仮面ライダー　エターナルインフィニティ

「何ていうか。戦闘力自体は高いから」
「けれどあれでかなりましなんだよ」
「あいつ等はは倒せば終わりだからな」
　このことは剣崎と橘、最初からアンデットと戦ってきた彼等が話す。
「オリジナルは封印しないと駄目だったんだよ」
「しかも倒さないとこちらは力を得られなかった」
「今の俺達はあいつ等の力全部手に入れたからな」
「戦う分には楽になっている」
「ううん、それではですけれど」
　アンデットの話からだ。一美は考える顔になってこう言った。
「スサノオの目的は一体」
「あいつの目的か」
「はい、何でしょうか」
「新世界というものがあるな」
　相川は一美にあの世界のことを問い返した。
「そうだな」
「あの世界のことですか」
「そうだ。あの世界と関係があるのか」
「あの世界にいるのはね」
　またここでマージョリーが話す。
「あの子達だけだからね」
「悠二君と。シャナちゃんですね」
「他にもフレイムヘイズと徒はいるけれどね」
　あえてだ。マージョリーはこの二人を強調したのだ。何故強調したかというと。
「スサノオが仕掛けてくるとしたらあの子達絡みで」
「そうですね。言われてみると」
　一美もマージョリーのその言葉に頷いて述べた。
「その可能性が高いですね」
「そうでしょ。多分だけれどね」
　また言うマージョリーだった。
「あたし達があの世界にどうして行って」
「そしてですね」
「何をするか。スサノオが見たいのはそういうことでしょうね」
「さらに別の世界に行く、か」
「これまた難題ね」　
　マージョリーの話を聞いてからだ。禍木と三輪はというと。
　互いに顔を見合わせてだ。こう話した。
「どうやって行くかどうかな」
「それを見つけることも大変だけれど」
「マージョリーさん、あんた何か考えあるか？」
「その新世界にどうやって行くのか」
「智恵を借りるわ」
　これがマージョリーの二人への返答だった。
「ここはね」
「智恵？」
「っていうと」
「ここに来ているだけが全員じゃないのよ」
　メンバーはさらにいるというのだ。
「あと三人位いてね。残り一人はフレイムヘイズだから」
「じゃああれか。その最後のフレイムヘイズにか」
「智恵を借りるのね」
「それと智恵袋もいるから」
　フレイムヘイズ以外にだ。もう一人いるというのだ。
「その子の力も借りるわ」
「とりあえずあれなんだね」
「今はメンバーを揃えることなのね」
「三人いれば何とかっていうでしょ」
　マージョリーは虎太郎と栞にも述べた。
「だからよ。いいわね」
「うん、わかったよ」
「それならね」
　二人も頷いてだ。そうしてだった。
　マージョリーは自分の携帯から三人呼んだ。今度は。
　緑がかったショートヘアに黒い穏やかな目に眼鏡をかけた少年、赤髪をショートにした緑の目の小柄だが威勢のいい感じの少女、それにやや乱れた感じの肩まである赤紫の髪と瞳を持つ大人の顔立ちをしたメイド服の女、この三人がだった。
　マージョリーが居候している佐藤の家に来てだ。まずは名乗ったのだった。
「池速人です」
「緒方真竹よ」
「ヴィルヘルミナ＝カルメルです」　
　それからだった。三人もまずはライダー達の話を聞いた。
　そしてアンデットの話を聞いたところでだ。池が言った。
「そうですね。ここはですね」
「何か智恵があるのかな」
「はい、新世界のことでしたら」
　言いながらだ。池はマージョリーを見て述べた。