仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第八十六話 Anotherworld(もう一つの世界)その七
「ああした種族の時から」
「ですね、とにかく」
「まず行こうよ」
湊はエリカに応えながら湊を見る、そしてだった。
彼等は門を開けその向こうに入った、そこは森の中だった。
緑の森の中に出てだ、春雪はすぐにライダー達に言った。
「それじゃあ今から」
「ブレインバーストの中に入るのかな」
「いえ、今はです」
「先輩達のところに行くんだね」
「はい、そうしましょう」
こう火野に答える、そのうえで。
一同は一旦春雪の家に来た、マンションの一室である。
春雪はライダー達を自分の家の中に入れるとこう言った。
「とりあえず皆呼びましたから」
「アイスはあるか」
「はい、あります」
アンクの問いにも答える。
「抹茶アイスが」
「ならそれをくれ」
世界が変わってもそれを欲しがるアンクだった、春雪はその彼に冷蔵庫から取り出したその抹茶アイスを差し出した、アンクはすぐに受け取りその袋を開いた。
それからすぐにアイスを美味そうにかじり言うのだった。
「では待たせてもらうか」
「アンクさんアイス好きなんですか」
「ああ、大好きだ」
実際にそうだというのだ。
「これが一番な」
「じゃあピザは」
「それも貰おう」
ここでそれはいい、とは言わないのだった。
「そちらもな」
「わかりました、じゃあ今からピザ温めますね」
「そうしろ」
こうして今度はピザも温められる、それが一片ずつライダー達に振舞われる。
ライダー達はテーブルに座ってピザを受け取った、そしてそれを食べながら春雪の仲間達を待つのだった。
その中でだ、火野はピザを食べながら春雪に尋ねた。
「君は空を飛べるんだったな」
「ブレインバーストの世界だと」
そこではというのだ。
「僕は飛べます」
「そうだったね、実はさ」
「火野さんもですね」
「うん、そうだよ」
「俺もだ」
今度は後藤も言って来た。
「俺も空を飛べる」
「仮面ライダーは人によっては空を飛べるんですね」
「飛べなくても跳ぶことも出来るさ」
伊達は笑って彼の場合はそうなるというのだ。
「そうしたやり方もあるんだよ」
「跳ぶ、ですか」
「そう、跳ぶんだよ」
そうなるというのだ。
「それでいいんだよ」
「飛べなくてもですか」
「跳べばいいんだよ」
「成程、凄くいい勉強になります」
春雪のはじめて知ることだった、そうして。
そうした話をしているとまずは赤い髪の小柄な女の子が来た、その赤髪をツインテールにしている。目も赤くまさ幼いが可愛らしく利発そうな顔である。
服はストライブのハイソックスにショートパンツ、それにシャツだ。その少女は部屋に入って来るなり春雪を見てこう言った。顔も声も刺々しいものになった。
「何だよ、急に呼びつけて」
「うん、あの連中について詳しい人と会ったんだ」
「あの機械と動物の合いの子のかよ」
「そうなんだ」
「ふうん、絶対にあたし達とは違うと思ってたけれどね」
少女は火野達をやや険のある顔で見ながら言う。
「このお兄さんとおじさんがなの」
「おじさんは俺だよな」
「そうよ」
こう伊達に返す。
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