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仮面ライダーブレイド~蒼雷の剣士とけんぷファー~

作者:鳴神 ソラ
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ミッシングエース2:赤のケンプファーとの出会い

 
前書き
剣士は赤の少女と出会う。 

 
ナツル達が剣崎について気づいた日の翌日の夕方。

とある廃工場で戦うブレイドに真司が変身する『仮面ライダー龍騎』に巧が変身する『仮面ライダーファイズ』の姿があった。

彼等の前にはネズミの様な姿のオルフェノク『ラットオルフェノク』が3体いた。

ブレイドはブレイラウザーから3枚のカードを、龍騎はカードデッキからアドベントカードを取り出し、ファイズはファイズメモリーをファイズポインターに装填した後に足に付ける。

ブレイラウザー「キック、サンダー、マッハ…ライトニングソニック」

ドラグバイザー「ファイナルベント」

ファイズフォン「Exceed Charge」

ブレイドは3枚のカード『♠5・キック』『♠6・サンダー』『♠9・マッハ』をラウズし、龍騎はドラグバイザーにカードを装填、ファイズはファイズフォンの『ENTER』を押すを同時にそれぞれの音声が流れた後、3人は必殺技の体制に入った。

龍騎「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ファイズ「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ブレイド「ウェェェェェェイ!!!!」

龍騎の『ドラゴンライダーキック』、ファイズの『クリムゾンスマッシュ』、ブレイドの『ライトニングソニック』が3体のラットオルフェノクに決まり、その身を灰にして消えて行った。

ファイズ「悪いな2人共、手伝って貰って」

龍騎「良いって良いって」

ブレイド「そうだぞ巧」

ファイズの言葉に龍騎は手を横に振り、ブレイドが頷いて言う。

龍騎「そう言えば剣崎、確か近々星鐵学院の文化祭があるんだよな?」

ブレイド「ああ、巧も知ってるか?」

ファイズ「まあな…真理と啓太郎の奴が面白そうだから行くって言うんでな。俺も行くつもりだ」

龍騎の質問にブレイドは頷いて答え、聞かれたファイズは肩を竦めてそう答える。

龍騎「俺も皆と行くんだ…それでお金はどこまで残るのやら…(遠い目)」

ファイズ「あ~~~~…まあ…頑張れ」

ブレイド「…最近仕事に就いた俺が言うのもなんだけど…給料が良いのにすぐに減るよな城戸の;」

視線を逸らし哀愁漂わせる龍騎にファイズとブレイドは頭に漫画の様な汗を付けながらファイズは励まし、ブレイドはそう呟く。




虎太郎「へえ~星鐵学院の文化祭か~」

剣崎「ああ、虎太郎も行くのか?」

数時間後、虎太郎の家で剣崎は虎太郎と共に夕食を食べていた。

させ、今現代、剣崎は虎太郎の家に居候している。

理由は今現代の剣崎のお金ではマンションや家具が買えず、お金があったとしても大事にしたい剣崎に虎太郎が居候させているのだ。

お金を出してくれる虎太郎に剣崎は申し訳ない位感謝してるが本人は僕達は親友だろ? 助けるのは当たり前じゃないかと言う事で済まされている。

虎太郎「うん、あそこって姉さんの母校で色々と面白い奴もあるから行くんだ。天音ちゃんは始と姉さんと行くそうだよ」

剣崎「そうか…広瀬さんは行くと思うか?」

虎太郎の言った事に剣崎はふと思った疑問を言う。

虎太郎「もしかしたら行くんじゃないかな? …まっ、何もなければ僕も良いんだけどね」

剣崎「…そうだな」

笑って言う虎太郎に剣崎はなぜか不安を隠せない顔で同意する。

ジョーカーとなった剣崎は直感が凄まじくなり、文化祭の日に何やら嫌な予感が起こりそうな気がすると感じ取っていた。




そんなこんなで翌日の星鐵学院

剣崎「(…それにしても…)」

着いた後に貰った星鐵学院校内新聞を見て剣崎は思った。

剣崎「(ミスコンもあるんだな此処って…しかも写真に写っている1人の子はナツルと一緒にいた子だし…名前は『沙倉 楓』ちゃん…んでもう1人は『三郷 雫』ちゃんか…)ん…?」

歩いていて剣崎は目の前を走るナツルを見つける。

剣崎「何で急いでいるんだ…それも確か此処、男子校舎だし…」

気になった剣崎はナツルを追いかける事にした。




ちょっと此処でナツルの方に視点を当てよう。

ナツル「(おいおい? 俺がミスコン出場だなんてどう言う事だよ?)」

学校に着いて、ぼんやりしていた時に男性時のクラスメイト『東田 幹仁』からミスコンの事を聞き、何時の間にか女性時の自分が何時の間にか出場決定されていた事に驚き、自分を出場決定させた本人に問い詰める為に走っていたのだ。

その途中で女になってしまったが…

ナツルが向かう部屋に長い黒髪と抜群のスタイルを持つ美女が椅子に座り、書類に記入していた。

そこに…

タッタッタッタッ、ガラッ!

ナツル「何の嫌がらせだ!?」

その抗議に少女…雫は紙から目を離して扉を開けて立っているナツルを見る。

ナツル「どうして男の俺がミスコンに出なきゃならないんだよ!?」

雫「女の子じゃない」

ナツルの抗議に雫は真顔であっさり言い、それにナツルはあっけに取られた後に慌てて言う。

ナツル「さっきまた勝手に変身しちまったんだよ!自分じゃまだコントロール出来ないんだよ!」

雫「別に嫌がらせじゃないわ」

叫んだナツルに雫は目を閉じて言う。

ナツル「えっ?」

雫「全ての生徒により良い学生生活を提供するのが生徒会の役目…私は皆に文化祭を楽しみにして貰いたいの。その為にはあなたが必要だと判断しただけ、他意はないわ」

じっと自分を見るナツルに雫はそう言った後に立ち上がり、ナツルを背にし今度はテーブルに座り、足を組み、顔をナツルに向ける。

雫「男子女子部共に注目してる謎の美少女、彼女が文化祭の舞台に立てば生徒達のモチベーションも上るわ」

ナツル「要するに、俺を利用するわけだ」

雫「あら? あなたも利用して良いのよ?」

分かった所を纏めたナツルに雫があっさり言った言葉にナツルはまたあっけに取られる。

ナツル「えっ?」

雫「学園の為なら生徒会長なんて使い倒しなさい」

その言葉にナツルは顔を少し下げた考え混み、言いたい事はそれだけと言う感じに雫は顔を前に向ける。

ナツル「あっ…まあ…真面目に文化祭の事考えているなら分かったよ」

はっとした後、右手を頭の後ろに置いて苦笑しながら言った後、でも…とナツルは困った顔で続ける。

ナツル「だったらなおさら俺のミスコン出場も考え直してくれないか?」

雫「そんなに出たくないの?」

ナツル「目立つのは嫌だからな、それに俺なんかが出たら真面目にミスコンに出る子達に悪いだろう?」

雫「なら、交換条件と行きましょうか?」

ナツルのその言葉に雫はナツルの方を向いて微笑む。

ナツル「交換条件?」

驚くナツルに雫は左手で軽く髪をかき上げた後、ナツルに背を向けると背中の髪を少し退ける。

目をパチクリするナツルに雫は言う。

雫「気持ちよくしてくれない?」

ナツル「ええぇぇぇぇぇぇぇ!!」

いきなりの言葉にナツルは仰天して慌てる。



剣崎「(それにしても…何でナツルは男子校舎にいたんだ?)」

女子校舎でナツルを探す剣崎はさっきから疑問に思っている事を考えながら歩いていた。

その時

バンバン!

剣崎「…またか?」

聞き覚えのある銃声に剣崎は顔を手で覆う。

丁度チャイムが鳴って銃声を消したが剣崎には聞こえた。

剣崎「はあ…」

ため息を付いた後に剣崎はブレイバックルを取り出す。




戻ってナツル達の方では…

銃を構える紅音と鎖に付いた2本の短剣を構え、髪の内側がプラチナブロンドになってる雫がいた。

なお、ナツルは紅音の銃弾により当たってはいないが壁に張り付いていた。

紅音「てめえ、相棒に何しようとしやがった!?」

雫「文化祭について、少し意見交換をね」

紅音「何が意見交換だ! ナツルの弱みに付け込んでからかってただけだろう?」

雫「同意の上かもしれなくてよ?」

ナツル「ええっ!?」

紅音の言葉に雫はナツルの方を見てそう言い、雫の言葉にナツルは慌てる。

紅音「へん!そこのチキン野郎にそんな甲斐性はねえよ」

紅音の言葉にナツルは少しショックを受けた感じの顔で紅音を見る。

雫「胸は触られたわよ」

ナツル「うぇ!?」

左頬に手を置いて言った雫の言葉にナツルは仰天して雫を見る。

なお、さっき雫が言った条件は肩を揉む奴でその際にナツルは彼女が前を向いてるのに気づかずに間違って胸を揉んでしまったのだ…大丈夫かなこの表現?(さあ?byルイージ)

紅音「馬鹿、そのヘタレがする訳ねえよ、なぁ?」

ナツル「………」

からから笑って同意を求める紅音にナツルは青いオドロ線を出して頬をうっすら赤く染める。

紅音「とりあえず!一辺逝っとけ相棒!!言い訳はバッファローd「てい!」っ!?」

慌てるナツルに銃を向ける紅音の頭を後ろからチョップを入れられる。

紅音「誰だ! あたしにチョップした奴…ってお前は!?」

ナツル「ブレイド!(助かった~ありがとうブレイド!)」

チョップを入れた人物、ブレイドに紅音は驚き、ナツルは心の中で感謝の言葉を言う。

ブレイド「こんな所で銃を撃ったら駄目じゃないか!!」

雫「あなたは?」

2本の短剣を仕舞い、雫は問う。

ブレイド「俺は仮面ライダーブレイド…君もケンプファーなのか?」

雫「ええ…三郷 雫、彼女達とは敵対する側のね…今は彼女達と争う気はないわ…今日は此処までね」

ブレイドに右手首の赤の誓約の腕輪を見せてそう言った後、横を通り抜ける。

紅音「逃げるのか?」

雫「チャイムが鳴ったの知らなかった?」

その言葉に紅音はあっと声を上げる。

雫「ちゃんと授業には出ないと…ね?」

紅音を見た後にナツルに目を向ける。

ナツル「会長!」

雫「ミスコン、楽しみにしてるわよ」

微笑んで言った雫のその言葉にナツルは驚く。

ナツル「ちょっと、話が違うぞ!!」

雫「壁の修繕費代わり、相棒なんでしょ?」

エレベータの扉を開けて言った雫の言葉にナツルははっとして自分が張り付いていた壁にある紅音が撃った弾の跡を見て、こいつ…と紅音を睨み、睨まれた本人は肩を落とす。

雫「そうそう、次に来る時は男の姿でお願いね」

その言い残した後にエレベータの扉が閉まる。

ブレイド「男の姿?」

紅音&ナツル「あっ;」

首を傾げるブレイドに紅音とナツルは顔を合わせる。




ナツルと紅音は聞いて来るブレイドを色々とごまかした日の夜のナツルの家

ハラキリトラ「あっはははははははははははは!」

セップクウサギ「なはははははははははははは!」

椅子に座り、男に戻ったナツルとベッドに座った紅音から話された今日の出来事に2匹のメッセンジャーは目に涙を浮かべ爆笑していた。

ハラキリトラ「まさかナツルさんがミスコンとは笑えますね」

セップクウサギ「ミスしたのはお前の人生と性別だな」

そう言ってまた笑い出す2匹をナツルは立ち上がって掴んだ後に…投げた。

ハラキリトラ&セップクウサギ「うわぁ~~~~~」

そして見事にゴミ箱に入った。

紅音「すみません!あたしが余計な事しなければ…」

ナツル「もう良いって、あの悪魔の事だ、どう転んでもこうなった気がするよ」

謝って顔を伏せる紅音にナツルがそう言うと紅音は顔を上げる。

紅音「じゃあナツルさんはホントにミスコンに出るつもりですか?」

ナツル「気が進まないけどね…けどミスコンって何をすれば良いんだ?」

ハラキリトラ「ファイト!」

セップクウサギ「オー!」

ゴミ箱から顔を出した2匹にナツルは本を投げてぶつける。

2匹「うわぁ!」

そして再びゴミ箱の中に消える。

ナツル「やっぱり舞台で何かしなくしゃあいけないのかな?俺、何も特技がないんだよな…」

腕を組んで言ったナツルに紅音が提案する。

紅音「歌とかはどうですか?」

ナツル「えっ?」

紅音「最近のアニソンはアニソンらしくなくって普通の人が歌っても平気です」

ナツル「人前で歌うのかぁ;」

紅音の提案にナツルは頭に漫画に出るような汗を付ける。

ハラキリトラ「それより衣装どうするんです?」

ナツル「あっ、それもあったか…」

ゴミ箱から再び出て来たハラキリトラの問いにナツルは頭に手を当てて言う。

ハラキリトラ「今後の事もありますし、下着の方も揃えた方が良いですよ」

ナツル「しっ、下着!?」

ほにゃ~としながら言ったハラキリトラの言葉にナツルは顔を赤くする。

紅音「あたしもそう思います」

ナツル「えっ?」

紅音「ナツルさんはまだ自由に変身できませんし」

腕を組んで紅音はハラキリトラの提案に同意する。

ナツル「せっ、制服の時に変身すれば下着も勝手に変わるし…///」

ハラキリトラ「でも…何で制服だけ特別なんでしょうかね?」

セップクウサギ「モデレーターが制服マニアなだけじゃねえか?」

ハラキリトラ「な~る」

顔を赤くするナツルを見てハラキリトラは首を傾げ、セップクウサギの言葉に勝手に納得する。

ナツル「けど女物を買うのに抵抗が…」

ハラキリトラ「変身した時にノーブラで戦いたいのなら止めませんが」

ナツル&紅音「えっ?」

オドロ線を頭に付けるナツルはハラキリトラの言った事に紅音と共に驚く。

この後のセップクウサギの言葉は流石にやばいのでカット(妥当だなbyスネーク)

その言葉にナツルは顔を赤くして慌てて、紅音も顔を赤くして胸の前を腕で交差して抑える。

ナツル「しっ、しかたがない…ねえ紅音ちゃん」

紅音「はっ」

決意したナツルの言葉に紅音は我に返り、ナツルを見る。

ナツル「おっ、俺と一緒に行ってくれる?」

紅音「行くぅ!?」

ナツルの言葉に紅音は顔を赤くしてスカートを抑えてモジモジしだす。

紅音「なっなっなっなっナツルさん、リードしてくれますか?」

どうやらさっきのナツルの言葉を勘違いしてるようだ;

ナツル「うえっ? いや、出来ればリードして欲しいんだけど…」

紅音「あっ、あたしが!?」

ナツルの言葉に紅音は叫んだ後、ナツルを見る。

紅音「わっ、分かりました。勉強して置きます」

ナツル「ありがとう、助かるよ」

……思いっきり勘違いしてるが大丈夫だろうか?(何が?by鈍感音速&爆熱)

ナツル「そう言えば…話変わるけど…紅音ちゃんは剣崎さんと話したか?」

休日での方面が決まったのでナツルは紅音にそれを聞くといえ…と紅音は首を横に振る。

紅音「あの時以外は全然…ナツルさんは…してませんね」

ナツル「うん……」

あの時と言うと昨日の朝に遡るがナツルがその前の日に紅音の友人『西乃 ますみ』から取材をさせられ、それにより女ナツルは百合と書かれたり(なお、その際剣崎はその時の校内新聞を見ていない)して大変な目に遭い、剣崎に話しかける機会が無くなった他、その後に楓と雫と共に食事してる時に雫が楓に女時のナツルが男時のナツルが好きだと言う嘘を言ってそれを楓は鵜呑みしてその数分後に男状態だったナツルが紅音といる所を見て一方的にライバル宣言された。

なぜ楓はライバル宣言したかと言うと…女状態のナツルが好きだからである。

ナツルがブレイドと出会った際の紅音との勘違いでの戦いで助けられた事で一目惚れしたらしく、しかも告白もされている。

だが…そのナツルにとっては自分も楓の事が好きだがあくまで楓が好きなのは女状態のナツルで元の男の状態のナツルはライバルと認識してるので複雑な気分になっているのだ。

ナツル「けどな…ケンプファーの状態じゃないと疑われるだろうな…」

紅音「しかも同姓同名で人違いだったらどうしましょうか…」

ほとんどお互いにケンプファーと仮面ライダーの状態だったので2人はう~~~んと考える。

ハラキリトラ「まあ、そう言うのは置いといて今は休日の衣装と下着調達ですよ」

セップクウサギ「そうだぜ」

その言葉にナツルははあ~と肩を落とし、紅音は顔を赤くしてモジモジしだす。




そして休日のハカランダ

真司「へえ~他のケンプファーに会ったのか?」

剣崎「ああ、それも最初に会った2人とは敵対関係になる筈の赤のケンプファーにね」

巧「けど…お前の話じゃああんまり敵対してないと…(フーフー)」

コーヒーを飲んで剣崎から聞いた話に真司は関心し、剣崎はそう言い、巧はコーヒーを冷ましながら言う。

真司「ホントたっくんって超猫舌だよね~」

巧「たっくん言うな、平然と暖かい物を食べれるお前等に言われたくない」

剣崎「ははは(汗)…ん?」

真司の言葉に巧は拗ねて冷ましたコーヒーを飲み、剣崎は苦笑いした後に扉を方を見る。

???「此処が今話題の喫茶店ハカランダです…ってああ!?」

入って来た人物は剣崎を見るなり驚き、指差す。

剣崎「君は…」

???2「どうしたの紅音ちゃん?」

剣崎が聞く前にその人物、紅音の後ろにいた少女、ナツルが驚いて聞く。

真司「へえ~君達が剣崎が警備員を務めてる星鐵学院の生徒さん達か~」

2つのテーブルをくっつけ、自己紹介したナツル達に真司はそう言う。

ちなみにナツルや紅音の他、先日剣崎がブレイドの時に出会った雫に新聞に載っていた楓がいた。

紅音「あの~あなたは?」

真司「あっ、自己紹介が遅れたね…俺は城戸 真司、モバイルニュース配信会社『OREジャーナル』の記者さ」

あっ、これ俺の名刺と言って4人に名刺を渡す。

楓「そちらの方も同じ所に勤めてるんですか?」

巧「俺は違う、俺はクリーニング店『西洋洗濯舗 菊池』に勤めている…名前は乾 巧だ「愛称はたっくんだよ」だからたっくん言うな!!」

楓の問いに巧がそう答えて名乗った時に割り込んだ真司に巧は叫ぶ。

真司「何言ってるんだたっくん!!啓太郎君は良くて何で俺は駄目なんだ!?親友だろ!?」

巧「親友でもだ…あんたは広げそうだからだ…」

叫ぶ真司に巧は顔を手で覆い、頭を抱える。

雫「あなた方って漫才師にも向いてると思うわ」

クスクス笑う雫に真司は頭を掻き、巧はそっぽ向く。

剣崎「そう言えば城戸…あの子達はどうした?」

真司「ああ、色々と自分の事をやっているよ」

ナツル「あの子達…って?」

巧「こいつの家族だ」

そう言ってワイワイ話してる時

始「コーヒーのお代わりはどうだ?」

剣崎「ああ、頼むよ始」

来た始に剣崎はそう言った後、始を見ているナツル達に言う。

剣崎「紹介するよ、こいつは相川 始、此処に居候させて貰っている俺の友達だ、始、この子達が星鐵学院に通っている子達だ」

始「そうか、相川 始だ。よろしく」

ナツル「あっ、はいこちらこそ」

頭を下げたナツルにお代わりしたい時は呼んでくれと言って始は他のテーブルに向かう。

紅音「あっ、そう言えばあの時、ありがとうございます」

剣崎「いやぁ~俺は困ってる人を見過ごせないから…」

頭を下げる紅音に剣崎は頭を掻いてそう言う。

ナツル「思いっきり理想だな…」

巧「そこが剣崎の良い所だ」

真司「うんうん、俺達の誇りだよ」

ナツルの呟きに巧はそう言い、真司は頷いて言う。

遥香「あら、剣崎君の新しい知り合い?」

そこに遥香が剣崎達のテーブルに近寄る。

剣崎「あっ、栗原さん、この子達、星鐵学院の子達なんですよ」

遥香「あっ、それじゃあ私の後輩って事ね…初めまして栗原遥香と言います。あなた達の通っている私立星鐵学院高等学校のOBよ」

紅音「そうなんですか?」

剣崎「そうなんだ、星鐵学院の学園長さんが遥香さんの知り合いでそれで俺を紹介してくれたんだ」

色々と話し合う剣崎達を見ながら真司と巧はその光景に頬を緩ませる。

真司「ホント良かったよな…」

巧「ああ、士と力を合わせてあの馬鹿な統制者を倒した…今は♥2のラウズカードを除いて剣崎が所持…今は人々や人々に味方するオルフェノクを脅かすオルフェノクを倒す事だけ…なんだが…」

巧は言葉を切り、真司は巧を見る。

真司「剣崎の言った嫌な予感か?」

巧「ああ…今は俺とお前、剣崎以外にこの世界にライダーはいない…デルタやカイザは今の所装着者はなし、最近になって発見されたオーガにサイガの奴もなし…」

真司「剣崎の方のはギャレンバックルにレンゲルバックルは修理にしばらくかかる程大破だもんな…ってか三原君は?」

デルタの変身者である名前を出した真司に巧は頭を掻いて言う。

巧「あいつにはあいつの夢があるんだ…ほとんど短命と言われた俺だったがあのスキマ妖怪のお陰で寿命が人並みに延びたから俺は仮面ライダーとして人や人と共存するオルフェノクの夢を守る為に戦う。あいつにはあいつの夢を叶えさせたいんだ」

真司「ああ…紫さんな(汗)けど…確かにそうだな…俺も蓮や皆を巻き込みたくないしな…あいつ等にはもうライダーをやらせたくない…」

巧の言葉に真司は同意した後、何時の間にか来た天音と話すナツル達を見てる剣崎を見る。

巧「何もなければ良いんだが…」

真司「ああ…」

真司と巧がそう願っていたが彼等の願いは虚しくも外れてしまい、それは起こっていた。




同時刻、ディケイドの世界にて…

???「こりゃ酷いな…」

黒のジャケットに黒いズボンの暗めな服装で首からトイカメラを提げている男性『門矢 士』は入った建物の内部の現状を見て呟く。

今、彼がいる場所は株式会社『BOARD』、ディケイドの世界の一つとなった『ブレイドの世界』にあった建物である。

???「ワタルは大丈夫かな…あいつ、アスム君と一緒に見学に来ていたからな…」

???2「大丈夫ですよユウスケ、あの2人もライダーですし」

不安げな顔をする青年『小野寺 ユウスケ』に女性『光 夏海』が励ます。

BOARDの現状は内部が焦げた部分や引っ掻いた様な傷があった。

ただ、それは通常では出ない程の大きさであった。

???「チーズ!!」

そこに後ろの2人の少年と蝙蝠を引き連れた青年が駆け寄ってくる。

彼こそ、今のBOARDの社長を務めてるこの世界の仮面ライダーブレイド『剣立 カズマ』である。

そして彼の後ろにいるのがこの世界の仮面ライダー響鬼『アスム』と仮面ライダーキバ『ワタル』である。蝙蝠はワタルをキバに変身させる『キバットバット3世』だ。

士「だからチーフだ!…それでカズマ、何があったんだ?」

カズマ「それが…封印されていた♦、♣、♥スートのアンデッドが開放されたんだ。♠スートは俺が所持していたから全部大丈夫だけど…」

カズマの言葉にユウスケと夏海は驚き、士は内心驚くがそれを出さずにそうか…と答える。

アスム「幸い、見学に来ていた僕とワタル君もカズマさんと協力してアンデッドを数体は再度封印しましたけど…」

ワタル「後は世界の壁を使われて取り逃がして…」

ユウスケ「そうだったのか…それじゃあやばくないか?」

士「ああ…それでカズマ、そいつ等が向かった世界はどこだ?後、何が封印されてないんだ?」

2人の言葉にユウスケはそう呟いて士は同意し、カズマに2つの問いをする。

カズマ「封印されてないのはそれぞれカテゴリーA、J、Q、Kだ…しかも向かった世界は剣崎さん達の世界だ…」

士「なら早速…と行きたい所だが俺や他の皆は“別件”があって無理だから…悪いがカズマ…1人で行ってくれないか?」

カズマ「分かった」

士の指示にカズマは頷いた後、ユウスケがそうだと叫んだ後、話す。

ユウスケ「どうせならギャレンバックルとレンゲルバックル、カリスバックルを持って行ったらどうだ?あっちにはあっちのカテゴリーAがあるし!」

その言葉にカズマは冷や汗を流し、頬をポリポリする。

カズマ「実は…ギャレンバックルとカリスバックルはアンデッドが開放された時に壊れて修理中…レンゲルバックルはあるアンデッドに盗まれて…;」

士「大体分かった…つまりあっちと同じ現状って事かこっちも…」

カズマの言葉に士はため息を付きながらやれやれと頭を横に振る。

何者かにより開放されたアンデッド…カズマはそれを追い、龍騎とファイズとブレイドの世界に向かう。



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後書き
ルイージ「いきなりの展開だね…」

まあね、ちなみにこちらではカリスバックルはディケイドの方のジョーカーが倒されたと同時にカードと共に保管されていた設定だよ

フォックス「なるほど…」

マリオ「しかし…一体誰がディケイド側のアンデッドを開放したんだ?」

そこらへんはまだ秘密です。(まあ、大半の人は大体想像が付くと思うけど)

ソニック「それで次は文化祭なんだよな?」

そうそう、まあ、その次のミッシングエース4ではある意味驚きの奴をしちゃうんだけどね

スネーク「確か…ミスコンだな…んで、その際に…」

はあい、言うのはそこまで!
 
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