仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第八十三話 怪人登場その五
「最初の頃のあのベレー帽の連中いるだろ」
「あの戦闘員か」
「覆面の奴等と戦い方が違うな」
「結構不気味だろ、あいつ等」
小野寺が門矢と交代する様に言って来た。
「土の中に隠れたりとかな」
「ああ、覆面の連中と妙に違うな」
「あの連中も出て来るな」
「多分な」
ショッカーの戦闘員だけはあり出て来るというのだ。
「あの戦い方で来るからな」
「用心しておくか、あの連中にも」
「あんたも戦闘員には苦戦しないだろ」
「戦い方が他の連中と違うから手こずるんだよ」
強いとは感じないがこの問題があるというのだ。
「それが厄介だからな」
「そういうことか」
「ああ、まあ草原に着いたら油断せずにやるか」
イギリスはこんな話もした、そしてだった。
その草原に来ると中央まで出た、車やバイクはそのままにした。
戦士達は周囲を見回しながら警戒をしている、そこでだった。
海東はフランスの軍服を見て言った。
「フランスさんの軍服だけ違うね」
「ああ、格好いいだろ」
「格好いいのはそうだけれど」
このことは認める、だがだった。
「目立つな、青いコートに赤いズボンなんだ」
「これが俺のスタイルなんだよ」
「その格好だと敵に 狙われやすかっただろうね」
「実はそうなんだよ」
フランスもそのことを言われると弱った顔になる、そのうえで言うことは。
「遠くからもはっきりと見えてな」
「やっぱりね」
「他の奴等は狙われないのに俺だけ集中的に狙われたりとかな」
「ショッカー相手にも?」
「ボウガンで撃たれたりとかな」
戦闘員の使うそれにだというのだ。
「しょっちゅうだよ、そういうの」
「私も実は」
日本も言って来た。
「狙われる傾向にあります」
「祖国さんは海軍なんだ」
見れば他の面々は陸軍の軍服だが日本だけは違う、白い詰襟の軍服だ、靴まで白いものである。
「海軍の軍服が好きなんだ」
「冬は黒い色になります」
季節によって軍服を変えるというのだ。
「とにかく私は海軍です」
「その軍服だからなんだ」
「やはり狙われます」
これも目立つからだった。
「中々厄介です」
「フランス君も日本君も軍服を変えてみたらいいんじゃないかな」
ロシアは二人に素朴な顔で提案した。
「そうしたらどうかな」
「いや、これは俺のスタイルだからな」
「私もです」
二人はこうロシアに返す。
「だからこれを変えるのはな」
「抵抗があります」
「君達が倒れられたら戦力ダウンだから気をつけてね」
ロシアは二人の言葉を受けたうえでこうも言った。
「それだけは避けたいからね」
「わかってるさ、俺もそう簡単に死にたくないしな」
「私もです、そう滅多なことでは」
「そのつもりだったらいいよ」
ロシアにしてもだというのだ。
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