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美少女超人キン肉マンルージュ

作者:マッフル
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第3試合
  【第3試合】 VS幼女超人キン肉マンデヴィリンス(1)

「んもう~、プーペーちゃんってば、悪魔将軍に変身しといて負けちゃうのォ~? それって万死に値する痴態よォ~」

「うえええん、ごめんさあい、デヴィリンスさまあ。ボク、ブザマにも、あんなションベンガキチョージンなんかに、ヤられちゃいましたあ」

 上空には真っ黒い革のコスチュームに身を包み込んだ、とても幼い少女が浮いていた。
 見た目はミーノと同じくらいの年齢に見えるが、しゃべり口調や仕草、振舞いが、異様なまでに妖しく、艶っぽく、色っぽい。
 そうかと思えば、思いきり子供っぽく振舞ったり、ひどく無邪気にはしゃいでみたいりと、子供なのか大人なのかわからない存在である。
 少女はノワールプペの顔を優しく抱いて、胸に顔をうずめさせながら、やわらかく頭を撫でてやる。

「キャハハハハハハハッ! みなさん、はじめましてだねェ~! お名前はキン肉マンデヴィリンスちゃんよォ~! キン肉星の隠し子、キン肉マンデヴィリンス~! みんな~、よろしくちゃんだよォ~!」

 キン肉マンデヴィリンスと名乗った少女は、背中に生えた小さなコウモリ羽をぱたぱたさせ、お尻に生えている短い悪魔尻尾をぴょこぴょこと揺り動かしている。
 黒を基調とした革のコスチュームは、きわどいほどに面積の少ないビキニ姿。
 指し色に妖しい色調のピンク色を使っていて、それが妙な艶めかしさを生んでいる。
 顔は真っ黒い革でできた包帯でぐるぐる巻きにされているが、そこから覗いている片目や口から、中身が美少女であることがうかがい知れる。
 そして口元からは、小悪魔を思わせる小さくて可愛いらしいキバが見え隠れしている。
 キン肉マンデヴィリンスは包帯の端をひらひらさせながら無邪気に笑い、唇を艶っぽく舐めて見せる。

「え~っと、キン肉マンルージュちゃんだっけェ? デヴィリンスちゃんが作ったプーペーちゃんをひどい目に合わせた悪い娘ちゃんはァ~?」

 キン肉マンデヴィリンスはゆっくりと下降し、静かにリングに降り立った。

「キン肉マンデヴィリンスちゃんだよォ~! こう見えても新生d.M.pのナンバー2なんだよォ~! よろしくね、ルージュちゃんッ!」

 キン肉マンデヴィリンスはいつの間にかキン肉マンルージュの目の前にまで移動し、ふよふよと浮いている。

「ルージュちゃんてば、凄い娘ちゃんだねェ~! 人形とはいえ、悪魔将軍に勝っちゃうなんてェ~!」

 キン肉マンデヴィリンスは胸に抱いているノワールプペを乱暴に掴み上げ、そしてノワールプペの口の中に手を突っ込んだ。

「プペェ! デヴィリンスさまあ! な、なにを?!」

「え~ッと、どっこかな~……ん~、あ、あったあった~ン」

 キン肉マンデヴィリンスは強引にノワールプペの中を探りまくり、ずろぉと真っ黒い宝石を取り出した。

「キャハハハハハハハッ! 見て見てルージュちゃんッ! プーペーちゃんの心臓とも言えるデヴィルジュエルが、こ~んなに傷だらけの、ぼろっぼろだよォ~!」

 キン肉マンデヴィリンスの手の平には、ひび割れて欠けているボロボロのデヴィルジュエルが乗っていた。

「かわいい可愛いプーペーちゃんッ。頑張ってくれたご褒美、デヴィリンスちゃんが特別に、してあげちゃうよォ~」

「プペェ! デヴィリンスさまあ! ありがたきしあわせデスう! ください! ください! してくださいぃぃぃッ!!」

 キン肉マンデヴィリンスは掴んでいたノワールプペの顔を、適当にキャンバス上に投げ捨てた。
 そして手に持っているデヴィルジュエルを握り締める。

「プペペペペェ! く、くるしいよお! デヴィリンスさまあ! くるしいですう! ブベペペベベェ! ぐ、ぐるじいよお! デヴィリンスさまあ!」

 キャンバスに転がっているノワールプペの顔が苦しがっている。

「プーペーちゃン。特別にね、デヴィリンスちゃんが直々に、プーペーちゃんを葬り去ってあげるわよン~」

「そんな! そんなあ! ブベペペベベベェ! こわれる! ころされる! いやだあ! シにたくないよお!」

“ばきゃああぁぁんッ”

 キン肉マンデヴィリンスの手の中で、デヴィルジュエルが砕け散った。

「ブベェ! ブベベペペプブブプペペペベベベェ!」

 狂い悶えた声を吐きながら、ノワールプペの顔とデヴィルジュエルは、真っ黒い煙状の気体になって消えてしまった。

「キャハハハハハハハッ! 落ちこぼれちゃんには用はないのよン! キャハハハハハハハッ!」

 ノワールプペの処刑を見せつけられたキン肉マンルージュは、身を震わせながら声を荒げた。

「ひどい! ひどすぎるよ! プペちゃんはあんたが作ったんでしょう? それってお母さんってことでしょう? なんで? なんでそんなひどいこと、平気でできちゃうの?!」

 キン肉マンデヴィリンスはくすくすと笑みながら、わざとらしく答える。

「え~ッとお、それはね~、デヴィリンスちゃん、悪魔だも~~~ン!」

 キン肉マンデヴィリンスは観客達の方に向き直り、ビキニのパンツをおもむろに掴んだ。そして、ぐいいとパンツを伸ばし、開いて見せた。危険極まりない行為だが、見えてはいけない危険地帯はぎりぎり見えてはいない。

“ぬおおおおおぉぉぉぉぉおおおおおッ!?”

 あまりにきわどい光景に、男達は全員が全員立ち上がり、前のめりになって喰い気味にキン肉マンデヴィリンスを凝視する。

「んふふふふふ~んッ、見られるのは嫌いじゃないわよォ~。むしろ大好きよォ~、いけない気持ちになるのが、とっても気持ちいいわン~」

 キン肉マンデヴィリンスは挑発するように、パンツを伸ばしたまま腰をふりふりする。

「キャハハハハハハハッ! 出ておいで~、デヴィリンスちゃんの可愛いプーペーちゃん達ィ~!」

 伸ばされたパンツの中から、突然大量の真っ黒い人形が溢れ飛び出した。まるで間欠泉のように、人形が次から次へと飛び出てくる。

「んふふふふふ~んッ、さあ、出ちゃいなさ~いィ! たっぷり出ちゃいなさ~いィ! んふふふ、んもう、出ちゃうのおォ! たくさん出ちゃうのおォ! あああん、全部出ちゃうううぅぅぅン! たっぷり出ちゃうううン! 出ちゃって、出過ぎちゃって、もう止まらないわンンン!!」

 止めども無く出てくる人形に、リング上は溢れかえりそうである。
 よく見ると、人形は先程対戦したノワールプペにそっくりであった。
 真っ黒で、でたらめな裁縫が施された、不出来な人形達。

「んふふふふふ~んッ、どうゥ? プーペーちゃんの変わりなんて、こ~んなにいるのよン。だからね~、正義超人なんてダメダメちゃんにやられちゃうような落ちこぼれちゃんは、さよならのポイッ! だよォ~」

 すべての人形を出しきったキン肉マンデヴィリンスは、ぱちんと指を鳴らした。すると人形達はのそりと立ち上がり、キン肉マンデヴィリンスのパンツの中へと入っていく。

「んふふふふふ~んッ、さあ、入っちゃいなさ~いィ! たっぷり入っちゃいなさ~いィ! んふふ、んもう、入ってくるのおォ! たくさん入ってくるのおォ! あああん、全部入っちゃうううぅぅぅン! たっぷり入っちゃうううン! 入っちゃって、入り過ぎちゃって、もう止まらないわンンン!!」

 キン肉マンデヴィリンスはうっとりとした顔をしながら、人形達をパンツの中に入れていく。
 そして全部の人形が入りきると、キン肉マンデヴィリンスは潤んだ目で呆けながら、熱い吐息を漏らした。

「キャハハハハハハハッ! どうゥ? ルージュちゃんッ。 プーペーちゃん達は全部が全部、心臓の代わりとしてデヴィルジュエルが埋め込まれているのォ。つまりプーペーちゃん達はデヴィルジュエル用の変身人形で~、忠実な下僕ちゃんなのよン」

 キン肉マンルージュは、わなわなと肩を震わせる。

「……あんたの作ったプペちゃん達は、全員に魂が込めてあるでしょう? それってもう、立派に命を宿しているってことだよ……それなのに、いらなくなったら捨てちゃうの? 使命が果たせなかったからって見捨てちゃうの? ……どうして? どうしてそんなひどいことができるの? ……作り主であるあんたは、プペちゃん達の気持ち、考えたことあるの?」

 ミーノはくぐもった声を漏らすキン肉マンルージュを見て、胸を痛めた。

「怒っていますですぅ……キン肉マンルージュ様が、静かに怒っていますですぅ……ミーノにはわかります、キン肉マンルージュ様の……凛香様の気持ちが……ミーノも凛香様と同じで、本当の親を知らないから……捨てられた子供ですから……」

 キン肉マンデヴィリンスはにっこりと笑み、キン肉マンルージュに言葉を返す。

「魂がこもっているから何ィ? 人形は人形よン。人形の気持ちィ? 考えたことないわン。プーペーちゃん達がデヴィリンスちゃんの子供だっていうなら~、お母さんの為に死ねるなんて本望でしょッ? 子供は親の言うことをきくものよン。例えそれが、命を失うことであってもねェ~」

“ぴしゃんッ”

 キン肉マンデヴィリンスは、頬に痺れるような痛みを感じた。
 いつの間にかキン肉マンルージュはキン肉マンデヴィリンスの目の前にまで移動し、そして頬を叩いた。
 キン肉マンデヴィリンスはにたりと歪んだ笑みを浮かべながら、目の前にいるキン肉マンルージュを睨みつける。

「キャハハハハハハハッ! すごおいィ! 全っ然わかんなかったわン~、ルージュちゃんが移動したのォ~! それとデヴィリンスちゃんを殴ったのもねェ~! あそこまで完璧に気配を消せるなんて、もはや体術の達人クラス……ううん、仙人のレベルだねェ~!」

 嫌味っぽく、そして余裕たっぷりに笑い上げるキン肉マンデヴィリンスを、キン肉マンルージュは睨みつける。
 しかし、キン肉マンデヴィリンスの姿は無くなっていた。今さっきまで目の前にいたキン肉マンデヴィリンスが、忽然と姿を消した。

「んふふふふふ~んッ、こっちよん、ルージュちゃン~」

 キン肉マンルージュはハッとして、後ろを振り返った。
 いつの間に移動したのか、リング中央にキン肉マンデヴィリンスはいた。

「キャハハハハハハハッ! 驚いちゃったァ? 見えなかったでしょ、デヴィリンスちゃんの超々高速移動ゥ~! ルージュちゃんの気配ゼロ移動も凄いけど、相手が反応できないほどの超々高速移動も凄いでしょォ~?」

 キン肉マンデヴィリンスは誇らしげに笑い上げながら、会場にいる観客達を見つめ眺めた。

「デヴィリンスちゃんはね~、人間が大好きなのよン~。超人に変身してるとはいえ、ルージュちゃんも人間ちゃんなんだよね~。だから、ルージュちゃんのことも、デヴィリンスちゃんは大好きよン~」

 キン肉マンデヴィリンスはキャンバス上に、ぺたんとお尻をつけて座った。そして大股を開き、無邪気な笑みを会場に向ける。
 会場にいる観客……特に男性は、どよめきながらもキン肉マンデヴィリンスを凝視する。

「ねえ、男の子たちィ~。デヴィリンスちゃんの格好、素敵だと思わないィ?」

“………………うん”

 会場にいる男性達は無言ながも、心の中で大きく頷いた。

「んふふふふふ~んッ、ねえ、みんなァ~。コスチュームって、見えちゃイケないとこだけ隠れてればいいんでしょォ?」

“……………………うん”

 会場にいる男性達は無言ながも、心の中で大きすぎるほどに頷いた。

「だったらぁ、お胸は先っぽだけ見えなければいいんでしょォ? ッてことわぁ、先っぽ以外の場所はぁ、見えちゃっても問題ないんだも~んッ!」

 そう言うと、キン肉マンデヴィリンスが身につけているビキニのブラが、どんどんと縮んでいく。次第に面積が狭くなっていく。

“…………………………ごくり”

 会場にいる男性達から、生唾を飲み込む音がした。
 小さな乳房ではあるが、次第にあらわとなっていく。そしてそうこうしているうちに、ブラは遂に、乳頭とその周りを囲っている乳輪だけを隠す、極小の限界サイズにまで狭まった。

“………………………………ッ!”

 会場にいる男性達は、大きく目を剥いた。
 キン肉マンデヴィリンスの胸を隠しているブラは、もはやおっぴろげている状態よりも、ひどく淫靡なブラと化してしまっている。

「んふふふふふ~んッ、お胸の次は、当然、お待ちかねのアソコだよォ~」

 キン肉マンデヴィリンスは腰を浮かせ、大股に開いている下腹部を会場中に見せつける。

「ア・ソ・コ・も~、見えちゃイケないとこだけ、見せなければいいんでしょォ~?」

“……………………………………うん”

 会場にいる男性達は無言ながも、心の中で首がちぎれそうなほどに頷いた。
 そしてキン肉マンデヴィリンスが身につけているビキニのパンツは、どんどんと面積が狭くなっていく。
 危険なデルタゾーンを残すように、パンツはみるみるうちに小さくなっていく。そしてパンツは遂に、排泄機能と生殖機能を有する女性特有の器官だけを隠す、極小の限界サイズにまで狭まった。

“…………………………………………ッ!”

 多くの男性達は前のめりな不自然な格好になりながらも、血走って真っ赤になった目で、キン肉マンデヴィリンスを凝視し続ける。
「ねえ、ルージュちゃんッ。世界がピンチってる状況下なのに、男の子達ったら、デヴィリンスちゃんに超絶夢中の虜ちゃんよン。エッチでスケベでいやらしいドロッドロな欲望に支配されて、デヴィリンスちゃんを目で犯しまくってるわよン。だから大好きなのよ~、人間ってェ~」

 キン肉マンルージュは茫然としながら、キン肉マンデヴィリンスを見つめている。

「んふふふふふ~んッ、おこちゃまには刺激が強すぎたかしらン~。それじゃあ特別に~、もっともっと、サービスしちゃおっかなァ~」

“…………………………………………うん”

 会場にいる男性達は無言ながも、心の中で首の骨が突き出てきそうなほどに頷いた。

「このままパンツを、もっともっと小さくしたら、どうなっちゃうのかしらン~?」

 キン肉マンデヴィリンスを隠しているパンツは、ひどくゆっくりではあるが、確実に小さくなり始めた。
 もはや隠すというパンツ本来の役目を放棄したかのように、パンツは容赦なく縮んでいく。

“………………………………………………ッ!”

 多くの男性達は前のめりな格好のまま股間を押さえ、眼球が飛び出そうなほどに目を見開いて、キン肉マンデヴィリンスを凝視し続ける。
 もはやパンツには数ミリの猶予しかない。このままでは限界を超える。真の絶対領域が侵犯されてしまう。

「んふふふふふ~んッ、どうせなら一気に全部、デヴィリンスちゃんの秘密痴帯、みんなに見せてあげちゃうねッ!」

 そう言って、キン肉マンデヴィリンスは身に着けてい極小パンツを、すぱんッと剥ぎ取った。

“ぬうおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおッッッ!!!”

 会場にいる男性達は、まるで獣のような声で吠え上げた。
 遂にご開帳! ……と思われた。しかし皆が見たものは、男性達が期待していたものとは違っていた。
 大股に開かれている下腹部には、真っ黒いハートの極小シールが貼られていた。

「キャハハハハハハハッ! 男の子達ったら、ガン見しすぎィ~! そんな穴があいちゃいそうなくらいに見つめちゃってぇ、なっさけな~い、お・と・こ・の・子ッてェ~。キャハハハハハハハッ!」

“ぐぬるりゅおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおッッッ!!!”

 会場にいる男性達は、もはや奇声としか思えないような奇妙な声で、思いきり吠え上げた。
 その声は、ひどく残念に思う声と、むしろ嬉しさと喜びに満ちた声と、やり場のない気持ちでいっぱいな声と、様々な声が入り混じっている。

「さてとぉ、サービスタイムは終わりよン。下等生物代表の人間ちゃんなんかに、いつまでもデヴィリンスちゃんの素敵すぎるバディを、見せてなんてあげないんだからネッ!」

 次の瞬間、キン肉マンデヴィリンスがまとっているビキニは、元の大きさに戻ってしまった。
 会場にいる男性達は平気そうな顔をしているが、内心は穏やかではなかった。やり場のない気持ちに心が焼かれてしまい、ぐわんぐわんと頭の中が揺れまくっている。

「んふふふふふ~んッ、人間って本当に、欲望に忠実で可愛いわン~。デヴィリンスちゃんは人類滅亡を企む悪い子ちゃんなのに、男の子達ったら目でデヴィリンスちゃんを犯しまくりよォ~。本当にもう、人間って素敵ィ! 人間って、もっともらしい綺麗ごとを言うわりには、自分の欲望に忠実で、自分の保身が大事で、結局は自分中心なのよねン。他人を守ってあげるなんて言ってるお人良しちゃんだって、限界の限界まで追い詰めれば、他人を投げ出して逃げてっちゃうもの。他人を守ろうとする人間なんて、この世には皆無に近いわよン。言ってることと、やってることがメチャクチャ。そんな人間が、デヴィリンスちゃんは大好きなのよン~」

“ごおおおぉぉぉおおおぉぉぉッ”

 突然、キン肉マンルージュがまとっていたマッスルアフェクションが炎のように燃え上がった。そして炎の塊と化したキン肉マンルージュは、嘲笑しているキン肉マンデヴィリンスに突っ込んだ。そして、渾身の右ストレートをキン肉マンデヴィリンスに打ち込む。

“バシィィイイイィィィンッ”

 とっさのことであったにもかかわらず、キン肉マンデヴィリンスはキン肉マンルージュの右拳を掴み、右ストレートを受けきった。

「キャハハハハハハハッ! ナニ何ィ? 怒ったァ? 怒っちゃのン? もしかしてルージュちゃんってば、エッチなのはお嫌いィ? どうしようもなくおこちゃまなルージュちゃんには、刺激がちょぉっと強すぎちゃったァ? それともデヴィリンスちゃんが男の子ちゃんどもを容赦なくチャーム漬けにしてエロエロのメロメロにしちゃったのが、超々くやしかったのン? そうよねぇ、絶望的にスレンダーで貧相女の子ちゃんなルージュちゃんにしてみれば、素敵すぎバディなデヴィリンスちゃんに嫉妬ゴウゴウのメラメラよねぇ。キャハハハハハハハッ!」

 キン肉マンルージュはぎりぎりと歯をならしながら、右拳に力を込める。

「違うよ……わたしが怒ってるのは、そんなことじゃないよ……」

 右拳を掴んでいるキン肉マンデヴィリンスの手がぷるぷると震える。しかしキン肉マンデヴィリンスは笑んだまま、余裕そうにキン肉マンルージュを見つめている。

「今、あんた、人間を馬鹿にしたでしょう? 確かに、あんたの言うとおりかもしれない。でも……人間の悪口言うな! そんなの皆だってわかってるよ。だからって、いちいち口にする必要なんてないよ! あんた、超人は人間より格上だって思ってるでしょ? 確かに超人は人間より優れているところが多いけど……だからって、人間を馬鹿にするな! そういうの、わたし、大っっっ嫌いぃぃぃぃぃッ!!」

“ぎびゅごおおおぉぉぉおおおぉぉぉッ”

 キン肉マンルージュを包んでいる炎のマッスルアフェクションが、いっそう勢いを増して燃え上がる。そしてキン肉マンルージュの右拳を掴んでいるキン肉マンデヴィリンスは、腕をマッスルアフェクションに燃やされてしまう。
 キン肉マンデヴィリンスは投げ捨てるようにキン肉マンルージュの右拳を離した。しかしキン肉マンデヴィリンスの腕はごうごうと燃え続け、皮膚が焼け焦げていく。
 キン肉マンデヴィリンスは燃えている腕からデヴィルディスペアを発生させ、マッスルアフェクションを打ち消した。

「キャハハハハハハハッ! ひっどおぉぉいィ! 見て見てルージュちゃん、デヴィリンスちゃんの腕ェ!」

 キン肉マンデヴィリンスの腕は焼け焦げ、ところどころ皮膚を失って皮下組織が見えてしまっている。

「んふふふふふ~んッ、デヴィリンスちゃんの悪魔的に美しい素肌を、こおぉぉんなにしちゃってェ! ……ちょぉぉぉっと、ムカついちゃったなァ」

 突然、キン肉マンデヴィリンスがまとっている面積が少ないビキニが、もの凄い速さで広がり始めた。ビキニはキン肉マンデヴィリンスの身体を包み隠し、全身を真っ黒い革で覆い尽くした。
 妖しいほどに艶めいた光沢をもった革は、キン肉マンデヴィリンスをひどくサディスティックなボンテージ姿に変えた。
 顔に巻かれた包帯から見えている目は、血よりも深くて濃い赤色に変色し、眼球全体が不気味に発光している。

「キャハハハハハハハッ! いい気になるなよ、小娘がァ! おまえらみたいな汚ならしいクソ下等生物が、超絶高貴なデヴィリンスちゃんの素肌を傷つけるなんて、万死を超えて兆死に値するわァ!」

 キン肉マンデヴィリンスはキン肉マンルージュに向けて手を伸ばす。そして手には大量のデヴィルディスペアが集まり、濃縮された塊となっていく。

「おまえこそ悪魔なめんなよ、この最下層クズ超人がァ!」

 濃縮されたデヴィルディスペアの塊はひどい速さで打ち出され、キン肉マンルージュにぶち当たる。

「きゃあああぁぁぁッ!」

 リング中央付近にいたキン肉マンルージュは、ぶち当てられた衝撃で吹き飛ばされてしまう。そしてコーナーポストに全身を打ちつけてしまう。
 デヴィルディスペアの塊はキン肉マンルージュの全身を覆い、マッスルアフェクションを消失させた。
 キン肉マンルージュは火事場のクソ力パーフェクションを強制解除させられ、元のノーマルなキン肉マンルージュの姿に戻されてしまう。

“しゅるるるるるぅ”

 キン肉マンデヴィリンスを覆っていた革が縮みだし、元の小さなビキニに戻った。そして先程までの小悪魔なキン肉マンデヴィリンスに戻った。

「んふふふふふ~んッ、いい気になっちゃったルージュちゃんに、ちょっぴりだけお仕置きよン」

 キン肉マンデヴィリンスはにこにこと、やわらかく笑んでいる。
 そしてキン肉マンデヴィリンスの顔に巻かれている包帯が伸び、ぼろぼろになっている腕に巻きついた。

「はいは~い、ルージュちゃ~ん、こっちに注~目~ッ!」

 注目しろと言われても、キン肉マンルージュは身体を動かせなかった。思った以上にダメージが深く、金縛りにあったように身体が動かない。
 キン肉マンルージュはコーナーポストに寄り掛かりながら、目だけを動かしてキン肉マンデヴィリンスを見つめた。

「この焼け焦げた焼き魚みたいになちゃったデヴィリンスちゃんの腕が………………はいッ! 元通りで~~~すッ!」

 腕に巻かれた包帯をほどき取ると、焼け焦げた肌が元の美しい肌に戻っていた。

「んふふふふふ~んッ、どうどうゥ? すごいでしょうゥ? すっごいよねェ? 元の激烈美しいお肌に戻ったわよン~」

 キン肉マンデヴィリンスはふよふよと浮かびながら、コーナーポストに寄り掛かっているキン肉マンルージュに近寄る。そして元に戻った腕をドヤ顔しながら見せつける。

「この包帯ってね、傷を一瞬で消しちゃうんだよォ! でもね、ダメージは消せないんだァ。だ・か・ら~、まだジンジンジンジン痛いのよん、この腕ェ~」

 そう言って、キン肉マンデヴィリンスはお尻の悪魔尻尾を引き伸ばし、ハート型の先っぽでキン肉マンルージュの頬を打ち叩いた。

「痛いィ? でも、そんなものじゃないのよォ、デヴィリンスちゃんの痛みはァ!」

 キン肉マンデヴィリンスはこれでもかと言わんばかりに、キン肉マンルージュの頬を叩き打つ。
 びしぃ、ばしぃ、と痛々しい打撃音が会場中に響く。

「ほらほらほらァ! こんなものじゃないのよォ! デヴィリンスちゃんはもっともっと痛いのよン! ほらほらぁッ! ほらほらほらぁぁぁんッ!」

 まるで鞭打ちの刑罰を受けている受刑者のように、キン肉マンルージュは頬を打たれ続ける。
 キン肉マンルージュの頬は打たすぎて真っ赤になり、擦れたような血の跡が滲んでいる。
 頬を打っているキン肉マンデヴィリンスは、はぁはぁと息を荒げ、うっとりと恍惚の表情を浮かべながら、夢中になって尻尾を振るっている。

「キャハハハハハハハッ! ルージュちゃん、気持ちいいィ? 痛いけど、本当は気持ちいいんでしょォ? デヴィリンスちゃんはねぇ、超絶気持ちいいッ! 気持ちいいのぉんッ! たまんなぁいッ! すっごく素敵で、刺激的で、一方的で、本当にたまらなぁいッ! 悪魔にこんなことさせちゃうなんて、ルージュちゃんったら、激烈ドすけべなド変態ちゃん? キャハハハハハハハッ! もう素敵すぎて大好きよ、ルージュちゃんッ! 大好きすぎて、超絶みじめに、無様に、下劣に殺してあげたいわああぁぁああぁぁんッ!!」

 無抵抗に打たれているキン肉マンルージュを見て、ミーノは見るに耐えかね、リングに飛び入った。

「止めてですぅ! 止めてなのですぅ! ルージュ様にひどいことしないでですぅ!」

 ミーノはキン肉マンルージュをかばうように、キン肉マンデヴィリンスとキン肉マンルージュの間に割って入った。
 キン肉マンデヴィリンスに立ちはだかるミーノに、真っ黒い悪魔尻尾の鞭が襲いかかる。

“がかあぁッん!”

 突然、キン肉マンデヴィリンスとミーノは、頭の中に衝撃が走った。まるで雷に打たれたかのように、全身が激しく痺れている。
 ふたりは目の前が真っ暗になり、身体が動かなくなった。

「? ……声? 声が聞こえるのですぅ……」

 ミーノにしか聞こえない声。頭の中に直接話し掛けてくるような不思議な声。誰の声なのかはわからないが、誰かが話し掛けてくる。

「いい子は半分、わるい子は半分、ひとつになったら……」

 ミーノの心の中に、ふと、真っ黒いローブを着た少女が現れた。

「あなたは半分、わたしも半分、あなたもわたしも、全部じゃないよ……」

「あ、あなたは誰なのですぅ? 半分って、どういう意味なのですぅ?」

 ミーノは黒いローブの少女に手を伸ばす。すると少女は、フッと姿を消してしまう。

「あなたとわたしは半分同士、ひとつになったら……」

 背後から声が聞こえてくる。ミーノはハッとして振り替えると、そこにはローブの少女が立っていた。

「誰なのですぅ?! ローブを取って、姿を見せなさいですぅ!」

 ミーノはローブの少女に向かって走り出し、掴みかかる。しかし寸でのところで、また姿を消してしまった。

「あなたとわたしは足りない同士、ひとつになったら……」

 真上から声が聞こえる。ミーノは上を向くと、ローブの少女がふわりと浮いている。

「ひとつになるって、どういうことなのですぅ!? ひとつになったら、どうなるですぅ?!」

「ひとつになったら……本当がわかる……本当がわかったら……」

“かぁッ!”

 突然、目がくらむような光が、ミーノを襲う。そしてミーノはゆっくりと、目を開いていく。

「あ、あれ? わ、私……元に戻ってる?」

 気がつくと、ミーノはリング上に立っていた。そして目の前には、呆然としながら不思議そうに辺りを見渡している、キン肉マンデヴィリンスがいた。

「なぁにぃ、今のォ。訳わかんないわン。せっかく気持ちが盛り上がってたのにィ! ……なんだか白けちゃったわン」

 キン肉マンデヴィリンスは空に向かって飛び上がり、コウモリ羽をぱたぱたさせながら浮いている。

「明日のお昼、13時にここに集合ねッ! ルージュちゃんと戦えるの、楽しみ待ってるわン~」

 そう言うと、キン肉マンデヴィリンスは姿を消した。

「……行っちゃったのですぅ」

 ミーノはキン肉マンデヴィリンスが消えた空を見つめながら言った。

「……あッ! ルージュ様ぁ!」

 ミーノはハッとしてキン肉マンルージュの方へと振り返る。

「大丈夫だよ、ミーノちゃん」

 キン肉マンルージュはふらふらながらも、立ち上がってにっこりと笑んでみせた。

「キン肉マンデヴィリンス……わたしが戦ったグレート・ザ・屍豪鬼やノワールプペとは全然違う……デヴィルジュエルが必要ないくらいに、桁違いに強くて、実力があって……とにかく別物ってくらいに凄い超人だったよ」

「先の試合で対戦したふたりとは、明らかに別次元の強さを秘めているのですぅ……新生d.M.pのナンバーツーを明言するだけのことはあるのですぅ……」

 キン肉マンルージュとミーノは身を寄せ合いながら、キン肉マンデヴィリンスの底の知れなさに身を震わせる。

「ルージュちゃん、ミーノちゃん、今は身体を休めましょう」

 マリはふたりに向かって言葉を掛ける。

「ミーノちゃん、一緒に住之江幼稚園に帰りましょう」

「えッ? あ、は、はいですぅ!」

 マリの言葉を聞いて、ミーノは驚いた顔をしながら、ぴょこんと飛び跳ねてリングを降りた。そして恥ずかしそうにマリに身を寄せる。

「マリ様は私に“帰りましょう”と言ってくれたのですぅ。帰るという言葉は、自分の家に戻るときに使うのですぅ。一緒に帰る……ミーノは嬉しさ爆発モードに入ったのですぅ!」

 ミーノは嬉しそうなホクホク顔を浮かべながら、マリの手を握った。

「さあ、ルージュちゃんも帰りましょう」

 マリはリング上で難しい顔をしているキン肉マンルージュに声を掛ける。

「あ、うん……」

 キン肉マンルージュはもやもやした気持ちを振り払うように、にっこりと笑み、観客達に向かって声を張り上げる。

「今日は来てくれて、本当にありがとうだよ! 明日も頑張るから、また来てくれると嬉しいな! ねッ、お兄ちゃんッ!」

 会場にいる男性達は、心臓と脳みそに高圧電流が流れ走り、頭の中では春風が吹く。そして全身がぬるま湯に浸かっているかのように、とても心地がよい。

“ぐおおおぉぉぉおおおッ! 明日も絶対にいっちゃうぜ! ルージュちゃん!”

「お姉ちゃんも、また来てくれるよねッ!」

 もじもじしながらも元気いっぱいの笑顔を見せられ、会場にいる女性達は、ふにゃりとした気持ちにさせられる。

“私達も応援にいっちゃうよ! 絶対にいっちゃうよ! ルージュちゃん”

 会場中が沸きに沸き、ルージュコールで溢れ返る。
 リングサイドで踊っているオタ芸職人達が、手足と首が引きちぎれそうな勢いで、限界ハッスル状態に入る。
 キン肉マンルージュは会場に向かって投げキッスをして、そのまま飛び上がった。そしてリング下にいるマリとミーノの側に、静かに着地した。

「さすがはルージュ様ですぅ! ファンサービスは最後まで欠かさないのですぅ!」

 キン肉マンルージュは違うとばかりに首を振る。

「ミーノちゃん、違うの……わたしは自分を追い込むために、皆と約束したんだよ。また明日も、わたしの戦いを見てもらうために……だって、そうしないと……きっとわたし、くじけちゃうから……背水の陣だよ。逃げ場無しってやつ」

 ミーノはキン肉マンルージュの言葉を聞いて、はじめて気がついた。
 よくよく見て見れば、キン肉マンルージュは小刻みに震えていて、歯がかたかたと微かに鳴っている。
 背水の陣。それは強大な敵と戦う恐怖を打ち消すための、キン肉マンルージュなりの覚悟であった。

「はわわぁッ! 大和魂ってやつですね! サムライなのですね! やっぱりさすがなのですぅ、ルージュ様ぁ!」

 ミーノは目をきらきらさせながら、羨望の眼差しでキン肉マンルージュを見つめる。
 そんなミーノを尻目にキン肉マンルージュはぼそりと呟いた。

「本当はいかにも萌えキャラですっていうセリフを、恥ずかしげも無く思いっきり言ってみたかったんだよね」

「?? ……何かおっしゃいましたかですぅ?」

「ううん! 何にもおっしゃってないよ! 全然なーんにも言ってないッスルですよ!」

 キン肉マンルージュはしどろもどろになりながら、後ろめたい顔をして控室に向かった。

 そして控室――

「マッスル! キャ~ンセレェェェイショ~ン!」

 キン肉マンルージュはつま先立ちになってくるくると回りながら、そっと目を閉じた。そして両手でマッスルジュエルを包みながら、自分の胸元に向かって言った。
 マリとミーノは慣れてしまったのか、いちいちポーズをとるキン肉マンルージュを、さもあたり前のように見つめている。

「うわぁッ! こ、これ、大丈夫かなぁ」

 変身を解除したキン肉マンルージュこと凛香は、マッスルジュエルを見つめながら戸惑っている。
 凛香の手に乗っているマッスルジュエルはびきびきにひびが入っていて、今にも割れてしまいそうである。

「あれだけの大激闘を、しかも2戦分だもん……こうなっちゃうよね……」

 キン肉マンルージュが受けたダメージの全てを受け止めたマッスルジュエルは、大小多数のひびと傷が入ってぼろぼろになっている。
 ミーノはマッスルジュエルを見つめながら、腕組みをして考え込む。

「……うーんですぅ……もうひと試合であれば、ぎりぎりなんとか……大丈夫だと思うのですが……試合が明日でなければ、キン肉スグル大王様に力の再注入をしていただくのですが……うーん、厳しい気もしますが……無理かなあ……んーと、たぶん大丈夫なのですぅ……」

 ぶつぶつと自信なさそうに呟いているミーノを見て、凛香は違うことに気がついた。

「そういえば、なんで試合を明日にしたんだろうね。キン肉マンデヴィリンスが現れたとき、また連続で試合しないといけないのかなって思っちゃって、気が気じゃなかったよ」

「デヴィリンスが試合を明日にした理由ですぅ? ……多分、これじゃないでしょうかですぅ」

 ミーノは壁にかかっているテレビを指さした。

『キャハハハハハハハッ! やっぱアキバってサイコーよン! 屍豪鬼ちゃんにアキバで試合するように言っといてよかったわン!』
 テレビには大はしゃぎでアキバショッピングを楽しんでいるキン肉マンデヴィリンスが、大写しになっていた。

『突如現れた悪の大幹部、キン肉マンデヴィリンス! 様々なアキバ系グッズを物色しては大興奮し、手当たり次第に買いあさっています!』

 実況をしているアナウンサーに、キン肉マンデヴィリンスは身体を寄せる。そして嬉しそうに笑みながら、見せつけるように色っぽく挑発する。

『悪の大幹部? んふふふふふ~んッ、す・て・き・な・ひ・び・き~ン! んもう、でちゃいけないものが、いけないところからでてきちゃいそうよン~』

 カメラマンはキン肉マンデヴィリンスの顔をドアップに写した。それに気がついたのか、キン肉マンデヴィリンスはひどく淫靡で艶めかしい顔をして、全国ネットで全国民に見せつける。

『あッ! あれも可愛い~んッ! ああんッ、それもエロ素敵~んッ! あはああんッ、これなんて悪魔なデヴィリンスちゃんもびっくりなくらいに、グロすけべプリティでたまんなぁいんッ!』

 キン肉マンデヴィリンスは再び買い物に夢中になり、アキバの店々を走り巡る。

「………………」

 テレビを見ていた凛香とミーノとマリは、複雑な顔をしながら沈黙してしまった。

「……帰りましょうか」

 固まった空気を動かすように、マリは口を開いた。そして3人はアキバをあとにする。

 そして住之江幼稚園――

「着いたわよ、ミーノちゃん」

 幼稚園の門の前で、ミーノは目を潤ませながら園内を見つめる。

「ここが住之江幼稚園……ミートおにぃちゃんの思い出の場所」

 感極まっているミーノの手を、マリは優しく握った。

「さあ、中に入りましょう」

 
 

 
後書き
※メインサイト(サイト名:美少女超人キン肉マンルージュ)、他サイト(Arcadia他)でも連載中です。 
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