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とある委員会の委員長

作者:stk
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第10032次進化実験

私は上条さんを騙して次の実験会場になる貨物駅に来ていた。
実験開始時刻が20:00からなのでまだ余裕がある。
「どーして此処にいるんだよ。てめぇーは帰って仕事でもしていやがれ。」
「かなり早いご到着ね。私が此処にいる理由はあなたもわかっているはずよ。」
だってさっき言ったもん。
こんな短時間で忘れたのなら相当やばい。
「そうかよ。でもよ、実験を止めたいのならお前が俺を倒すしかないんじゃねえか。」
それもそうだよね。
「それとも俺には勝てねぇか?」
「バカ言わないで頂戴。私もあなたと同じ超能力者(レベルファイブ)よ。」
「確かにな。でもよ、お前の能力なんかじゃあ俺の能力に太刀打ち出来ねぇぞ。」
ここまで言われたのは本当に久しぶり。
なんだかやる気がでちゃうよ。
「それによ。俺もお前能力判定は同じ第1位。どちらが上かハッキリしようじゃねぇか。」
一方通行(アクセラレータ)に触れたらその時点で負け。
そうなると一方通行(アクセラレータ)の演算を乱す以外に方法は無い。
でもどうやって?
絶対強者(アクセラレータ)に弱点何てあるの?
一方通行(アクセラレータ)。私の本当の順列は極秘事項なのよ。口に出さないで貰えるかしら。」
そして私の本当の順列については極秘事項。
また長点上機学園中等部には私同様にあまり知られていない超能力者(レベルファイブ)がいる。
能力は座標移動(ムーブポイント)
しかし今はそんなことどうでもいい。
とにかく私の順列は極秘事項なんである。
何故かと言うと、私が絶対能力者進化実験(レベルシックスシフトけいかく)の初期計画で失敗したから第1位の順列は極秘になってしまった。
「そろそろ時間だ。そこをどけ。」
私の前を通ろうとしたから腕を広げて止めた。
「私がここにいる理由知っているくせによくそんなこと言えるわね。」
「なに言ってんだ。お前が俺を止める?無理に決まってるんだろうが。」
普通に考えれば無理だろうけど私の四つ目の能力である予知能力(ファービジョン)
これさえ使えば一方通行(アクセラレータ)の行動パターンがわかるはず。
私は演算を開始した。
「なにをしてんだ。ビビって能力が使えないのか?」
今に見てろ。
私の能力で倒してやるんだから。
「なぁ。お前の敵である俺が言うのもなんなんだけどよ。お前、やる気無いよな。」
えっ。
一方通行(アクセラレータ)が今私にやる気が見えないって言った。
「私ってそんなにやる気がないように見える?」
「ああ。多分だが誰でもわかるぜ。」
そんなになの。
結構上手に隠していると思ったのに。
って演算とめちゃったよ。
また始めから演算するのはめんどくさいな。
「どーした。今さらおじけついたのか。」
おじけついたのではない。
ただたんにめんどくさい。
私は一方通行(アクセラレータ)にバレたのも仕方がないと思い始めていた。
「そこにいるのはいつもの妨害者ですか?と御坂は確認します。」
私の後ろから何度も聞いたことのある声が聞こえてきた。
もう振り返らなくても分かる。
妹達(シスターズ)
彼女は実験をするために来たのであろう。
でも私は今日で実験を最後にさせる。
もしもアレイスターが止めても私が止まることはないであろう。
「もう来ちまったのか。ちょっと待ってろ。こいつを倒しちまうからよ。」
「それは聞き捨てなりませんね。私よりも上ならともかく同格に言われるなんて。」
「同格だぁ。本気で言ってんのかお前。」
「何を今更なこと言ってるのかしら。」
順列も同列の1位。
それ以外にも一方通行(アクセラレータ)は私と同じく長点上機学園に通っている。
しかし一方通行(アクセラレータ)は高等部で私は中等部なので若干違うけどその事は気にしない。
「お前は複数の能力を使う多才能力者(マルチスキル)だから順列が1位なんだろ。それに対して俺はそれ相応の実力を持っている。てめぇなんかと一緒じゃねぇ。」
「あっそ。そんな風に思っているなら痛い目見るわよ。」
そう言うと私は後ろにいる妹達(シスターズ)の一体の腹におもいっきり殴った。
すると私の予想通り簡単に気絶してくれた。
元々妹達(シスターズ)の身体は薬品を投与して急速に成長させたもの。
外見はしっかりしているが薬品を投与しているため軽い打撃でも気絶してしまうのだ。
「本当に使えねぇ。これだから欠陥電気(レディオルノイズ)なんて呼ばれちまうんだよ。」
「そうかもしれないわね。」
私は空間移動(テレポート)のために演算を開始した。
一時的な避難のしかならないけど何もしなよりはいい。
私は一方通行(アクセラレータ)に私の目論みがバレないように最善の注意を払っている。
「お前が来ねぇなら俺からいっちまうぞ。」
一方通行(アクセラレータ)は私に向かって歩き始めた。
間隔はどんどん狭まっていくが、まだ空間移動(テレポート)は使わない。
十分に誘い込んでから遠くに行けばいい。
「お前の考えていることを当ててやろうか。」
「あなたが私の考えていることを当てるなんて不可能です。」
「いや。わかっちまうんだよな。どうせ遠くに逃げれば勝ちだとか思っているんだろうが、生憎どこに逃げても意味がねぇ。」
どう言うこと?
遠くに逃げれば一方通行(アクセラレータ)は追ってこれない。
だから安全なはず。
待って。
私を狙うのは一方通行(アクセラレータ)だけではない。
統括理事会の連中に終われるはず。
奴等に関係している暗部とか。
「さてどぉするよ。お前の作戦は無惨な結果に終わちまったらな。」
弱い暗部なら逃げる事は可能だろうけど垣根提督がいるスクールと鉢合わせた場合は逃げることができるかわからない。
それならここで一方通行(アクセラレータ)を倒すしかない。
「どうやら時間切れのようだぜ。」
ヤバい、話しすぎた。
このまま起きられると私が一方的に不利になってしまう。
「ちょっとごめんね。」
私はもう一度殴るとコンテナの横に泣かせた。
「ここからが私の本気よ。多才能力者(マルチスキル)の実力よ。」
私は口にはしないが多重空間転移(デュアルテレポート)をしながら空気銃(エアーピストル)を撃った。
風景的には東方プロジェクトに出てくる弾幕のようになっている。
しかしこんなものでは一方通行(アクセラレータ)に敵うわけもない。
だから私は私の放った空気弾が周りにあるコンテナに当ててコンテナの中身をばらまくことが真の目的。
一方通行(アクセラレータ)がそっちを振り向いた隙に誰も来ることが出来ない風紀委員会本部に向かえばいい。
私は一方通行(アクセラレータ)を見ると一方通行(アクセラレータ)は笑っていた。
コンテナの隙間を見て。
私も同じところに目をやると気絶しているはずの妹達(シスターズ)がいた。
「危なーい。」
となりのコンテナは私の空気銃のせいでバランスを崩し落ちそうだった。
私は急いで空間移動(テレポート)妹達(シスターズ)のもとに行き、妹達(シスターズ)を庇うようにうつむせになった。
それとほぼ同時に爆発が起きたが、一方通行(アクセラレータ)は一歩も動かず立ったままだった。
そして爆発の影響で視界が使えなくなった。
私はひと安心だと思い息を吐いた。
しかし、
「残念だったな。」
と無傷の一方通行(アクセラレータ)
「どおして。あれだけの爆発なのにどおして無傷なの。」
すると一方通行(アクセラレータ)は清々しい顔で、
「当たり前だろ。(ベクトル)の向きさえ帰ればいいだけなんだからよ。」
「そんな。」
「さーて。お前、知ってるか?」
「何を?」
「そりゃー。自分の手を汚さないで相手を殴る方法。」
自分の手を汚さないで殴る方法?
そんなのあるはずがない。
「わかんねーか。なら教えてやるよ。」
ゴックン。
自分の唾を飲む音が聞こえた。
「人に触っているところの(ベクトル)の大きさを変えればいいんだよ。」
「くっ。」
腹を蹴られる私。
何にも気にもせず蹴り続ける一方通行(アクセラレータ)
次第に意識が遠くなっていく。
「おい。この場合実験ってのはどうなっちまうんだ。」
一方通行(アクセラレータ)の声で意識が戻ってきた。
これは私ではなく妹達(シスターズ)に言ったのであろう。
だって事件のことなんて知らないし。
この場合ってのはなに?
「離れろよてめぇ。今すぐ御坂妹とそいつから離れろ。」
すると私が庇っていた妹達(シスターズ)が幻想殺し(イマジンブレイカー)を見ている。
「おいおい、頼むぜ。一般人なんざ実験場につれこんでんじゃねーよ。くそっ。後味わりーな。秘密を知った一般人は口を封じるとかお決まりの展開か。」
って言うかもう我慢できない。
意識が遠くなっちゃう。

「大丈夫ですか?とミサかは訊ねます。」
ここは何処だろう。
どっかの病院みたいだけど。
「私は大丈夫よ。それで10032号は?」
「10032号はあの人の病室にいます。とミサかは返答します。」
あの人って言うのは幻想殺し(イマジンブレイカー)の事なんだろうな。
「それで実験はどうなったの?」
「実験は中止されました。とミサかは返答します。」
やっぱり。
と言うことは妹達(シスターズ)は調整になるんだ。
統括理事長(アレイスター)に頼んで私がやろうかな。
布束先輩も呼んで。
統括理事長(アレイスター)に頼めばどうになるだろうし。
「あなたも大変になるわね。でも頑張ってね。」
「はい。いつかあなたに恩を返しにやって来ます。とミサかは宣言します。」
隣の部屋のドアが開いた。
多分10032号だろう。
「それでは行きます。とミサかは別れの挨拶をしました。」
「気を付けてね。」
「ありがとうございました。木原博士。とミサかは感謝をします。」
そう。
気づいていたんだ。
まあいいけど。
これで長い問題が解決したよ。
でもこれからがもっと大変何だろうな。
頑張っていかないと。

END









って勝手に終わらせんな。
まだまだ知ってほしいことは有るんだから。
これくらいじゃ私の物語は終わらない。
まだ始まったばっかりなんだから。 
 

 
後書き
この話を書くのに1ヶ月掛かってしまいました。 
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