仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四十七話 フレイムヘイズその四
「マージョリーさんでしょうか」
「私ですか」
「はい、新世界のことに関する知識はあると思うんですが」
「あります」
素っ気無くだが確かにだ。ヴィルヘルミナは答えた。
「そのことについては」
「そうですか。じゃあ」
「そして新世界への行き方も」
知っているとだ。ヴィルヘルミナはまた答える。
「知っています」
「じゃあどうして行くんですか?」
上城は思わず身を乗り出した。そのうえでだった。
自分の向かい側に無表情で座るヴィルヘルミナにだ。こう問うたのである。
「一体」
「扉を開けます」
「扉!?」
「シャナ様達がおられなくなってから。新世界について調べました」
そこから知っているのだった。
「フレイムヘイズの総司令部の図書館を徹底的に調査して」
「そうしれなんですか」
「はい。新世界は完全に隔離された世界ではなく」
ではどういった世界かもだ。ヴィルヘルミナは上城達に話す。
「つながっています。扉越しに」
「こちらの世界と新世界をつなぐ扉に」
「その通りです。そしてその扉を出す方法は」
その方法もだ。ヴィルヘルミナは話した。
「力のある戦士達の総力を結集してある場所にその力をぶつけます」
「ある場所!?」
「この町で言うとツリーの下になります」
「あのツリーの下」
一美はすぐにわかった。そのツリーの場所は何処かとだ。
「あそこで」
「そうです」
ヴィルヘルミナは一美にも話す。
「あそこに行きそのうえで」
「私達全員の力をぶつけて」
「既にあの場所には門がある筈です」
新世界の門、それがだというのだ。
「そこに行けばいいのです」
「口で言うのは簡単だがな」
相川はここでこう言った。
「だがその門のところには」
「あの連中がうじゃうじゃといるな」
「ああ、絶対にな」
佐藤と田中が話す。
「そのアンデットの連中がな」
「そうしていない筈がないよな」
「そのことは確実です」
ヴィルヘルミナもそう見ていた。
「その前にはアンデットが確実に布陣しています」
「そしてだ」
今度は橘だった。彼が口を開く。
「新世界でもおそらくだ」
「敵がいますね」
剣崎もそう見ていた。これまでのスサノオとの戦いにおいてそうしたことを見てわかっていたのだ。経験が裏付けするものはかなり大きい。
こうしたことを話してだった。一同はそれぞれ顔を見合わせた。
そのうえでだ。池が言った。
「それでなんですけれど」
「悠二君とシャナちゃんのこと?」
「うん、僕は記憶にないけれど」
それでもだとだ。彼は一美に話した。
「その世界で会えるんだね、僕達の友達に」
「多分」
そうなるとだ。一美はこくりと頷いて答えた。
「ただ。新世界に行っても二人が戻ってくれるかはわからないわ」
「そうなんだ」
「けれど。行かないと」
はじまらない。これが一美の考えだった。
「何にもならないから」
「多分あれじゃないかな」
上城は新世界とその悠二、シャナのことを考えて述べた。
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