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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第七十八話 機械との戦いその六

「それが大きいですね」
「うん、それに身体にもいいしね」
「お酒よりも」
「第一に大好物なんだ」
 とにかく牛乳を手放さない、食べる間も。
「調子がいいとどんどん飲めるよ」
「では調子の悪い時は」
「烏龍茶とかになるんだ」
 このことを言う時は少し落ち込んだものを見せた。
「どうも飲めなくてね」
「何かわかりやすいですね」
「今は絶好調だから飲めるけれどね」
「わかりました、それで今思ったのですが」
「うん、今度は何かな」
「虎太郎さんも運命に導かれた方ですね」
「俺もって?」
 虎太郎は楯無の今の言葉にきょとんとして返した、そのうえで彼女に問うた。
「それって一体」
「ライダーの方と共におられます」
「だからなんだ」
「はい、これは私の私見ですが」
 こう前置きしてからさらに話すのだった。
「仮面ライダーの方々の戦いは運命的なものですから」
「剣崎君達と一緒にいる俺もなんだ」
「実際に、特に橘さんと剣崎さんは」
 この二人については名指しあった。
「虎太郎さんがいないと危うい様ですから」
「実際にこの人達生活力があれなのよね」 
 栞が言う、よりによって。
「家事とか全然出来ないから」
「お掃除にお洗濯も?」
「全然なのよ」
 こうナターシャにも答える。
「勿論お料理もね」
「確かにどうも拝見させてもらったところ」
 ナターシャ自身もこう言う。
「そうですね」
「わかるでしょ」
「はい、何となくですが」
「だから虎太郎君が必要なのよ」
「俺も結構大変だけれどね」
 虎太郎はここで苦笑いでぼやいた。
「本が当たってブログも勇名になってアフィの収入もあるけれどさ」
「お金には困ってないんですね」
「親の遺産もあるしね」 
 だから生活には困っていないと真那に返す。
「けれどね」
「それでも困っていることがあるんですか」
「姉さんには早く結婚しろって言われるし」 
 殆どのライダーには縁のない話だ、ライダーの中で結婚している人間となると驚く程少ない。
「天音ちゃんには軽く扱われてるからね」
「天音ちゃん?」
「姉さんの娘、姪だよ」
 虎太郎から見てである。
「その娘には軽く、本当に軽く扱われてるんだよ」
「それは確かに大変ですね」
「俺も結構頑張ってるつもりなんだけれど。ボードに籍もあるし」
 この立場もあるというのだ。
「そっちからのお給料もあるしさ」
「お金のことは困っていなくてもですね」
「大変なことは多いんだよ」
 こうしたことを話しながら今は美酒に馳走を愉しんでいた。この日は全員英気を十分に養うことが出来た。
 だが次の日だった、一同がまた模擬戦闘に入ろうとすると。
 闘技場に警報が鳴った、そしてだった。
 千冬がすぐに一同に言った。
「敵だ!」
「機械か!」
「組織が!
「それが来た」
 冷静な声と表情で一同に告げる。 
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