仮面ライダーブレイド~蒼雷の剣士とけんぷファー~
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ミッシングエース3:アンデッドの襲来! 決めろダブルブレイド!
前書き
学園の催しが始まり賑わう中、不死の存在が迫る。
それに立ち向かうは2人の青き剣士であった。
とある場所で…
???「なぜすぐにディケイドを倒さないんだ!!あの時もすぐに行かなかったお陰で解放したアンデッドの大半がまた封印されたのだぞ!!」
茶色のフードに帽子を被った男性『鳴滝』が目の前の人物に叫ぶ。
???2「落ち着きなよ、物には順序ってのがあるじゃないか?…それに今襲撃したって、あの世界のライダーズにやられるのが落ちだよ」
その人物は落ち着いた口調で話す。
一方の鳴滝はイライラした顔でその人物を睨む。
???2「それに僕はあいつ等を操ってない」
鳴滝「なっ!?あの時言った事とは違うじゃないか!!」
まさかの言葉に鳴滝は叫ぶがその人物は臆せずに言う。
???2「それに、あれ等は囮だ…俺が手に入れたかったのはこれだし」
そう言ってその人物は後ろを指す。
そこには…石版があった。
鳴滝「それは…あの世界の『邪神14』の石版…」
???2「丁度あそこの硬いセキュリティに守られていたのをローチ達に運ばせてね…そんでもって」
そう言って4枚のカードを取り出すと鳴滝は目を開く。
鳴滝「それはキングのカード!?封印を解放されたのはまだ封印されてない! 後の♠のカードは剣立 カズマの持ってるのに…まさか…!?」
その人物の持っていた4枚のキングのラウズカードを見て驚いていた鳴滝はその人物を見る。
???2「ああ、あんたの世界移動を使わせて貰って手に入れた別世界のラウズカードさ…」
鳴滝「ならば早くその4枚のカードで作られるカードの生贄を!」
叫ぶ鳴滝を手で制し、その人物は言う。
???2「そんなあっさりとしたのじゃつまんないじゃないか?もう少しゲームを進めてからじゃないと面白くないだろ?」
笑う様に言った人物に鳴滝は睨むがそれを気にせずに虚空を見て言う。
???2「さあ、楽しませてくれよ?新しい青のジョーカー」
そんな話がされてる頃…
???「ねえたっくん…」
目の前の奴を見て青年『菊池 啓太郎』は共に見ている巧に前を向いたまま言う。
啓太郎「凄いね…」
巧「そうだな…」
???「ホントに凄いわね星鐵学院の文化祭…」
同意した巧の隣でも女性『園田 真理』は第70回星鐵祭と書かれた看板を見て感嘆の声を上げる。
真司「お~~~い」
そんな3人に声をかけたのは真司で手を振って元気に良く駆け寄る。
巧「よう城戸」
啓太郎「こんにちは真司さん」
真司「こんにちは啓太郎、真理さん」
真理「こんにちは…あれ? あの子達は?」
それぞれが挨拶した後に真理が真司の周りを見て真司に聞くと…
???「マスター~~~待ってくださいよ~~」
???2「私たちを置いて行かないでおいでまし!」
そう言って駆け寄るは赤髪の肩まで来る髪に赤のチャイナ服を着た少女と黒髪の膝まで来るのに背中に蝙蝠の翼が付いた黒いゴスロリを着た少女で、その後ろからも複数の女性陣が来る。
真司「それはごめん…」
???3「まったく…僕だってめっちゃ楽しみにしてたんだよ!」
???4「まったくだよ!これは奢って貰うからね」
謝る真司に銀髪の背中に来る髪に銀色のジャケットを灰色のタンクトップの上に着た女性がぷんぷん怒りながら言い、続けて白銀の首まで来る髪に青のビスチェを着た女性がそう言う。
真司「ええ~!?勘弁してくれよ~~!!」
???5「真司が急ぎ過ぎたからだよ」
思いっきり嘆く真司に高校生位の身長の少女が真司の肩を叩いて言う。
彼女は『霧島 美穂』、ライダーバトルに参加していた元ライダーの少女、一度は死んだが真司の願いの後に生き返り、今は睦月達が通う学校でエンジョイしている真司に恋している少女である。
巧「それで入るぞ…城戸の掛け持ちでな」
真司「Σちょっ!たっくんは俺の財布を軽くするつもり!?」
真司の言葉にたっくん言うな!と言った後、巧は歩き出し、それに他のメンバーも続くと最後にしょぼ~んと縦線を背負って真司が続く。
同時刻、ミスコンの更衣室
ナツル「はあ~…やっぱり気が重い…」
更衣室の前で女状態になり、来る前に渡された衣装の入った2つの紙袋を持ってナツルはため息を付いた後にドアを開けると…
楓「あっ、ナツルさん!」
ドアを開けるとウエディングドレスを着た楓がいて、楓はナツルに気づくと微笑む。
ナツル「はぅぁ!」
それにナツルは頬を赤く染めて、脳内で男状態の白タクシードを着た自分と今着ているウエディングドレスを着た楓が結婚式場で祝福されている妄想が流れる。
楓「あっ、あの~ナツルさん?」
そんなナツルに楓が声をかけた事でナツルは我に返る。
ナツル「えっ、いやその、なんでもない!」
楓「はぁ…それより、どうでしょうかこの格好?」
慌ててそう返すにナツルに楓は疑問詞を浮かべるがすぐに切り替えてウエディングドレスの裾を掴んで楓は聞く。
ナツル「うん、凄く綺麗」
楓「ありがとうございます。褒めて貰えるなんて嬉しい!」
ナツルの感想に楓は両手を胸の前で組んで喜ぶ。
???「着替え終わったら、控え室で待機ですよ」
そんな(楓にとって)至福なひと時を破った声に楓はむっとして後ろに振り向くと…
上は赤いビキニに保安官バッジを付け、下は青いジーパンとベルトを付け、手に黒の手のひらだけを覆うフィンガーグローブを嵌め、首に黄色のスカーフを巻き、背中にカウボーイハットをぶら下げて楓を睨む紅音がいた。
ナツル「(…空気が重い…)」
そんな2人の睨み合いから起こる空気にナツルは顔を青ざめる。
楓「また邪魔をするんですか美嶋さん?」
紅音「言った筈です。ナツルさんは私が守るって」
また睨み合った後…
楓「それではナツルさん」
紅音「先に控え室に行ってます」
そう言うと2人はナツルの左右を通り過ぎ、控え室を出て行った。
ナツル「ふう~~」
深く息を吐いた後にナツルはよろよろと椅子に座る。
ナツル「いっ、生きた心地がしなかった…」
雫「モテル男は辛いわね」
ナツル「Σうい!?」
呟いた後に隣で腕を組んで座ってる雫にナツルは驚く。
ナツル「何時からそこに!?」
雫「そんな事よりどうするの? 楓も美嶋さんも本気よ? 生徒会長としては、このイベントを無事に成功させたいんだけど…」
ナツルの問いを無視して雫はそう言った後、ナツルを見る。
ナツル「どうするって…」
雫「いざと言う時は責任取ってね…そう言えばその紙袋に入ってるのってあなたが着る奴?」
困った顔をするナツルにそう言った後に雫はナツルの傍に置いてる紙袋2つを見て聞く。
ナツル「ああ…そう言えば見てなかったな…」
そう言ってナツルは1つ目の紙袋の中を見る…
ナツル「!!!」
そしてその中身に驚愕する。
雫「どうしたの?…あら?」
驚愕した顔で固まったナツルに雫は紙袋の中身を見る。
ちなみに1つ目の中身については漫画版の4巻や小説版の3巻を見れば分かるぞ。
雫「…これを着るの?」
ナツル「着る訳ないだろ!!…もう1つは…」
そう言って2つ目の紙袋を見て…安堵する。
ナツル「良かった~さっきよりマシだ~」
雫「そう、良かったわね」
思いっきり安堵の息を吐くナツルに雫はそう言った後に立ち上がる。
ナツル「なんだよ?」
雫「別に、そろそろ着替えようと思って」
ナツル「そうかい…じゃあ」
そう言ってナツルは紙袋を持って出ようとする。
雫「あら?私の着替えに興味がないの?」
ナツル「ねーよ」
腰に手を当てる雫にナツルは振り向かずに言う。
雫「つまらない男ね」
ナツル「それで結構だよ」
まだ言う雫にナツルはドアを開けて出る。
そんな会話がされてる頃、剣崎はと言うと…
剣崎「今の所は異常なしだな…」
見回りながら剣崎はそう呟いた後に心の中である事を考えていた。
剣崎「(あの雫ちゃんの言った『そうそう、次に来る時は男の姿でお願いね』って言葉…ナツルに向けての言葉だったな…そう言えば男子の方にも同じ苗字で同じ名前の子がいたけど…どうもな…他にも紅音も同じ名前で性別も同じ子がいるけど…髪の色とか性格が違うしな…)」
う~むと腕を組んで歩いていた時…
剣崎「!?」
剣崎の顔を強張る。
剣崎「(馬鹿な!この気配は!?…)」
そう考えた後、剣崎はブレイバックルを装着し、走る。
剣崎が向かうは…ミスコンの会場
そんなミスコンの会場では緊迫のムードに包まれていた。
真司「ねえたっくん…(小声)」
巧「何だ?(小声)」
目の前の奴に真司は小声で巧に話しかけ、巧も小声で聞く。
真司「…あれってお芝居じゃないよね?(小声)」
巧「ああ…確実にな(小声)」
舞台で男装した雫が短剣を構え、同じく男装していたが服がボロボロになって雫が羽織っていたマントで体を隠してるナツルに胸の前で手を組んでいる楓、そして手を押さえてるケンプファーになった紅音がいる。
そして雫がアクションを起こそうとした時…
バカーーーン!!!
ブレイド「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
4人「!?」
いきなり壁が壊れ、ブレイドがそこから転がり出て来て、4人の前に現れる。
ますみ「おおっと!?いきなり誰か分からない人が現れた!!一体何者なんでしょうか!?」
誰もが驚く中、実況していた黄色のバニースーツを着たますみが叫ぶ。
ナツル「ブレイド!?」
紅音「何でお前が?」
いきなりの人物にナツルと紅音が発した時、ブレイドは膝を付いた状態でナツルと紅音に気づく。
ブレイド「君達危険だ!早く離れるんだ!!」
ナツル「えっ?それはどう言う…」
意味だ…とナツルが聞こうとした時…
???「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
???「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ブレイドを吹き飛ばした者達が現れ、それに真司、巧、そして来ていた始は驚き呟く。
真司&巧&始「…アンデッド」
2体のアンデッド…♦スートカテゴリーJ『ピーコックアンデッド』と♥スートカテゴリーJ『ウルフアンデッド』はブレイドに襲い掛かる。
ブレイド「くっ!?」
ブレイラウザーで襲い掛かる2体のアンデッドの攻撃を掃くが掃けきれずに攻撃を受けてしまう。
紅音「このやろ!」
その光景に紅音は銃を取り出すとピーコックアンデッドに向けて放ち、雫も短剣をウルフアンデッドに投げる。
その攻撃にピーコックアンデッドは火炎弾を出して銃弾を防ぎ、ウルフアンデッドは短剣を弾き飛ばす。
ブレイド「なっ、何なんだあれ?」
ナツル「(えっ?)」
呆然として呟くブレイドにナツルは怪訝とした顔でブレイドを見る。
なぜならブレイドは自分達のを見ているからだ。
それなのにあの発言、矛盾しているとナツルが思った時…その答えはすぐに分かった。
ブレイラウザー「タックル!」
その音声の後…ピーコックアンデッドの後ろから…もう1人のブレイドが突進攻撃をした。
紅音「なっ!?」
雫「ブレイドがもう1人?」
驚く紅音にそんなに驚いてる様に見せてないが雫が呟いた後に現れたブレイド(表記はブレイド2)がウルフアンデッドから離れたブレイド(表記はブレイド1)の隣に立つ。
ブレイド2「行くぞ!」
ブレイド1「はい!」
その言葉の後、ブレイド2はピーコックアンデッドにブレイド1はウルフアンデッドに向かって行く。
ブレイド2「ウェイ!ウェイ!ウェェェェェイ!!」
ブレイド1「はっ!たっ!でやぁ!!」
ブレイド2がピーコックアンデッドを連続で切り裂き、ブレイド1は打撃を加えた斬撃をウルフアンデッドに加えて行く。
そして同時に蹴りを入れて2体のアンデッドがぶつかって一箇所に纏まった瞬間、2人のブレイドは3枚のラウズカードを取り出す。
ブレイラウザー「キック」
まず最初に♠5・キックのカードがラウズされると共に封印されていたローカストアンデッドは上へジャンプし…
ブレイラウザー「サンダー」
その次に♠6・サンダーのカードがラウズされると封印されていたディアーアンデッドは角から電撃を放出し…
ブレイラウザー「マッハ」
最後に♠9・マッハのカードがラウズされると封印されていたジャガーアンデッドが高速で動く。
ブレイラウザー「ライトニングソニック」
その音声の後、ブレイド達の後ろに3枚のカードの幻影が現れて、それがブレイド達に吸収されると稲妻が迸る。
ダブルブレイド「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
気合の声を上げた後にブレイラウザーを地面に刺した後、2体のアンデッドを見て、高速で駆け出し、その途中で飛び上がり…
ブレイド1「はぁぁぁぁはっ!!」
ブレイド2「ウェェェイウェイ!!」
稲妻を纏った右足をそれぞれ2体のアンデッドに蹴り出す。
それを受けた2体のアンデッドを背に2人のブレイドは着地する。
2体のアンデッドはよろけた後に倒れ…
ドカーーーン!!
爆発した。
その後に腰部のアンデッドバックルを展開して倒れた2体のアンデッドがいた。
それにブレイド1はすかさず2枚のプロパーブランクを取り出しアンデッド達のバックルに向けて投げ飛ばすとそれぞれのバックルに刺さり…
シュイイイーン
2体のアンデッドはカードに吸収、封印されてプライムベクタとなると2枚のカードはブレイド1の手に戻る。
ブレイド1「これで残りは後10体…」
静まり返った会場で2枚のカードを見てブレイド1が呟いた後にカードを仕舞い、2枚のカードを取り出すとブレイド2も同じカードを取り出す。
ブレイラウザー「タイム! マッハ」
その音声の後、ブレイド達の周りの時間が止まり、続けてマッハの効果で2人のブレイドは高速でその場を出る。
そして2人が出ると同時に時が再び刻みだす。
紅音「いねえ!?」
楓「どこに行ったんですか?」
2人が言った後に会場は騒然となり、それに真司、巧、始は外に出る。
会場を出た2人のブレイドは人気のない場所に着くと変身を解除する。
カズマ「ありがとうございます剣崎さん」
ブレイド1こそカズマがお礼を言い、ブレイド2こそ剣崎が強張った顔でカズマを見る。
剣崎「カズマ…詳しく教えてくれないか? なぜアンデッドが解放されているのかについて」
NEXT
後書き
と言う訳でミッシングエース3でした!
ルイージ「確かにダブルブレイドだね…」
スネーク「冒頭にて出たのは…」
言動とかで思いっきり分かってる人がいるだろうけどね。
フォックス「しっかしナツルって子は大変だったな…」
ああ…どっちともな…ボロボロになるしね;
スネーク「ホント悲惨だな…んで次回は?」
ある意味驚きの奴を見せます。
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