仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第八十三話 怪人登場その十二
「あの、サッカーとか野球でしないかな」
「それで話が済むなら凄い楽なんだがな」
フランスもそのイタリアの横で言う。
「正直言ってな」
「けれどこの人そういうことしないよね」
「する訳ねえだろ」
フランスは困った顔でやや俯いてそのイタリアに答える。
「だから世界征服とか考えていたんだよ」
「世界征服したらサッカーとか関係ないんだ」
「そういうのは全部ぶっ壊して暗黒の統治だよ」
「うわ、スサノオってそんなこと考えてたんだ」
「かつてはそうだったのだよ」
スサノオ自身それを否定しなかった。
「かつてはな」
「今は僕達と戦うことに楽しみを見出した」
ディエンドが指摘する。スサノオを右手の人差し指で指差しながら。
「それはそれで迷惑だけれどね」
「ずっとお昼寝してるとか出来ない?」
イタリアは今度はこう言った。
「ほら、シェスタしていてさ。牢獄の中にいても何もすることないんなら寝放題だし丁度いいんじゃないかな」
「それも飽きるのだよ」
スサノオはイタリアに何と真面目に返した。
「君も寝飽きたとかはあるだろう」
「えっ、俺寝ようと思えば幾らでも寝られるよ」
イタリアは自分のことから答えた。
「もうそれこそさ」
「ふむ。君はそうか」
「うん、だからスサノオさんもさ」
「本人も寝飽きたと言っていますけれど」
キバーラの中の光がこう言う。
「あの、ですからそれは」
「やっぱり無理なんだ」
「だから戦うことを楽しんでるんですよ」
「ううん、俺本当に戦いたくないんだけれど」
イタリアは心からそう思っていた、だがだった。
スサノオはあくまで戦いを楽しもうとする、それでこうイタリアに返した。
「ははは、君の申し出は何時か受けよう」
「じゃあ今すぐにでもさ」
「また今度だ」
こう返すのだった。
「今は戦いを楽しもう」
「うう、話聞いてくれないんだ」
「そもそもそうした話を聞く相手か考えることだ」
ドイツは難しい顔でイタリアに突っ込みを入れた。
「どうして世界征服と奴隷を考えた相手にそう提案出来る」
「だって俺戦い怖いから」
「全く。仕方のない奴だ」
「けれどやっぱり戦わないといけないんだ」
「場所はこちらの世界の浜松湖にしたい」
スサノオは場所も指定してきた。
「そこで待っている」
「おい、ここに来て仕掛けて来ないのかよ」
「考えが変わった、迎え撃つ方が楽しい」
スサノオはイギリスの問いにも答える。
「君達をな」
「臍曲がりだな、随分と」
「こいつはそうしたところも多い」
ディケイドがそのイギリスに話す。
「その都度やり方も変えてくる」
「それが楽しいからか」
「その通りだ」
だからだというのだ。
「仕掛けて来ることもあれば待ち受けることもある」
「それで今はか」
「俺達を浜松湖で待ち受けるというのだ」
「すっぽかす訳にはいかないみたいだね」
ロシアが言う。
「それが出来る状況でもないね」
「というかそこですっぽかしてどうなるあるか」
「挑戦状を叩きつけられたからには受けないと駄目だぞ」
中国とアメリカがそのロシアに言う。
「売られた喧嘩は買うしかないある」
「そして倍に返すのが礼儀だぞ」
「うん、勿論僕も三倍にして返すよ」
倍どころではなかった、ロシアの場合は。
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