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とある委員会の委員長

作者:stk
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一方通行

私は布束さんを助けられなかった。
布束さん自信も覚悟していたと思うけどこんな結末は嫌だったに違いない。
私は靴を履いて外に行こうとした。
「雫さん。どこにいくのですか?」
私は監視役の美恵さんに聞かれた。
もう監視役の人とは結構仲良くなったが、私が何処か行こうとすると付いてくる。
そこで私は、
「私はこれでも超能力者(レベル5)。たとえ負けようが能力(ちから)には変化はない。貴女ぐらいなら簡単に倒せますよ。」
あんまりこう言うことはしたくなかった。
脅しなんて最低の行動だもん。
「私は監視役なんですからすぐに食砲様に連絡します。もし派閥のメンバー全員が貴方を狙ったら勝てるかは、分かりませんよ。」
「そうね。でも私も持ってるんだ派閥。」
「えっ?」
美恵さんには悪いけど絶対能力者進化計画(レベル6シフト)は止めないといけないから。
「みんな。入ってきて。」
私は声を全力で出した。
すると派閥メンバーの幹部6人が部屋に入ってきた。
「これは一体。雫さん。なんの真似ですの?」
「なにって脱出のための行動ですけど。」
「そんなのはわかっています。私に攻撃すれば派閥による戦いに発展するかも知れないのですよ。」
「そんなの分かっているけど貴女が報告しなければ大丈夫だから。美恵を拘束せよ。」
美恵さんの能力は視覚阻害(ダミーチェック)の大能力者(レベル4)。
だから時間が短いけど全身を透明に出来る。
私は見失わないためにも能力追跡(AIMストーカー)の能力を持つ人を呼んどいた。
「私ならばれることなく逃げることが可能です。このように。」
始まった。
「伊織。」
「はい。」
アイテムの滝壺さんよりも長時間使用できる。
「葵。後ろ。」
葵さんは学園都市でも数少ない原石の少女。
能力は電気使(エレクトロマスター)い。
もちろん大能力者(レベル4)。
「くらえー。」
能力で葵の周りに電気が流れた。
「いたっ。」
葵の電気を浴びて姿を表した美恵。
「柚子。」
「うん。」
柚子は精神を整えた。
すると美恵が動きを止めて微動さえしなくなった。
彼女の能力は念道能力(サイコキネシス)
「美恵さん弱い。退屈しのぎにもならないよ。」
私は能力(ちから)を使う構えをすると、
「待って。報告しないから待って。」
多分、空気銃(エアーピストル)と間違えたのか脅えている。
そこで私は、
「大丈夫だよ。すぐに楽になるから。」
続けて、
「能力No.・・・」
私が言っている最中に目を瞑っている。
そんなに怖いんだ。
「・・・3、洗脳銃(マイコンピストル)。」
私はこの能力(ちから)を美恵さんに使った。
そして、
「恵美さん。これからは私の指示に絶対従ってください。」
私は命令を美恵さんに植え付けた。
これで私には逆らえないはず。
「雫さん。常盤台の学生がこちらに向かっていると連絡がありました。」
やばっ。
定期連絡が無かったから食砲が動いたか。
「派閥メンバーはすぐに迎え撃つ準備をして。」
私の派閥には風紀委員(ジャッチメント)の生徒もたくさんいる。
それなら事故防衛と言えば警備員(アンチスキル)の目は欺ける。
「美恵さんは食砲さんの事を教えてちょうだい。それから私たちは友達って事でよろしく。」
「はい。」
美恵さんが何時もの表情に戻った。
「食砲様は能力を使用する際にリモコンを使います。」
うん。
それは私も知っている。
「そして種類によって異なるリモコンを操作するそうです。」
へぇー。
それは初耳だったな。
「ありがとう。美恵さんは本当に良い友達だよ。」
「これくらいどうってことないよ。」
普段の美恵さんなら教えてくれなかっただろうね。
「雫さん。来ます。」
私も寮の窓から確認した。
確かに一階にいっぱいいる。
風紀委員長(ジャッチメントリーダー)として能力使用の許可します。」
能力使用の許可を下ろせる生徒は学園都市中探しても私しかいない。
それが風紀委員長(ジャッチメントリーダー)の特権なんだから。
そう言えば、今日ってたしか10031次実験だった気がする。
「此処は任せて良い?」
私は食砲の派閥が来る前に実験会場に向かいたい。
「はい。木原さんが作ったこれのおかげで行けると思います。」
これと言って見せたのは音楽プレイヤー。
この中には幻想御手(レベルアッパー)を改良して食砲の能力を受け付けないようにする音楽が入っている。
もちろん後遺症はない。
「ありがとう。能力No.2、空間移動(テレポート)。」
私は実験会場近くの本屋にやって来た。
なぜ場所がわかったかと言うと、警備員(アンチスキル)の衛生に映っていた。
そこに一人の男子高校生が近くにいたが気にしない。
風紀委員(ジャッチメント)です。此処での能力(ちから)の使用は禁止されています。ただちの能力(ちから)の使用をやめてください。」
私は風紀委員(ジャッチメント)らしく警告はした。
でも両者とも聞く耳持たず。
とくに黒服で白髪の方なんて見もしなかった。
「無視ですか?私のこと無視してませんか?」
こっちを向いてくれた。
「うるせーぞ、三下。」
私は罵倒サレルコトヲ予想できていたから。
「そもそもてめぇがしくじったから俺がこうして絶対能力者(レベルシックス)になろうとしてんだろうがよ。」
一方通行(アクセラレータ)の言う通りだったが私には止めないといけない理由がある。
それは、
「私のせいで誰かが傷つくのは見たくない。」
誰かと言うのは御坂さんもそうだが私のことでもある。。
「コイツらは実験動物(モルモット)が死んだところで誰も悲しまねえだろうがよ。」
「私が悲しむって言っているのよ。」
私は叫んでしまった。
「それじゃあてめぇから始末してやるよ。」
襲い掛かってくる一方通行(アクセラレータ)
でも私の順列は*位だから油断さえしなければ勝てる。
「能No.0、能力防御(スキルブロック)。」
これなら一方通行(アクセラレータ)の能力は使っても私には意味がない。
「っち。さすがは超能力者(レベルファイブ)の第*位の多才能力者(マルチスキル)。」
「お褒めに預かり光栄ですよ。第一位。」
「だがよ。お前の敵は俺だけでは無いんじゃねぇか?」
えっ。
本当にその瞬間だった。
能力防御(スキルブロック)の効果範囲外、つまり後から電気が流れた。
「どうして?」
そこには妹達(シスターズ)が大勢いた。
その内の一人が私の問に対して答えた。
「ミサカは実験の為に造られた実験動物(モルモット)です。っとミサカは説明します。その為ミサカには実験を遂行すると言う生き方しかありません。っとミサカは実験を中心させないと遠回しに宣言しました。ですので・・・・」
あれ?
なんだか意識が遠退いていく。
まさかさっきの電気のせいで倒れるの?
そんなのだめ。
とめないと。
私は気絶寸前の体を使って一方通行(アクセラレータ)に近付こうとしたが、途中で意識が飛んでしまった。

「おい、大丈夫か?」
一人の男子高校生が私を抱き抱えていた。
「あなたは幻想殺し(イマジンブレイカー)?」
「お前、まさか魔術師か?」
「長点上機学園中等部の制服を着た魔術師はいないと思いますけど。」
私を見て魔術師だなんて失礼極まりない。
「私はこれでも超能力者(レベルファイブ)なんですけど。」
「エリート中のエリート。でもそんなエリートの知り合いは上条さん一人もいないと思うのですが。」
「そうですね。初対面にかわりありませんよ。でもあなたは有名人ですから。」
「えっ。」
驚いていますね。
「私はある意味では魔術師と関わっていますので。」
息を飲む幻想殺し(イマジンブレイカー)。
「でも今はそんなこと関係無いですね。あなたはどおして此処にいるんですか?」
「さっきまで御坂の妹と一緒にいたんだけどいなくなちゃったから探しているんだ。」
「あなたはなにを言っているんですか?御坂さんに妹さんはいらっしゃいませんよ。」
実際にいるかどうか知らないが、学園都市内にはいない。
何故なら書庫(バンク)に載っていないから。
そしてこの状況で一番あり得るのは妹達(シスターズ)
「そうですか。それなら私のほうで探しましょう。ですのでお帰りください。」
「人に任せられっかよ。」
仕方がない。
「わかりました。それでは一緒に探しましょう。」
「助かる。」
私は幻想殺し(イマジンブレイカー)こと上条当麻さんと奥に向かった。
「この先なんですよね?」
「多分。」
この路地は一本道。
だから多分はあり得ない。
そう考え私はどんどん先に進む。
間に合って欲しいと思いながら。
しかし角を曲がったところで私の願いは打ち砕かれた。
「そんな。」
私たちの目の前には血塗れの妹達(シスターズ)がいた。
隣の上条さんは今にも吐きそうだった。
私はいつも持ち歩いているカメラで現場の撮影をした。
その後に上条さんを連れて路地から出た。
そして上条さんはすぐに警備員(アンチスキル)に連絡をしていた。
私は警備員(アンチスキル)が来るまえに帰ろうとすると、
「どこにいくのですか?」
などと聞いてきたので、
「私は風紀委員(ジャッチメント)ですので仕事をするために帰ろうと思います。」
と言い私は空間移動(テレポート)を使って寮に戻った。

寮では私が持つ派閥が食抱の派閥を圧倒してたらしい。
また完全下校時刻のため常盤台生は一人もいなかった。
常盤台の派閥に勝つなんて凄い集団だと私は改めて思ったのであった。

次回予告
10032次進化実験
/更新予定 
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