| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十一話 ワールド学園その二

「まるで俺達と戦いたい様な。そんな感じだ」
「えっ、俺戦いも嫌だよ」
 イタリアはドイツの今の言葉に怯えの顔を見せた。
「白旗振っちゃうよ、もう」
「御前はもう少し真面目に考えろ」
 ドイツはそのイタリアに呆れた顔で告げる。
「全く、宇宙人の時といいな」
「だって俺弱いから」
 だからだというのだ。
「そんなの嫌だよ」
「全く、仕方のない奴だ」
「ドイツ、助けてくれるよね」
「わかっている、だからもう少し真面目にやれ」
「うん、お願いね」
「とにかくです」
 日本があらためて言う。
「あの謎の一団のことは何もわかっていません」
「まずはそれからだな。何者だよあの連中」
 イギリスも首を捻るばかりだった。
「調べようにも逃げ足は異常に速いしな」
「一人一人は敵じゃないだけれどな」
 見ればフランスにしても無傷だ、その謎の一団の戦闘力ではこの八人の相手には全くなっていないのだ。
 だがそれでもだ、今はそれが問題ではないのだ。
「本当に何なんだろうな」
「少し手掛かりを探さない?」
 ロシアがこう提案した。
「とにかく彼等がどういった人達なのかわからないとどうしようもないよ」
「そうあるな、結局はそれからあるな」
 中国は彼にしては珍しくロシアの案に頷いた。
「今のままではどうしようもないある」
「一人捕まえるかい?連中の」
 アメリカは捕虜を得てはどうかと考えていた。
「そして尋問をしてみよう」
「尋問なら任せてね」
 ロシアは黒いオーラを見せて言う。
「僕の得意技だからね」
「御前がやると怖いんだがな」
 イギリスはそのロシア式尋問について心配になった、とはいっても彼を心配しているのではなく相手をである。
「穏便にいけよ」
「穏便にシベリアで聞くから」
 にこりと笑ってこう言うのがロシアだった。
「そうするからね」
「シベリアかよ」
「そこでちゃんと聞くからね」
「だから穏便にやってくれ」
 イギリスはこう言うばかりだった、とにかく今は彼等も何も出来ないかと思われた。しかしここで、だった。
 会議室の扉をノックする音が聞こえた、それでだった。
 イギリスが扉の方に顔を向けて言った。
「どうぞ」
「はい、それじゃあ」
 入って来たのはセーシェルだった、彼女は八人にこう言って来た。
「皆さんにお客様ですよ」
「お客さん?」
「はい、どうされますか?」
「一体誰だよ」
「何でもスマートレディとか」
「スマートレディ?」
「イギリスさん達に是非お会いしたいって言ってますよ」
 セーシェルはまたこう言う。
「どうしてもお話したいことがあるって」
「一体誰なんだよ」 
 イギリスは首を捻るばかりだった、今も。
「スマートレディってな」
「御前の隠し子じゃねえのかよ」
 フランスが横から言う。
「名前からしてな」
「知らねえよ、そんな娘」
 むっとしてそのフランスに返す。
「誰だよ、本当に」
「何だよ、知らねえのかよ」
「本当に誰だよ」
「日本語喋っておられましたよ」
 ここでこう言うセーシェルだった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧