仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第八十三話 怪人登場その四
「その辺りは」
「多分ね。整備もしてるし」
「御前のところの国民がだよな」
「俺のところの国民だって整備するよ」
「ちゃんとしてるのかっていうんだよ」
イギリスの言いたいことはそういうことだ。
「そこんところはどうなんだ?」
「ちゃんと走ってるじゃない」
「今のところはな」
イギリスはあからさまに不安そうである。
「日本かドイツが整備してるんじゃないだろ」
「そういえばスイス俺の国民の人達が整備した車には乗らないんだよね」
「御前が運転する車にもだな」
「うん、絶対に乗らないんだよ」
「あいつならそうする」
イギリスは断言した。
「慎重な奴だからな」
「スイスって気難しいし俺にも怖いし苦手なんだよね」
「というかあいつは殆ど誰にでもそうだろ」
フランスもスイスが苦手だった、そのうえでの言葉だ。
「俺だって迂闊に近寄れないからな」
「俺もだ」
何とドイツもだった。
「二次大戦中の上司も手を出せなかった」
「あの上司スイスと裏でつながってただろ」
「答えられない」
ドイツはフランスの今の言葉にはこう返すだけだった。
「そのことはな」
「知っててもなんだな」
「スイスに聞いてみてくれ」
「あいつが言うと思うか?」
フランスは疑問形でドイツに返した、もう答えは出ていた。
「まあその話はなしだな。とりあえずもうすぐだからな」
「そうだな、草原に着く」
「そこでどう戦うかだよ」
フランスはそんな話をしていた、そのうえで。
また上の窓から身体を出した、そして周りにいるライダー達に尋ねた。
「もうすぐ草原だけれどショッカーは出たかい?」
「いえ、出ていません」
光が答える。
「一人も」
「そうか、それじゃあ草原でか」
「そこで戦うことになると思います」
「敵のオートバイ部隊は出なかったんだな」
「草原で仕掛けてくるかな」
海東は正面を見ながらこう予想を立てた。
「それなら」
「有り得るなあ、オフロードでのバイク戦もよく仕掛けてきたから」
ショッカーの戦術の中にはそうしたものもあったのだ。
「それかな」
「だとしても同じだ」
門矢の言葉はここでも変わらない。
「倒すだけだ」
「ああ、そうだよな」
フランスは車の右斜め前を走る門矢のその言葉に応えた、それは言われてみればその通りのことだった。
「極論すればな」
「そうだ、それで草原に着いてもだ」
「着いてもかい?」
「バイクは用意しておく」
それはというのだ。
「オートバイ戦に備えてな」
「やっぱり来ると思ってるんだな」
「ショッカーの得意戦術の一つだからな」
それ故にというのだ、そしてその他にもだった。
「馬で来る場合も考えられる」
「色々仕掛けて来る連中か」
「ショッカーは特にそうだ」
歴代組織の中でもだというのだ、これはショッカーという組織の巨大さも関係あることだった。
「色々なやり方で来るからな」
「それでだけれどな」
イギリスも助手席からライダー達に言って来る、まだ変身はしていないが。
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