行かない事に・・・大丈夫だよね・・・?
ナ「ギルダーツがいなくても平気だっつーの!!」
そんな事言っちゃって。後から後悔してもしらないよ。で、3人はどうするの?
ト「あの、僕の他に後1人までなら運ぶ事は出来ます。」
ル「私も大丈夫よ。ジェミニでハッピーとシャルルをコピーすれば。」
リョ「あいつ等か!!また会えるぜ。」
ジェミニって誰?まぁ、それは置いといて、ショールはトーヤのお化けたちに、ルーシィとリョウはジェミニってゆう人に運んでもらう事に。
ウェ「これで空を飛んで行けますね。」
グ「で、飛行船内部にはどうやって入るんだ?」
ナ「俺が入り口を作る。」
さ、さすが・・・とゆう事で、
エ「マヤを助けに行くぞッ!!」
全「おぉーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
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『ここから少しだけミラ目線でいきます。』
リ「ギルダーツ!!何でナツたちについて行かなかったのっ!?」
レ「ナツたちだけじゃ心配だよ・・・」
リサーナとレビィがギルダーツに少し怒っている。ギルダーツはいつもの調子で、
ギ「あいつ等なら心配はいらねぇよ。エルザとリョウもいるんだ。必ずやつ等を倒して、マヤを助けて、無事に帰って来るさ。」
リ「でも・・・」
私はリサーナの肩に優しく手を置くと、
ミ「リサーナ、レビィ、心配なのはギルダーツも私も一緒よ。でも、ギルダーツはみんなを信じて行かせたんだから、私たちも信じよう。ね?」
リ&レ「・・・うん。」
その時、
マカ「マヤが攫われたのか?」
ミ&リ&レ「マスター!!」
ギ「気がついたか。」
マスターはすぐに起き上がって、待機所の外に出る。
レ「マスター、まだ寝てた方が・・・」
マカ「子を攫われて、黙って寝てるわけにもいかんじゃろ。」
私は飛行船を見上げた。すると、炎が噴出し、何かがものすごい勢いで壊れた音がした。
ギ「たぶん、ナツが飛行船の中に入ろうと飛行船の機体をぶっ壊したんだろうな。」
ミ「さすがナツ、すごい破壊力ね。」
リ「ミ、ミラ姉・・・違うと思うけど。」
レ「みんな、大丈夫かな・・・?」
レビィが心配そうに呟く。それを聞いたマスターが、
マカ「何かを成し遂げようとする時、何かを助けようとする時の妖精の尻尾の魔道士は、最強なんじゃ。心配せんでも大丈夫じゃろ。」
さっき、ギルダーツが言ってた事と似てるような事を言っている。
マカ「わし等は怪我人を精一杯手当てするとしよう。」
ミ&リ&レ「はい。」
ギ「俺は傷薬になるような薬草でも探して来るわ。」
ギルダーツはミジリョーホウの森の方へ行ってしまった。
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『ここからルーシィ目線でいきます。』
私たちはナツが壊して作った飛行船の入り口から中に入った。すると、
ビー「ようこそ、妖精の尻尾のみなさん。俺は災いの天使のマスター、ビームだ。」
白いYシャツに黒い帽子にズボンに革靴にマントに身を包んだ男が待っていた。ビームの腕の中にはぐったりとしたマヤが抱えられていた。
フ「マヤ!!」
ナ「てめぇ~、マヤに何しやがったっ!!!」
私たちの怒りは爆発。珍しく、ユモも怖い顔で黒いオーラを放っていた。
ビー「何って、不死鳥の欲望(フェニックスディザイア)を発動させただけだ。」
ビー以外「!!!!!」
そ、そんな・・・もう、発動、しちゃったの・・・
ビー「今は昏睡状態に陥っているが、しばらくすれば目を覚まして暴走し始めるだろう。」
エ「貴様、不死鳥の欲望で何をしようというのだ。」
リョ「マヤを放してもらおうか。」
エルザとリョウが剣を構えながらビームに歩み寄る。
ビー「お前たち、こいつ等を潰せっ!!」
すると、私たちの目の前に5人の男女が現れた・・・って、
ル「ファイター!?」
ユ「ソード!!」
ショ「ウォーター!!?」
ハ「変なやつと・・・誰?」
フェ「私はフェアリー。」
ス「スパイダーだ。」
え?ちょっと待って!!こいつ等、私たちが倒したはずよね?なのに何で・・・
ビー「こいつ等は第2号だ。お前たちがさっき戦ったのは第1号だ。」
ト「ど、どうゆう意味ですか?」
ビームは奥の方を指差す。見ると、何本ものコードが繋げられている機械とイスがあった。な、何なの、あれ・・・?
ビー「あの機械で、こいつ等の強さのレベルを上げたのだ。」
シャ「強制的に強くしたってゆう事!?」
そんな事が出来るの!?
グ「まさか、ソードが操られているって・・・」
この事だったのね・・・
ビー「この機械でマヤ・ララルドも不死鳥の欲望を発動させたのだ。」
ショ「いくら何でもやりすぎだろ・・・!!」
ウェ「自力で強くなっていけばいいのに、どうして・・・!!」
ル「あんたって、最低なやつねっ!!」
ナ「こいつ等は、お前の操り人形なんかじゃねぇっ!!お前の仲間だろっ!!!」
ナツが今にも噛み付きそうな勢いで怒鳴った。ビームは鼻で笑うと、
ビー「こいつ等が俺にずっと従っていくと言ったのだ。ただそれだけだ。」
私たちの怒りは更に爆発した。
ナ「ふざけんじゃねぇぞてめぇっ!!マヤもこいつ等も、操りから解放しろーーーーーっ!!!」
ナツがビームに殴りかかろうとすると、
ウォ「アクアメイク、鮫ッ!!(シャーク)」
水の鮫がナツの攻撃を防いだ。水の造形魔道士・・・
ウォ「マスターの夢は、俺たちが必ず叶えさせる。」
ファ「私たちはマスターに一生従えていく。」
フェ「ただそれだけの事。」
こんなやつに、一生従うの・・・?
ユ「ソード・・・」
ソ「炎の剣!(ファイアソード)」
赤い光を纏った剣をユモに振りかざす。ユモは自慢の身体能力でかわす。
ソ「マスターは、私たちのマスター。」
ス「マスターに手を出すやつは、俺たちが死の世界へ導く。」
よく見ると、みんなの目が怪しく赤く光っていた。
エ「貴様は、こんなにも慕っている仲間がいるのに、そんな仲間を人形のように扱い、不死鳥の欲望までを発動させてやるとは、さてはとても重要な事なのだろうな。」
リョ「お前の企みは何だ。世界征服か?それとも世界が憎いのか?」
ビー「そんなちっぽけな願いではない。」
ト「じゃあ何なんですか。」
すると、ビームは被っていた黒い帽子を取る。今まで見えなかったけど、ビームの目はオレンジ色をしていた・・・ってあれ?
ル「どこかで見たような・・・?」
ビー「当たり前だ。なにしろ俺は、マヤ・ララルドの実の父親なのだから。」
・・・はい?しばらく沈黙が続いた。
ハ「そ、それって、14年前に、マヤを森の奥深くに捨てた・・・張本人って事・・・?」
ビー「そこの青猫の言うとおりだ。」
また沈黙になる。
ウェ「・・・マ、マヤさんの・・・お父さん。」
ユ「そんなのでたらめに決まってる!!」
ユモが吐き捨てるように言う。で、でも、あの瞳は・・・マヤと一緒・・・
グ「本当かどうかまだ分からねぇが、お前が何で不死鳥の欲望を知ってるんだ。」
リョ「それに、何で今頃になって一度捨てた子供を・・・」
ショ「さっさとお前の企みを言え。」
ビー「それはまだお前たちには言えない事だ。とにかく、マヤは連れて行く。」
ナ「待ちやがれっ!!!」
フ「マヤを返せっ!!!」
ス「蜘蛛の糸!(スパイダースレット)」
ナ「んなっ!?」
フ「うぉあっ!!」
ナツとフレイの体に変な白い糸が巻き付く。あれって、蜘蛛の糸なの!?
ビー「お前たち、それぞれの場所で待機していろ。俺に歯向かう者は全て潰せっ!!」
ファ&ウォ&ソ&ス&フェ「了解しました、マスタービーム。」
そう言うと、ファイターたちは指を鳴らし、霧のように姿を消した。
ビー「君たちの最初の相手は、第2号となったあいつ等だ。健闘を祈る。」
指を鳴らすとまた霧のように姿を消した。
ナ「くそっ!!」
ナツが床を拳で殴る。また、マヤを助け出せなかった・・・
ル「・・・また、振り出しに戻ったってゆう感じね・・・」
エ「私たちが知らない、いや、もしかしたらマヤ自身も知らない何かを、あいつは知ってるのかも知れないな。」
シャ「なんか嫌な予感がするわ・・・」
ウェ「シャルルの予感はよく当たるもんね。」
私も、さっきから頭の中がモヤモヤしてるのよね・・・なんとゆうか、その~、う~ん・・・うまく言葉に表す事が出来ない・・・
ショ「とにかく、またあいつ等と戦わないと、マヤを助ける事が出来ない。」
ト「話している間に、不死鳥の欲望が発動してしまったら大変ですもんね。」
ユ「さっき戦ったよりも強制的に強くなってるみたいだし・・・慎重に戦わないと。」
ど、どうしよう・・・またファイターと戦う事になっちゃったら・・・
ナ「誰でもいいっ!!俺はあいつに教えてやるんだっ!!仲間の事、ギルドの事、自分の犯した許されない罪の事、そして、家族の事をなっ!!!」
ナツの言葉にみんなが頷くと、いつもの組み合わせに別れた。今度はさっきよりも強くなっているんだ。私は全く戦力にならないと思うけど、やれる限りの事は絶対にやるっ!!
リョ「ルーシィ、今度は俺が必ず守るから。」
ル「うん。でも、リョウが危険だと思ったらすぐに私も手伝うからね。」
リョ「あぁ。」
待っててねマヤ、私たちが必ず、助けてあげるからねっ!!
後書き
第89話終了~!!
なんとビームはマヤの実のお父さんだった!?何のために不死鳥の欲望を発動させるのかはまだわからない!!いったいどうなる!?
次回は久々の活躍、ウェンディ&トーヤ&シャルルの対決。果たして、第2号の彼らの強さはどれ程なのか!?
お楽しみに~!!
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