IS《インフィニット・ストラトス》 ~死神の序曲~
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本編
霧纏の淑女
前書き
どうもお久しぶりです!
最近レポート等が忙しくて更新出来ませんでした。
申し訳ありません。
それに昨日に更新する予定だと読者様に感想返ししたのに更新が出来なくて重ね重ね申し訳ありません。
この話はレイくんと楯無さんの模擬戦となっていますが戦闘描写がうまく書けたかが自信がありません。
戦闘描写については暖かい目で見て頂けると幸いです。
ではどぞ!
~レイside~
僕は楯無さんとの約束通り第四アリーナに来て、楯無さんと一緒にISを展開せずに織斑先生の到着をアリーナの真ん中で待っていた。
「それにしても遅いよね織斑先生」
「いや、いきなりアリーナを使いたい、それに人払いまでもしてほしいなんか言われたらそれの手続きだけで時間かかりますからそれで遅れてるんでしょ。織斑先生は大変ですよねぇ~」
楯無さんが同意を求めてきたが僕はそれをバッサリ切り捨てて楯無さんをジト目で見るがそれに堪えた様子はまったくなかった。
「まあたぶんもう少しで来るだろうしどうする?ISを展開して練習しとく?」
楯無さんはそう言ってニヤニヤしながら見つめてきた。
「手の内をバラしたくはないので遠慮しますよ楯無さん。まあ何回かは見ているでしょうから武装については多少バレてるでしょうがね」
「あら残念」
僕がそう言うと楯無さんは肩を竦めて扇子で口元を隠す。
その扇子には『残念だなぁ~』と書かれている。
毎回思うけどどうやってるんだろうあの扇子の文字?
そう思っていると織斑先生がアリーナの入り口からこちらに歩いてきていた。
織斑先生が来るのを気づいた楯無さんは遅れてきた織斑先生に向かって不満を言った。
「織斑先生遅いですよ~」
「いきなりお前が長岡と秘密裏に模擬戦をしたいと言うから手続きをして人払いまで徹底した私に言うとは良い度胸だな楯無?」
「冗談ですよ冗談」
織斑先生が眉を吊り上げるのを見て楯無さんはあっさり引く。
「さて、長岡に楯無。準備は良いな?」
「大丈夫です。問題ありません」
「いつでも行けますよ♪」
「では展開しろ」
僕と楯無さんはすぐにISを展開した。
そして展開されている楯無さんのISを見る。
楯無さんの機体は他のISに比べ装甲が少なくてそれをカバーするように左右一対で浮いているダイヤ状のパーツがあり、おそらくナノマシンで構成されたであろう水のヴェールがドレスやマントのようになっていてとても綺麗な機体だった。
これが『モスクワの深い霧』こと『グストーイ・トゥマン・モスクヴェ』を改良した『霧纏の淑女』か。
改良前の機体名って絶対に言うときに噛みそうだよねこれ。
「楯無さんのISはとても綺麗ですね。水を纏っているということはナノマシンでも使っているんですか?」
「綺麗って言ってくれてありがとうね怜ちゃん。でも機体の情報は教えられないよ。怜ちゃんだってそうでしょう?」
「当たり前ですよ♪まあダメ元だったのであまり気にしてはいませんがね」
僕と楯無さんが武器を構える。
僕はビームサイズ、楯無さんは槍状の武器だ。
織斑先生はピットに移動した。
僕と楯無さんが睨み合う。
『では試合開始!』
ピットに着いた織斑先生からの開始の合図に僕と楯無さんはすぐに突っ込んだ。
楯無さんの武器名が僕のISに表示される。
『蒼流旋』か。
僕はそれをチェックしながらビームサイズを下から上に向かって切り上げる。
楯無さんはそれを蒼流旋でいなしてその勢いで突いてくる。
楯無さんの槍、蒼流旋は高水圧の水を纏っており、当たればたぶんエネルギーを大量に持っていかれるだろう。
なので態勢を崩しながらでも槍を避けながら追撃させないためにも頭部についているバルカンを制射する。
楯無さんは笑顔のままバルカンを避けながら距離をとる。
その時についでとばかりに槍についている四門のガトリングを発射する。
僕は避けようとするが態勢を崩していた為に当てられてエネルギーが削れる。
「痛いなぁ。楯無さん大人気ないですよ」
「大人気ないって言われても怜ちゃん相手に手を抜いていたら何をされるか分からないからね~」
軽口を言い合いながら互いに態勢を立て直す。
流石に楯無さん相手にあの機能を使わないで勝つのはキツいかな。
そう思い僕は楯無さんに告げた。
「これからは本気で行かせてもらいますよ?」
「どうぞどうぞ♪それじゃないと楽しくないからね」
僕は楯無さんの返事を聞きデスサイズのマスクの中でニヤリと笑った。
「さあて、今更だけど楯無さんを倒すよ。答えは聞いてない!」
僕はそう言ってハイパージャマーを発動して姿を消した。
~レイsideout~
~楯無side~
私は今、怜ちゃんに少し押されていた。
怜ちゃんの特殊武装によりレーダー機器やロックオンシステムが使えない上に姿が見えないので軽々接近されビームの鎌で攻撃されるからだ。
唯一の救いは攻撃に移る時は姿が見えるようになるので攻撃をギリギリ凌げることぐらいだ。
まあ相変わらずロックオンシステムは使えないからこちらからは目測で攻撃しなきゃだけど。
今も姿が消えていて相変わらず攻撃に移れずに防戦一方になっている。
流石にこのままじゃヤバイかな?
早く仕込みを終わらせないとこのままズルズルと行きそうだ。
IS学園最強の生徒会長としてはこのまま終わるわけにはいかない。
と考えていたらまた怜ちゃんが背後に出現し、鎌を振りかぶっていて、今にも振り下ろしそうにしていたので蒼流旋でいなして反撃に移ろうとするがそれを読んでいたのかいなそうとした蒼流旋を跳ね上げられて横一文字に切り裂かれて大量のシールドエネルギーが削られる。
「アイタタタッ!怜ちゃんの機体の特殊武装は流石に面倒くさいね……」
そう呟いたが返事は返ってはこない。
場所がバレるから当然だろうけど。
でも何とか今、仕込みが終わった。
まあその代償に大量にエネルギーを持っていかれたけど。
さて、会長さんも少しは反撃しないとね!
~楯無sideout~
~レイside~
僕はハイパージャマーを使い楯無さんを押していた。
さっきビームサイズの一撃が入ったし、それまでもサイズが掠めたりしていたからもう楯無さんはエネルギーがほとんど残っていない筈である。
学園最強の生徒会長としては若干物足りない気がするなぁ…。
でも僕が姿を現すときには必ず反応出来てはいるからまあ及第点かな。
僕は次の一撃で終わらせようと楯無さんの右後方に近づいた。
さて、これでお仕舞いだね!
僕は姿を現して振り上げていたサイズを振り下ろそうとした瞬間に楯無さんがニヤリと笑っていた。
そしてそこでいつの間にか僕の周囲に発生していた霧に気がついた。
しまった攻撃に集中し過ぎてた!
「しまっ…!」
「清き熱情!」
楯無さんがそう言った瞬間に僕の周りで大爆発が起きて、僕はその爆発に呑まれた。
~レイsideout~
~楯無sideout~
私も自分で起こした爆発に少し巻き込まれて吹っ飛ばされた上にまたエネルギーが削れてしまったが怜ちゃんはその爆発の中心点にいたから大量にエネルギーを削った筈。
そして爆発した中心点には少しボロボロになっている怜ちゃんのIS、デスサイズが佇んでいた。
「や、やってくれましたね楯無さん…」
「怜ちゃんだってレーダー機器やロックオンシステムを無効化した上に姿まで消してくるとか流石にキツかったよ…」
お互いに愚痴り、そして笑った。
「この一撃で」
「そうだね」
「「勝負!」」
私は蒼流旋、怜ちゃんはビームサイズを構えて突撃した瞬間に試合終了を知らせるブザーが鳴り響いた。
『試合終了だ。制限時間になっても両者健在の為、引き分けとする』
その織斑先生の声を聞いて制限時間とかそういえば設けていたなぁと思いながらもお互いに武器を下ろして下に着地しISを解除した。
願わくは私は決着を着けたかったけど仕方ないかな。
~楯無sideout~
後書き
次話は模擬戦後の話の予定です。
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