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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八十三話 怪人登場その十一

「君の今の姿は」
「その通りだ」
 スサノオも悠然とした笑みの言葉で応えた。
「私自身この姿も気に入っているのだよ」
「それはわかったけれど聞きたいことがあるんだけれどな」
 イギリスはそのスサノオを見上げながら彼に問うた。
「あんたには」
「ふむ。何だ」
「あんたはこっちの世界で俺達国家に仕掛けて来るのは俺達もまた人間だってことが見たいんだよな」
「如何にも」
「そしてライダーの連中と人間として共闘できて力を出せるかを見たいんだな」
「わかっているではないか」
「そのことは今確かめさせてもらったさ」
 他ならぬスサノオの口からだった、まさに。
「それで仕掛けて来たんだな」
「人間とは何か」
 スサノオはこのことについても言った。
「姿形は違えどだ」
「国家が実体化した俺達もかよ」
 今度はフランスが言う。
「人間かどうかか」
「私はそrを見たくてこの世界に仕掛けたのだよ」
「ライダーが来ることも予想してか」
「必ず来ると思っていた」
 想定の範囲内だったというのだ。
「そういうことだな、俺もよくわかったぜ」
「理解してくれたのなら何よりだ」
「いや、正直迷惑しているけれどな」
「ちょっとこっちに来てくれるかな」 
 ロシアの顔は一応はにこにことしている、しかしその放つオーラは禍々しい。
「バールの様なものがあるよ」
「ははは、君らしい言葉だ」
「僕のこともよく知ってるんだ」
「その通りだ、君達のことはよく知っている」
「それで来てくれるかな」
「今来て戦ってもいいがより面白くしたいのだよ」
 楽しむ、その気質も見せる。
「今は止めておこう」
「そうなんだ、じゃあ」
 ロシアは斧から持ち替えていたそのバールの様なものを収めた。そして期待する顔でにこりとして言った。
「決戦の時を楽しみにしておいてね」
「そうさせてもらおう」
「そもそもショッカーは世界征服を目指していた組織だった筈あるが」
 中国もスサノオを見上げて問う。
「随分方針を変えたものあるな」
「世界征服も楽しみの為だったのだよ」
 ショッカーの当初の、表向きはバダンまで続くこの計画もだというのだ。
「しかしライダーを生み出してしまってからだ」
「目的を変えたあるな」
「世界征服はしてしまえば終わりではないかね?」
 スサノオは戦士達に問うた。
「違うかね」
「言われてみればそうですね」
 ニッポンもスサノオのその言葉に頷いて返す。
「世界征服は壮大な計画ではありますが」
「あっ、征服したら後は統治だけだね」
 イタリアもこのことを言う。
「それでね」
「後は全人類を奴隷化しようとか思ってはいた」
 実際にショッカーは奴隷も持っていた、初期は間違いなく。
「しかしダブルライダーと戦っているうちにわかったのだよ」
「世界征服はそれで終わりだと」
「果たしてしまえばな」
 スサノオはまた日本に話した。
「それでは面白くとも何ともないではないか」
「それでライダーの方々との戦いに切り替えられたのですか」
「そして君達ともだ」
「何か凄い迷惑なんだけれど」
 イタリアは怯える顔で本音を述べた。 
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