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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十七話 フレイムヘイズその五

「あの世界に行って。二人を君達友達のところに戻す」
「それがなんですか」
「この世界でスサノオが見たいことですか」
「そうじゃないかな」 
 考える顔でだ。上城は述べていく。
「これは俺の想像だけれどね」
「多分そうでしょうね」
 マージョリーは上城のその問いに賛同した。おそらくそうだとだ。
「そのスサノオのやってきたことを聞くとね」
「じゃあやっぱり」
「まずは新世界に行きましょう」
 マージョリーは言った。
「全てはそれからよ。正直徒とかもうどうでもよくなっているから」
「そうです。最早フレイムヘイズは徒と戦う存在ではありません」
 ヴィルヘルミナも言う。
「敵はアンデット、そして」
「スサノオね」
「スサノオが挑んでくるなら私達はそれに勝つだけです」
 淡々とだ。ヴィルヘルミナは挑戦状を受け取ったと述べた。
「それだけのことです」
「戦いね。じゃあ早速かしら」
 マージョリーは飲みながら言っていく。
「あのツリーのところに行くの?」
「いや、ちょっと待ってくれるか?」
「何よ、剣崎の坊や」
「おい、俺は坊やかよ」
「私は何百年も生きてるのよ。その私から見ればね」
「俺なんてっていうんだな」
「そういうことよ。まあそれは冗談にして」
 本題に入る。こう言ってから。
「ブレイドが待てって言う理由は何なの?」
「ツリーの下に行く前にこの子達も腹ごしらえしないと駄目だろ」
 池や一美達を見ての言葉だった。
「腹が減ってはっていうだろ」
「そういえばそうね。私達は食べたけれど」
「だろ?だからだよ」
「わかったわ。じゃああんた達もまずは食べて」
 マージョリーはこう一美達に告げた。彼等に顔を向けて。
「とりあえず何でもね」
「じゃあ私が」
 一美が席を立って申し出た。
「何か作ります」
「ああ、台所にスパゲティがあるからな」
 佐藤がその一美に話す。
「鍋もでかいのが。それこそ店にあるみたいのがあるからな」
「じゃあそのお鍋で」
「ソースもオリーブオイルも大蒜もあるからな」
 とりあえずパスタを作るのに必要なものは全て揃っていた。
「作るのには問題ない筈だ」
「うん、じゃあ作るわね」
「あたしも手伝うよ」
 真竹も立ってきた。
「女の子だしね」
「有り難う。じゃあお願いね」
「では」
 ヴィルヘルミナも立ち上がりそうになる。だが。
 それは佐藤と田中、それに池がだ。無理矢理再び座らせる様にして言った。
「いや、ヴィルヘルミナさんはちょっと」
「そこで休んでいて下さい」
「はい、その必要には及ばないです」
「そうですか」
 必死に呼び止められ手や肩を掴まれるヴェルヘルミナだったがここでも淡々としていた。
「では今は」
「はい、お願いします」
「そういうことで」
 こう話してだ。そのうえでだった。
 ヴィルヘルミナは座りその代わりに虎太郎達が厨房に入る。そうしてだった。 
 彼等は台所でスパゲティを作りはじめた。その中でだ。
 虎太郎がだ。パスタのソース、ミートソースの缶詰を手に取りながらこう言った。
「何ていうかね」
「何っていいますと?」
「どうしたんですか?」
「うん、初対面の人達との一緒のお料理だけれど」
 それでもだというのだ。
「楽しいね。作るのが」
「そういえば虎太郎さんって何か」
「手慣れた動きですね」
「料理は得意なんだ」
 微笑んでだ。虎太郎は一美と真竹に答えた。
 
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