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IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~

作者:CDS
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本編
  約束と恋の芽生え?

 
前書き

ようやく書き上げました。

暇が中々ないので書き上げるのに一週間かかりましたよ…。

今回は短めですがどうぞ!

 

 

~レイside~

楯無さんとの模擬戦も終わり、僕は楯無さんから学食のデザート無料券を貰った後に生徒会室で紅茶とケーキを頂いていた。

因みに虚さんとのほほんさんは用事があるとかで僕にケーキと紅茶を用意して出ていった。


「甘ーい♪」

「うわぁ、凄い…。会長さんでも引くくらい物凄くテンションが高いね……頭のアホ毛もハートマークになってるし…」


楯無さんが何か言っているように聞こえるがそれよりもケーキを頬張ることに集中する。


「そうだ、怜ちゃんに頼み事があるんだけど良いかな?」

「ん?ひひへふほ(良いですよ)ほほほほほへはへへは(余程のことでなければ)

「いや、口の中にケーキ頬張りながらじゃ分からないから飲み込んでから喋ってね」


僕はもう少し口の中でケーキを味わっていたかったのだが仕方ないか。

僕は名残惜しかったが口の中のケーキを飲み込んで改めて楯無さんに聞き返す。


「で、本題はなんだったんです?態々模擬戦なんかしてから確かめるなんて?」

「ん~♪色々察してくれるから説明が省けて助かるよ♪じゃあ聞くけど四組の更識 簪って子は知ってるかな?」

「まあ少しなら知ってますよ。四組のクラス代表にして日本の代表候補生でしょ?付け加えるなら楯無さんの妹で一応専用機を持ってることになってる子でしたっけ?一夏の白式のせいで彼女の専用機は完成してなくて一夏を若干恨んでるくらいですかね、私が知っている情報は」

「少しじゃなくて充分知ってるよねそれ !?」


楯無さんが突っ込んできたが僕はスルーしそのまま尋ねる。


「で、楯無さんの妹の簪さんがどうしたんです?」

「…そのこと何だけど……」


楯無さんがポツポツと喋り始める。

ふむふむ、話が纏まってなくて長いので割愛して纏めると「簪ちゃんと最近うまくいってないの。だけど簪ちゃんは友達を作らずに一人でいることも多いし私に対抗してか誰の手も借りずに独力で未完成の機体を完成させようとしている…。心配だから簪ちゃんの友達になってそして機体の開発も手伝ってあげて!」ということらしい。

妹の簪さんと上手くいっていないのを気にしてかいつもより元気がない。

まあ気をきかせて虚さんとのほほんさんは生徒会室を出たんだろうなぁ…。


「一言良いですか楯無さん?」

「ん?何かな?」


楯無さんが首を傾げて聞いてくる。

僕はボソッと楯無さんに告げた。


「…ヘタレ……」

「グフッ!」


楯無さんはそれを聞くと胸を押さえて膝を着く。

だが僕は止めずに毒を吐き続ける。


「ヘタレですよね、どう考えても。びくびくしてないでさっさと仲直りしなよ楯無さん。いつも堂々としてるのに妹のことになると気にはなるし心配もしてるけど、ビクビクして話しかけられないってアンタは一昔前の娘にどう接したら良いか分からない父親か!というか「もう止めてー!私のライフはもうゼロだからー!(泣)」…分かりましたよ…」


楯無さんが涙目になりながら必死に止めてくるので、まだ言いたいことはあったが言うのを止めた。


「怜ちゃんのキャラが私は未だに把握出来ないよ…」


楯無さんは腕を床に着き、orzみたいな感じになりながらぼやいていた。


「正直楯無さんが自分でどうにかせいや!と思いますけど楯無さんに借りを作っておいた方が何かと便利そうなので了承しました。まあ暇な時にでも訪ねてみます」

「約束だからね!」

「うぉ!」


さっきまでorz状態だったのにいつの間にか僕の目の前に移動して手を握っていた。

一瞬でこの動き…こやつやりおるな?

…ゴメン、ただ言ってみたかっただけ。


「まあそろそろおいとましますよ。それと簪さんのことですが、出来る範囲でやっておきますので」


僕がそう言って立ち上がり生徒会室を出ようとして扉に手をかけた時に楯無さんがまた声をかける。

「ゴメンね。こんなこと頼んじゃって」

「良いって言ってるじゃないですか。あまり言うと怒りますよ?」

「分かったよ。ありがとうね」

「はいはい。ではまた」


僕はそう言って生徒会室を後にした。

~レイsideout~










~一夏side~

今俺は部屋のベッドで横になっていた。

ん?休日だからってぐうたらするなって?

俺はぐうたらしているわけじゃない。

じゃあ何故横になっているかと言うと、あの無人機と戦った時に鈴の衝撃砲を最大出力を背中に受けたせいで腰を痛めているからだ。

千冬姉と山田先生には知られているが他のみんなには知られないように何気ないように立ち振る舞っている。

理由?

何か弱みを見せるみたいで嫌だからという強がりと心配させたくないという気持ちからかな。

まあ昨日はみんなが心配してきて部屋に来たり、ルームメイトの怜がいたから必死に腰が痛くても普通に振る舞っていた。

今日は怜は朝から用事でいないし、俺は部屋から出てないから誰にも会うことはないので腰に湿布を貼って横になっていたというわけである。


「それにしても痛いなこれは……千冬姉は二、三日は痛みは引かないって言っていたけどこれはツラいぜ…」

「強がって湿布だけで済ませているからそうなってるんだよ」

「…え?」


一人言を呟いたらそれに対して後ろから聞きなれた声がしたのでゆっくりと振り返ると怜が呆れたような目で俺を見ていた。


「れ、れれれ、怜!いつからそこに !?」

「さっき帰ってきたんだよ。そして話しかけようと思ったら一夏がいきなり一人言を呟き出したってところだね」


ほわぁー!何かメチャクチャ恥ずかしいぞ!


「まあ良いけどバレバレだよ一夏。箒やセシリアさん、鈴お姉ちゃんとかみんな知ってるし。そのことに気付いてないと思って強がって行動してることを呆れてたよ?」

「グフォー!」


俺はその言葉を聞いて恥ずかしくてのたうち回る。

そしてのたうち回ったことにより腰に激痛が走って悶絶した。

何だよ!それじゃあ俺はマヌケもいいとこじゃないか!

俺は顔を恥ずかしくなり赤く染めた。


「まあまあ恥ずかしいのは分かるけど男として女性に心配させたくないのは分かってるからそんな顔しないの」


怜はそう言って俺のベッドに腰かけて微笑みながら横になっている俺の頭を撫でた。

俺は顔がさっきより真っ赤になり、心臓がバクバクと音を立てていた。

何だよこれ!

落ち着け、落ち着け!

何でこんなにドキドキしているんだよ俺は!


「あ、あの怜?」

「ああ、ゴメンね。子供扱いしているみたいで嫌だった?」

「いや!大丈夫だ!問題ない!ないったらない!」

「そ、そうなんだ…」


怜はちょっと引き気味だったが俺が寝るまで頭を撫でていてくれた。

そしてこのことが何故か後日箒達に伝わっていて地獄を見たのは別の話である。

~一夏sideout~

 
 

 
後書き

一夏がドンドンダメな道へと堕ちていく…。

だが反省もしてなければ後悔もしていない!(キリッ!

 
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