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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第64話 座敷わらし

 
前書き
はいは~い!07で~す!
今回は最強チームが久々のクエストに!その内容は・・・え?お寺!?
トーヤ目線で書いていきます。
それでは、第64話・・・スタート!! 

 
マグノリアは雪も融け、辺りにはきれいなお花が咲いています。ミラさんがカウンターに飾るお花を取り替えていました。もうすっかり春です。

シャ「やっと過ごしやすくなってきたわ。」

僕もシャルルさんと同じく春が好きですね。

ナ「よっしゃ~!こうゆう日こそクエストだーーー!!」

ナ以外「えぇーーーーーーーーーーーー!!!」

またナツさんの突然すぎる発言がでました!でも、しばらく行ってませんでしたからね。

ル「私は賛成よ。そろそろ家賃がピンチなのよね。」

リョ「ルーシィが行くなら俺も行くぜ!!」

ハ「おいらはもちろん行くよ!!」

マ「私も行く!!」

フ「俺もついて行くか。」

ユ「私も行こうかな。体動かさないとなまっちゃうし。」

グ「俺も暇だから行くか。」

エ「私はもちろん行くぞ。」

ショ「俺も行こうかな。クエスト楽しいし。」

ウェ「私はみなさんと合わせます。」

ト「僕もです。」

シャ「私はウェンディとトーヤに合わせるわ。」

とゆうわけで、みんなそろって行くことになりました。

ル「でも、今回は簡単なクエストがいいのよね。」

ナ「なんでだよ!」

ここ最近勝負してばかりでしたからね。

ウェ「あ、じゃあこんなのはどうですか?」

ウェンディさんが見つけたクエストは、【寺の掃除 100万J】とゆうクエストでした。

ル「掃除をするだけで100万!?ものすごくお得なクエストだわっ!!これにしましょう。」

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とゆうルーシィさんのちょっとしたわがままで、このクエストに行く事になったんですが、目的のお寺に来てみたら・・・

全「・・・・・・・・・・・・・」

全員言葉を失ってしまいました。もちろん僕もです。依頼先のお寺は、ものすごく古いお寺だったんです。今にも崩れてしまいそうな・・・

ショ「こ、ここを掃除するのか・・・?」

マ「掃除する前に、建て直したほうがいいんじゃ・・・」

ト「と、とにかく、依頼主さんはどこにいるんでしょうか?」

?「ここにおる。」

全「!!!」

驚いて振り向くと、銀色の髪の毛を低い位置でお団子に束ねていて、丸いめがねを掛けた小さなおばあさんが僕たちの事を見上げていました。いました。

ユ「おばあさんが、依頼主さん?」

ウ「いかにも。私はウメ。この寺の15代目の巫女じゃ。」

巫女さん・・・ですか?しかも、15代目・・・かなり昔から建っているんですね。

エ「で、依頼の内容は?」

ウ「そこに書いているとおり、この寺の掃除を手伝ってもらいたいのじゃ。この年でさすがに1人で寺を全部掃除するのは大変でのぉ~。」

リョ「掃除するより、建て直したほうがいいんじゃないのか?」

ウ「それは、この寺の掟を破る事になってしまう。ささ、中に入ってくだされ。」

僕たちはウメさんに案内されてお寺の中に入りました。

ハ「うわっ!!」

シャ「これは酷いわね・・・」

お寺の中はほこりや木くずがたまっていました。ゴキブリやトカゲ、蜘蛛も辺りにうじゃうじゃいます。

ル&ウェ「ひぃ!!」

ナ「変な臭いがするぞ。」

ウ「もう2年ほどは掃除してませんからな。」

グ「おいおい・・・」

ショ「想像以上に大変だな。」

フ「まぁ、引き受けちゃったからにはやるしかないだろ。」

ト「そうですね。それじゃあ、始めましょうか。」

僕たちはお寺の掃除を始めました。

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ル「けほっ、けほっ、けほっ。すっごいほこり。」

ユ「マヤ、ゴキブリと遊んでないで手伝ってよ。」

マ「だって疲れたんだもん。」

お寺の1つの部屋をみんなで掃除しても2時間程かかってしまいます。

ウェ「私、バケツの水を取り替えてきますね。」

ト「お願いします。」

僕は濡らした雑巾で床を拭いていると、

?「フフフフフ・・・」

ト「?」

今、隣の部屋から声がしたような気が・・・僕は隣の部屋のふすまを開けて中を覗いて見ました。でも、誰もいません。

ショ「どうしたトーヤ?」

ショールさんが様子を見に来ました。

ト「なんか、声がしたような気がしたんですが、気のせいだったみたいです。」

部屋を出て、掃除を続けようとした時、

?「フフフフフ・・・」

ト&ショ「!!?」

今度はさっきよりもはっきり聞こえました。

ショ「俺にも聞こえたぞ。誰かの笑い声のような・・・」

どうやら、ショールさんにも聞こえたみたいです。でも、いったい誰でしょうか?

グ「おい、どうしたお前等?」

エ「まだ、こっちの部屋の掃除は終わってないぞ。」

みなさんも僕たちがいる部屋に集まってきました。するとまた、

?「フフフフフ・・・」

全「!!!??」

フ「な、何だ今の!?」

ル「だ、誰かの笑い声?」

ウェ「でも、誰の声ですかぁっ!?」

その時、

?「ねぇねぇ・・・」

全「!!!!!」

恐る恐る振り返ると、ハッピーさんやシャルルさんやフレイさんと同じくらいの背丈の、赤い着物を着た女の子がいました。

ル「キャアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

ルーシィさんの悲鳴がお寺中に響き渡ります。

ウ「おやおや、騒がしいと思って来てみれば、ただの座敷わらしじゃないかい。」

ナ「座布団・・・わらじ?」

マ「座敷わらし!!」

どうやったらそうやって聞こえるのでしょうか?

ト「ウメさん、この座敷わらしは?」

ウ「5年くらい前だったかねぇ~、いきなり姿を現してここに住み着いてるんだよ。追い出すのもかわいそうだからずっとここに住まわせているのさ。でも、ちょっと寂しがりやでね。ずっと友達がほしかったんだよ。」

ウメさんは優しく座敷わらしの頭をなでます。あれ?幽霊を触ってる・・・!!

座「うち、友達いないの。友達、ほしい!」

座敷わらしの黒い瞳はどこか悲しそうに見えました。それを見た僕は、

ト「友達なら、いっぱいいますよ。」

座「へ?」

僕は胸の前に左腕を置くと、

ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!幽霊兄弟!火の玉!一つ目小僧!河童!」

紫色の魔法陣から幽霊兄弟のユウとレイと、火の玉と、一つ目小僧と、河童が姿を現しました。

座「わぁぁぁぁっ!!」

座敷わらしはみんなの事を見てとてもうれしそうです。すると、小さな白い手で僕の腕を摑むと、

座「うち、そちと一緒にいくっ!」

ト「え?」

それって、僕と契約をするって事ですよね?僕はウメさんの方を見ました。ウメさんはゆっくりと頷きました。

ト「僕と一緒に来るなら、いろんな悪いやつと戦うことになりますが、それでもいいんですか?」

座「いいの。うち、そちと一緒にいくっ!」

さっきよりも強く握られました。

ト「わかりました。じゃあ、契約するので左手を。」

僕は座敷わらしの小さな左腕を優しく握りました。契約するのは久しぶりです。

ト「我、この者と契約し、共に過ごすことをここに証します。契約確定!」

すると、僕の左手の甲に新たに模様が浮かび上がりました。

ト「これで、座敷わらしも僕の友達です。」

座「わ~い!うち、友達できた!」

マ「よかったね、座敷わらし。」

座「うん!」

座敷わらしはマヤさんに頷くと、妖霊界に帰って行きました。

エ「よし!掃除の続きを始めるぞっ!」

エ以外「おぉーーーーーーーーーーーー!!!」

ウ「最近の若いもんは、元気だねぇ~。」

****************************************************************************************

ル「はぁ~・・・」

リョ「疲れたぁ~・・・」

お寺の掃除が終わったのは夜の7時頃でした。僕たちはみんなヘロヘロです・・・

ウ「最近の若いもんは元気だねぇ~。おかげですっかりきれいになったよ。ありがとうね。ほれ、報酬の100万Jだ。受け取っておくれ。」

エルザさんがウメさんから報酬を受け取ります。

ユ「100万もあるなら、お寺を建て直すことができたのに。」

グ「掟のほうが大事なのかよ。」

ウェ「ウメさんらしいですね。」

シャ「年寄りってゆうのは、どうしてこうも古くさいのかしら。」

それだけ、このお寺が大切だとゆうウメさんの気持ちがよく伝わります。

ウ「トーヤ君、ちょっと。」

僕はウメさんに呼び出されました。

ト「何でしょうか?」

ウ「あんた、幽霊だね。」

ト「!!ど、どうしてそれを・・・」

ウ「年寄りの観察力をなめちゃあいけないよ。」

なるほどぉ~。覚えておきます!

ウ「で、君の友達の中で、この事を知っている人は?」

ト「2人です。正しくは1人と1匹です。」

ウ「そうかいそうかい。いつか、全員に自分の正体を明かす時がくるからね。」

全くそのとおりです。

ト「すでに覚悟は出来ています。」

ウ「そうかいそうかい。そりゃあ対したもんだねぇ~。その時まで、これを持っておいき。」

そう言って、ウメさんが僕の手の平にのせてくれたものは紐のついた紫色の勾玉でした。

ト「これは?」

ウ「幽封玉といってね、これを持っていれば幽霊の力を抑えることができるんだよ。」

とゆうことは、やっぱりウメさんも・・・

ウ「座敷わらしと友達になってくれた事と、掃除を手伝ってくれたお礼として、受け取っておくれ。」

ト「ありがとうございます。ウメさん。」

僕はさっそく首に勾玉を首に付けてみました。なんだか心がとても落ち着きます。

ウ「座敷わらしを、頼んだよ。」

ト「はい!約束します!」

ウェ「トーヤさ~ん!」

ショ「置いてくぞ~!」

マ「早く早く~!!」

僕はもう一度ウメさんにお礼を言ってみなさんのところに走っていきました。僕が振り返った時には、すでにお寺とウメさんの姿は跡形もなく消えていました。 
 

 
後書き
第64話終了!!
ウメさんも幽霊だったんですね。トーヤもいつか、みんなに自分の本当の姿を明かす時が来るでしょう・・・
次回は妖精の尻尾に、再びあの方が登場!!え?誰って?それは次回まで内緒です!!
第65話でお会いしましょう~!! 
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