仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五十三話 小林オペラの帰還その一
第五十三話 小林オペラの帰還
「何か凄い話だな」
「無茶苦茶過ぎる」
次子と咲が話を聞いて言う。
「っていうか今回はあっさりとトイズ戻ったよな」
「野球の試合観ただけでって」
「結構簡単に戻るものなんですか?」
平乃も首を傾げさせている。
「これまでかなり大騒ぎしてましたけれど」
「その辺り訳わからないところあるわよね」
当然心衣もいる。
「けれど戻ったんならスサノオと戦えるわね」
「はい、もう大丈夫ですよ」
シャーロックは心衣の言葉に明るく、満面の笑みで返す。両手を大きく上にあげてとても嬉しそうなのがわかる。
「私達に心衣ちゃん達もいますから」
「心衣ちゃんって呼ぶな!」
すぐにだ。心衣はその手に黄金の仮面を出して。
そのうえでシャーロックをぶん殴ってからだ。こう言うのだった。
「その呼ばれ方だけは駄目なのよ」
「じゃあうちは何て呼べばええんや?」
「あっ、他の呼び方ならいいですから」
心衣は亜樹子に対してすぐにこう返した。
「別に」
「じゃあ明智ちゃんとか?」
「それだと特何も思わないですから」
「あまり変わってない感じやけどな」
「名前でちゃん付けされると子供みたいで嫌なんです」
「心衣って確かに小さいね」
ネロが突っ込みを入れる。
「前から思ってたけれどさ。中身も多分ね」
「小さくて何が悪いのよ」
心衣にとっては否定できないことだった。その小柄さは・
「というか中身の話はなしでしょ」
「別にいいだろ?本当のことなんだからな」
「よくないわよ。とにかくあんた達と共闘のことだけれど」
G4とミルキィホームズは向かい合っていた。場所はファミレスにある大きな席だ。そこで互いに向かい合って座って話をしているのだ。
その中でだ。心衣はバナナクレープを食べながら言うのだった。
「こっちはお断りだからね」
「えっ、それはどうしてなんですか!?」
「こっちはね。もうすぐ神津さんが戻ってこられるのよ」
G4の司令官である彼がだというのだ。
「それなら鬼に金棒よ。それで何で探偵の助っ人なんか必要なのよ」
「まあ。うち等にも自信はあるからさ」
次子はモンブランを食べている。
「そっちのことは止めないけれど共闘は別にいいだろ」
「とりあえずトイズが戻ったことはよかったですけれど」
平乃はわらび餅を食べている。やはり彼女は和風だ。
「ですが私達もG4ですから」
「心配御無用。ノックは無用」
咲はパフェのさくらんぼを口の中で舐めている。
「そっちはそっちで宜しく」
「まあこっちも別にね」
コーデリアもコーデリアで言う。ミルキィホームズの面々はうず高く積まれたケーキのバイキングを貪っている。
「トイズが戻ったし」
「私達もチームワークがあるから」
エルフィールの食べ方が一番大人しい。しかし食べる量はかなりだ。
「G4とは別に」
「そうそう。あんた達は適当にやってよ」
ネロも共闘のつもりはなかった。
「僕達でちゃんとするからね」
「じゃあ共闘はしないんですか?」
目をしばたかせてだ。シャーロックはおろおろしていた。実は彼女だけがG4の面々と一緒に戦いたいと思っていたのだ。
だが交渉は決裂だった。それを見てだ。
共にいる左とフィリップ、それに照井が難しい顔になっていた。そしてそのうえでこうそれぞれ言ったのだった。
「予想していたがな」
「うん、やっぱり共闘は難しいね」
「探偵と警察さえもな」
「俺達にしろ色々あったんだ」
「それはこの娘達も同じなんだね」
「いや。俺達より酷いな」
これが彼等の見たところだった。
「確かにそれぞれの力はかなりだがな」
「しかもチームワークもある」
「それはいいとしてだ」
だがそれでもなのだ。
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