仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五十三話 小林オペラの帰還その二
「しかしこれではな」
「スサノオと戦うとなるとね」
「難しいか」
「そんなことないですから」
ライダー達にだ。心衣がすぐに言ってきた。ムキになった口調である。
「心衣達G4で何とでもなります」
「まあ。神津さんも帰ってこられますから」
「しかもライダーの皆さんもおられますわね」
「それじゃあ問題ない」
「僕達もですよ」
ネロもネロで言う。ミルキィホームズの面々も。
「トイズ戻ったしライダーの皆さんもいますから」
「それでどうしてスサノオに勝てないんですか?」
「多分ですけれど」
コーデリアとエルフィールも同じ考えだった。
「何の問題もないですから」
「何とかしてみます」
「あの。私にしては」
どうかとだ。シャーロックだけはおろおろとしている。
そしてその戸惑いを見せたままだ。こう言うのだった。
「私としましては」
「共闘か」
「それがいいんだね
「はい、そう思うんですけれど」
左とフィリップにだ。シャーロックは戸惑いながら答える。
「駄目なんですか?」
「それでいいと思うがな、俺達は」
「仮面ライダーとしてはね」
左とフィリップがそのシャーロックに答える。
「だがな。これではな」
「ちょっと無理だね」
「探偵と警察でこれか」
照井も難しい顔になっている。
「これではとてもな」
「怪盗帝国との共闘は無理だな」
「不可能に近いかな」
二人も言う。しかしだ。
二人共目は死んでいなかった。それで諦めていない言葉を出した。
「しかし今の時点ではってことだからな」
「まだこれからだよ」
「何かと難しいにしてもな」
「とりあえずはやっていこう」
「ちょっと楽天的ちゃうか?」
亜樹子は二人のそうした言葉を聞いて言った。首を傾げつつ。
「幾ら何でも」
「いや、この状況も想定していた」
照井がその亜樹子に話す。
「だからだ」
「安心してええんかいな」
「想定というがな」
それでもだとだ。今度は左が言う。
「確実にこうなると思っていた」
「僕もだよ」
フィリップもだった。そう身ていたのだ。
「大丈夫だ。確かに今は見ていてこっちも不安になるがな」
「何とかなるよ」
「ほな。うちも楽観的に見させてもらうで」
本来は亜樹子の方が楽観的に言うのだが今は違っていた。亜樹子の方が楽観的になろうとしていたのだ。
しかし双方の対立は相変わらずだった。特にだ。
心衣は不満を露わにしてこうミルキィホームズの面々に言う。
「絶対に嫌だからね。誰があんた達なんかと一緒に戦うもんですか!」
立ち上がって目を怒らせている。手は拳になっている。
「心衣達だけで充分!はい、作戦会議終わり!」
「そんな、心衣ちゃ~~~ん!」
「だから心衣ちゃんって呼ぶな!」
仮面を今度は右手に持って右から左に思いきり振って殴る。
痛そうな音をさせてからだ。また言う心衣だった。
「神津さん達も戻ったらG4は無敵よ!誰にも負けないわ!」
「まあ自信はあるな」
「はい、戦力は一通り揃ってますし」
「問題なし」
後の三人も言う。
「とはいってもあんた達がスサノオと戦うのは止めないからさ」
「そちらはそちらで頑張って下さいね」
「武運長久を祈る」
「という訳だから」
ここでまた心衣が言う。
「心衣達は心衣達だけでやるからね」
「はっきり言ってこっちからもそう言いたいよ」
ネロは憮然とした顔でG4の面々を見返していた。特に心衣をだ。
「僕達だってトイズが戻ったからね」
「これで小林さんが戻って来たら無敵かしらね」
「ロンドンから戻ってくれたらいいけど」
コーデリアとエルキュールも言う。
「だから正直G4なんてね」
「一緒にやらなくてもいけるから」
「はい、そういうことです」
心衣は左達に顔を向けてこれを結論とした。
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