俺と現実とファンタジー
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part10 特訓 そして 疑問
前書き
主人公はまだ駒王学園には通っていません
「ほれ!もっとシャキッとせんか!だらしない!」
「無理に決まってんだろ……早朝から筋トレさせんじゃねぇよ……
……しかも、とんでもないほどのオーバーワーク気味な内容だしよ……
腹筋200回とか腕立て伏せ200回はまだ(納得いかないが)わかる……
…だけど、50km走ってこいは無しだろ……しかも制限時間有り……」
しかもこれが三日間毎日だ……死ぬわ……
まあ、こんな無茶なトレーニングをさせる理由はわかる……
「何言うとるか! お主は確かに運動神経はいいがそれだけでは足りんのじゃ!
これからお主は人外共と戦うやもしれんのだぞ!
無効化ばかりに頼っていては肝心な時に相手を仕留め損なうことになるんじゃ!
幸い、見た感じじゃがお主にはまだまだかなり伸びしろがある!
だから今のうちに鍛えられるだけ鍛えるんじゃ!
常人より少し強いだけでは意味がないのじゃ!」
そう……シャグリーンが言った通り、俺は運動神経はいいが言ってしまえばそれだけなのだ。
今のままでも茶髪や、金髪オッドアイのような能力やファンタジーな補正に頼っているだけの
ひょろっちい奴には勝てるだろう……
だが、相手の人外が人間としてみてもある程度強かったら?
かなりの人数で攻めてきたり、現実にも有る銃などで攻撃してきたら?
…前者はなんとかなるかもしれない……だが後者は今のままでは絶望的だ
…それに俺は相手に『格闘戦ができる程』近づかなければならない。
相手が俺を舐めきっていたりした場合はいい、しかし油断しないやつだったり
遠距離から攻撃してくる奴は、最悪の場合逃げられてしまうおそれがあり、
そいつが絶対に逃がしてはいけない奴だったりしたら取り返しがつかなくなる。
「ほれ、休んどる時間はないぞ!次は能力の特訓じゃ!」
「……あいよ……くそっ……」
少しは休ませろってんだよ……
■
「……むぅ……っ」
俺は正拳突きの構えを取り、目を閉じる。
色々試したが、これが一番集中できるな……
「よいか……、流れを感じるのじゃ……力の流れをな……
お主の場合は血の流れを感じるような感覚が良いやもしれん……
……血の流れを感じるように、力の流れを感じるんじゃ……」
血の流れを……感じるように……
「………っ!」
……今……微かにだが感じた……!
これが俺の力の流れか……!?
……ちっ……消えちまった……
「駄目だ、掴んだと思ったら消えちまった……クソッ」
「そうか……じゃが、最初よりは進歩したの」
「ああ、最初は何も感じ無かったからな」
これは能力の出力を操るための特訓らしい
最初はこの特訓方法は俺の能力に引っかかり、何もできないんじゃないかと思ったが
シャグリーンに、
「お主は対象外なんじゃろ、でなければ転生者なんていう『ありえない』ものである上に
力の中心にいるお主なんぞ消えてしまうからのぉ」
と言われ、確かにそうだと納得した
今思えば、出力が弱くなけりゃ転生者であるあいつら二人は今頃消えていたかも
しれないんだよな……どちらも自業自得とはいえ、少々後味が悪い。
誤解もより深いものになっていただろうしな……
再び俺は正拳突きの構えを取り、集中しようとするが
シャグリーンに止められた
「待て、お主は今日から駒王学園に本格的に通うんじゃ
……決して!特訓に夢中で忘れとって、今思い出したわけではないからの!」
今思い出したのかよ……
……俺も学校に通わなくていいのか疑問に思ったので
シャグリーンにその事を聞こうとしたのだが、トレーニングが激しすぎ、
トレーニングが終わると毎回倒れるように眠り込んでしまうため聞けなかったのだ
「そうか……今日から本格的にか……」
「確かお主は転校生として駒王学園に通う手筈となっておるはずじゃ」
「曖昧だなオイ……」
「しょうがないじゃろ!お主の能力のせいでお主に関する情報が
全部消えてしまっとるんじゃから!」
「全部消えてしまう原因の能力を聞き間違えで与えたのは何処のどいつだよ……」
「うぐっ……と、とにかく!早うこと駒王学園にいかんと遅刻してしまうぞ!」
「……遅刻しかける原因を作ったのは――――
「ほれほれ!新たな学友がお主を待っておるぞ!」
押すなっての……!
「あ、忘れとった。わしも駒王学園に通うからのっ☆」
「ああ……そうかい……」
「び、美少女が笑顔でウインクしとるのに反応せんじゃと……」
反応する元気がないんだよ……あっても反応しねぇけど
先生に案内された後、ここで待っているように言われたので、俺たちは今教室の前で待機している
「それじゃぁ転校生を紹介する。
本当は三日前に転校してくる予定だったんだが、家庭の都合により
今日まで伸びてしまったらしい。」
正しくは、『バカがこのことを忘れていた』だけどな
「入ってこい」
呼ばれたな……よし、深呼吸して……クソッ…した瞬間体がものっそい痛かった……
入った瞬間全員の目がこちらに向く。
当たり前だけど。
「よぅし、自己紹介と挨拶をしろ」
「浅羽翔太です、よろしくお願いします」
「「ちっ……男かよ……」」
「「「朧君や神皇君に比べるとがっかり~…」」」
オイ男子、舌打ちすんな。心に止めろ
そして女子、あいつらとと比べんな。比べられたか無いわ、あんな奴らと。
というか茶髪が朧、金髪オッドアイが神皇て名前なんだな……初めて知った……
生徒たちががっかりしている様子を見て担任が少し嬉しそうに告げる
「なぁに安心しろ、次に入ってくるのは女子だ。
しかもとびきりな美少女だぞぅ?」
「「「うおおぉぉーっ!!」」」
腹立つな!?
こいつら、ほんとに一発ぶん殴ってやうろか!?
俺が憤慨しているシャグリーンが入ってきた
その瞬間、教室がシーンと静まり返った
「浅羽シャグリーンじゃ。よろしくの☆」
「「「ち、超美少女だぞおぉ!!」」」
「「「すごく可愛い~い♡」」」
わかってはいたけど……こんなに反応が違うなんてな……でもまあ認めるしk……って
オイコラ、シャグリーン!ドヤ顔でこっち見んじゃねぇ!
転校早々腹立つことばっかりじゃねぇか!なんでこんなに理不尽なんだっての!
「待てよ…今、『浅羽』って言わなかったか……?」
「確かにいった……もう一人と同じ苗字じゃねーか!?」
…なんかヤバい雰囲気になってきたぞオイ……!
だから同じ苗字なんて使うなって行ったんだ……
おまけに当の本人は、訳わからねぇ……って顔してるし!お前のせいなんだよ!この状況!
「何言うとるか、(特訓などで)共に支え合う(興味があるから)共にいる。
それだけのなかじゃ」
爆弾投下してんじゃねぇか!?主語を抜くな、主語を!
「「「共に支え合う……共にいるだとぉ!?」」」
「「「すご~い♡ラブラブ~♡」」」
「し、しまった!?主語を抜いてしもうた!?」
今更気づくな!遅すぎるわ!
馬鹿のがトンデモ発言をしたせいで俺は男子に嫉妬の目で睨まれ、
シャグリーンは答える間もないほどの質問攻めにあっていた……
sideシャグリーン
やってもうたのぉ……
まさか主語を抜いて喋ってしまうとは……
「ねぇ!やっぱり彼とは毎日毎日ラブラブな日々を送ってるの?」
「キスはしたの?」
「まさか……キャーッ♡」
まさかとは何なんじゃ!?何を想像したんじゃ!?
「ねぇ、彼ってかっこよく無いとは言わないけどはっきり言ってシャグリーンちゃんには
不釣合だよ。なんで付き合ってるの?中身が良かったの?」
「でも、目つき悪いし……いい人には見えないよ~…?」
なんも話とらんのにどんどん話が進んでゆk……
待て…奴とわしは不釣り合いじゃと?
「不釣合いな訳が無かろう!わしは奴(の能力)に興味を持ったんじゃ
そして奴(の能力)は心底面白いやつだと思った!
だから(神様として)付き合っとるんじゃ!」
ふふん、どうじゃ。
これで……
「シャグリーンちゃんみたいな美少女がそこまで言うなんて……なら仕方ないね」
「「「うんうん!」」」
……しもたぁ!?また言葉を抜いてしもうた!
「あ、そうだシャグリーンちゃん、これだけは言っておくよ……
……このクラスにいる変態三人組には気をつけてね……」
「もう好きにs……変態三人組かの?」
よかった……質問は終わりのようじゃな……
「うん。
まず一人目は松田。第一印象ではスポーツマンって感じだけど
全然爽やかじゃないわ。むしろ日常的にセクハラ発言をする女の敵よ。
二人目は元浜。ロリコンな上、何故かは知らないけど眼鏡越しだと女性のスリーサイズを
数値化できるの。こいつも女の敵!
そして3人目が兵藤。あいつは重度のおっぱいフェチなの。寝ても覚めてもおっぱいおっぱい!
もちろんこいつも女の敵! まあ、最近学校には来てないけどね」
「学校に来ておらんのかの?何故じゃ?」
「わかんないけど……ろくでもない理由よ、どうせ」
う~む……わしも解析の力が消える前にもっとこの世界を調べておくんじゃったのぉ……
……翔太にまた災難が降りかかりそうじゃな……
「来ていないといえば、朧君や神皇君、木場君にリアスお姉さまや朱乃お姉さま
アーシアちゃんに小猫ちゃんも来てないわよね」
「確か兵藤ってオカルト研究部に入ったんじゃなかった?」
「じゃあ、オカルト研究部の部活動かなぁ……リアスお姉さま達
兵藤に何かされてないといいけど……」
そこまで信用ならんのか……この世界の主人公は……大丈夫かのぉ……?
「覚悟はいいよな……お前らぁ……俺はもう限界なんだよ……
しつこく嫌がらせすんじゃねぇ……」
「待て!殴らな
「ふんがあっ!」
「ごぶっ……!」
「うわあ!?松田がやられたぁ!?」
「逃げ、逃げろぉ!?」
あっちは限界を迎えたようじゃの……
というか何があったんじゃ……
後書き
ちょっとグダグダになってしまったかも……
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