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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第90話 シャルルが見たもの

 
前書き
ヤッホ~☆07で~す☆
今回はウェンディ&トーヤ&シャルルの対決!!さらに強くなった敵の実力は!?
トーヤ目線で書いていきます。
それでは、第90話・・・スタート☆もうすぐで100話だっ!!! 

 
災いの天使(ディザスタエンジェル)のマスタービームさんは、本当にマヤさんのお父さん何でしょうか?確かに、マヤさんのトレードマークの大きなオレンジ色の瞳は同じでしたが・・・

ウェ「トーヤさんも思いますか?」

ト「ウェンディさんと、シャルルさんもですか?」

シャ「えぇ。・・・実は、さっき少しだけ予知が見えたのよ。」

ウェ「本当シャルル!!」

ト「いったい何が見えたんですか!!」

シャルルさんはしばらく黙っていましたが、

シャ「燃え盛る、災いの天使の飛行船が見えたの・・・」

ウェ&ト「!!!」

そ、それって、まさか・・・

ト「不死鳥の欲望(フェニックスディザイア)ですか・・・?」

シャ「そこまでは分からないわ。また何かが見えたら教えてあげる。」

シャルルさんの能力はとてもすごいんですが、実際にそれを見ているシャルルさんが可哀想です。その時、

ス「俺の今度の相手は天空の巫女と、怪物(モンスター)と、白猫か。」

振り向くと、耳に銀色にピアス、蜘蛛の巣の模様が付いた黒い服を着た・・・確か・・・スパイダーさんでしたっけ?

ス「君たちには悪いが、ここでおさらばしてもらう。」

スパイダーさんの瞳が赤く光りました。

ウェ「あなたはマスターの企みの事で何か知っていないんですか?」

ス「俺は全く知らない。知ってたとしても、お前たちには教えないが。たぶん、ファイターだけが知っていると思う。あいつがマスターを一番信頼しているからな。」

そんなに大事な事なのでしょうか?

ス「俺たちの、真の力見せてやる。」

その時、スパイダーさんの周りが光、僕たちは思わず目をつぶってしまいました。光が収まり、目を開けるとそこにはスパイダーさんはいませんでした。変わりに、巨大な蜘蛛が僕たちの目の前にいました。僕たちは呆気にとられて言葉も出ません。

ス「驚いただろう。」

シャ「く、蜘蛛がしゃべったぁ!?」

ト「も、もしかして・・・スパイダーさんですか?」

ス「そうだ。これが第2号の力だ。」

・・・やっぱり、マスタービームは、マヤさんのお父さんじゃありません!!マヤさんのお父さんが、自分の仲間にこんな酷い事をするとは思えません!!じゃあ、いったいあの人は・・・?

ス「さっさと始めるぞ!蜘蛛の毒手!(スパイダーポイズンハンド)」

毒が染み込んだ手を僕たちに振りかざします。あれに当たったら危険です!僕たちはかわします。僕は胸の前に左手を置くと、

ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!透明人間!死神!鬼!」

紫色の魔法陣から透明人間と死神と鬼が姿を現しました。まぁ、透明人間は僕にしか見えませんけどね。

ト「みんな、あの蜘蛛に同時攻撃だ!」

透「・・・・・」

死「ギリ。」

鬼「おらおらおらおらおらぁーーーーー!!!」

ウェ「みなさん、援護します!アームズ!アーマー!」

ありがとうございます、ウェンディさん。

ト「透明人間は透明拳!(クリアナックル)死神は呪いの鎌!鬼は鬼手刃!」

ウェ「天竜の・・・咆哮ッ!!」

4つの技が同時にスパイダーさんに直撃します。ですが、

ス「なんだよ。これっぽちかよ。」

ス以外「!!!???」

スパイダーさんは無傷でした。確かに技は直撃したのに、どうして・・・?

ス「今度はこっちからいくぞ!!」

すると、スパイダーさんは僕たちに向かって突進してきました!!

シャ「早くよけるのよ!!」

僕たちはシャルルさんの適切な判断ですぐにかわす事が出来ました。ですが、

ス「かかったな。」

僕たちの足元に黒い魔法陣が浮かび上がり、次の瞬間、僕たちの体は魔法陣から出てきた蜘蛛の糸に巻きつかれちゃいました。

ス「蜘蛛の罠(スパイダートラップ)だ。蜘蛛は狙った獲物は逃がさねぇからな。」

解こうとしても蜘蛛の糸はベトベトしていてなかなか解けません。逆にどんどんきつくなっていきます。く、苦しい・・・

ス「そのまま蜘蛛の糸に絞め殺さちまえ。俺の勝ちだな。ハハハハハハハハハッ!!」

勝利を勝ち誇ったように、スパイダーさんは高らかに笑います。ですが、

ト「まだですっ!!」

ス「はぁ?何をバカな事を言っている。そんな状態で勝ったとでも言うのか?」

ト「いいえ。まだ勝負は終わっていないって事ですよ。」

僕が言った瞬間、ウェンディさんの体を締め付けていた蜘蛛の糸がするりと解けました。

ス「なっ!?どうやって!!」

ウェ「ありがとうございます。透明人間さん。」

透「ん。」

そうです。スパイダーさんは透明人間の存在に気づかなかったようです。蜘蛛の罠に1人だけかからなかった透明人間は、一番近くにいたウェンディさんの蜘蛛の糸をずっと解いてる最中だったんです。

ス「くそっ!!想定外だ!!」

ウェ「天竜の・・・砕牙ッ!!」

ス「ぐおっ!!」

油断していたスパイダーさんに、ウェンディさんが攻撃します。その間に透明人間はシャルルさんと死神と鬼の体を締め付けている蜘蛛の糸を解きました。後は僕だけです。

ト「死神と鬼はウェンディさんを援護するんだ!!」

死「ギリ。」

鬼「合点承知!!」

死神と鬼は大きな鎌と金棒を振り回します。その間に透明人間は僕の体を締め付けていた蜘蛛の糸

も解いちゃいました。

ト「ありがとう。透明人間。」

透「ん。」

さぁて、勝負はここからです!!

ス「舐めやがって!!蜘蛛の呪・・・」

ウェ「天竜の・・・咆哮ッ!!」

ス「ぐはっ!!」

ウェンディさん、ナイスです!!

ト「透明人間、透明弾!(クリアガン)死神、呪霊殺!鬼、鉄鬼乱!」

透「ん。」

死「ギリ!」

鬼「おぉぉぉりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ス「ぐあぁぁぁっ!!」

見事直撃です!

ト「ウェンディさん、止めです!!」

ウェ「はい!天竜の・・・翼撃ッ!!」

ス「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

****************************************************************************************

ト「みんなお疲れ。ゆっくり休んでね。」

透「ん。」

死「ギリ。」

鬼「合点承知!!」

お化けたちは妖霊界に帰って行きました。みんなすごく強くなっていたのでびっくりしました。ウェンディさんの止めの一撃で倒れたスパイダーさんは元の姿に戻っていました。

シャ「ほんっと、酷い事するわね。自分の事を慕っている仲間をあんな風にするなんて。」

ウェ「私、あの人はマヤさんのお父さんじゃないと思います。」

シャ「私もよ。」

ト「僕もです。」

その時、

ス「うっ・・・」

スパイダーさんが気がつきました。

ス「はぁ、た、助かったっす・・・ありがとうっす。」

あ、あれ?なんか口調がすごい変わっているような・・・?これも操られていた影響ですか?

ス「俺とソード姉貴は、マスターの事、少し疑っていたっす。こうして操りから解放されて、よかったっす。あんたたちに感謝するっす。」

さっきのスパイダーさんとはまるで別人です。

シャ「あんた、マスターが何を企んでいるか本当に知らないの?」

ス「知らないっす。知ってるのはたぶん、ファイターだけかと思うっす。」

いったい、何を企んでいるんでしょうか・・・?僕たちはスパイダーさんと別れて、部屋を出ました。その時、

シャ「!!!」

ウェ「シャルル?どうしたの?」

ト「もしかして、また何かが見えたんですかっ!?」

シャ「え、えぇ・・・」

ウェ「今度は何を見たの?」

シャルルさんはまたしばらく黙ったままでしたが、

シャ「・・・さっき見た、燃え盛る災いの天使の飛行船と、泣き叫ぶマヤ・・・」

ウェ「え?」

ト「マ、マヤさんが、見えたんですか?」

シャルルさんは黙って頷きます。いったい、どうゆう意味なんでしょうか・・・?その時、

ト「!!!」

ウェ「ひぃ!!!」

シャ「な、何!!この魔力は!?」

僕たちはものすごく強烈で、とても怖い殺気を感じました。

ウェ「も、もしかして・・・」

ト「不死鳥の・・・欲望、でしょうか・・・?」

シャルルさんが見た燃え盛る災いの天使の飛行船・・・以前、フレイさんが言っていた、マヤさんに眠る、世界が消えてしまうほどの力がある、不死鳥の欲望・・・僕もウェンディさんもシャルルさんも思ったはずです。もうすぐで・・・世界が、消える・・・!!! 
 

 
後書き
第90話終了~☆
シャルルが予知した燃え盛る災いの天使の飛行船と泣き叫ぶマヤの姿・・・これはいったい何を示しているのか!?
次回はエルザ&ショールの対決!!
次回もお楽しみに~☆ 
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