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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十五話 仮面ライダーの心その一

                 第四十五話  仮面ライダーの心
 エルフの首都に向かうデンライナーの中にはだ。こんな面々もいた。
 ティファニアの横に金髪をツインテールにした碧眼でこまっしゃくれた感じの小柄な少女がいた。その少女を見てだ。ここでもモモタロスが言った。
「何だよ、このちっちぇえハナクソ女みてえなのは」
「ベアトリス=イボンヌ=フォン=クルデンホルフよ」
 少女はむっとした顔でモモタロスに言い返してきた。
「ずっとティファニアさんの横にいたわよ」
「そういえばいたか」
「そうよ。大公国の公女でね」
 ここでベアトリスはティファニアを見て言った。
「ティファニアさんやルイズ公女の親戚にもなるのよ」
「何だよ、だからピンク女と同じでちっちぇえんだな」
「背のことは関係ないから」
 これまで以上にだ。ティファニアはむっとした顔になってモモタロスに言い返した。
「大体ね。仮面ライダーが大き過ぎるのよ」
「あれっ、僕そんなに背は高くないよ」
 良太郎がここで言ってきた。
「仮面ライダーっていってもそんなには」
「いや、大抵の人は大きいから」
 アニエスがこう突っ込みを入れる。
「野上だって普通でしょ。低くはないわよ」
「そうかな。僕はあまり」
「というか仮面ライダーになるには背も関係あるの?」
「そう思うわよね、絶対に」
 ベアトリスはアニエスに同意して言う。
「私が見たら野上だって充分大きいから」
「ええ。あたしもそう思うから」
「仮面ライダーとしてはなのかな」
 二人の話から良太郎もこう考えた。
「やっぱり」
「まあその話は置いておいて」
 タバサがぽつりと突っ込みを入れてきた。
「他にもいるから」
「他にはって?」
「傭兵を雇っておいたから」
 こう良太郎に言うのだった。他の仲間達にも。
「この人達」
「またこの連中なのね」
 ルイズはタバサが右手で指し示した面々を見て少し困った顔になった。見れば。
 小柄な少年に逞しい男、軽い感じの男にあだっぽい女。この四人だった。その彼等がにこりとして一礼してからだ。それぞれ一同に名乗ってきた。
「ダミヤン」
「ジャック」
「ドゥドゥー」
「ジャネット」
 こうそれぞれ名乗るのだった。
「宜しくね」
「まあねえ。味方なのは有り難いけれど」
 それでもだとだ。ルイズは困った顔のままで四人、とりわけジャネットを見て言う。
「私最初から女の子には興味ないし。それによ」
「結婚したからっていうのね」
「今度言い寄ったら容赦しないから」
 こう言うのだった。
「その時はね」
「安心して。私も才人とのことはわかってるから」
「だといいけれど」
「ええ。とにかくね」
 何はともあれだというのだ。ジャネットはそれまでの明るい笑みから表情をやや真面目なものにさせてだ。そのうえでティファニアの周りを見た。見ればそこにいるのはベアトリスだけではなかった。
 エルフ達もいた。そのエルフ達を見て言うのだった。
「色々な人がいるけれど。今回は」
「私もね。何ていうかね」
 そのエルフの中の少女がジャネットに答えてきた。
「今のエルフ族の多くの考えは間違ってるって思うのよ」
「そうだな、それはな」
「その通りだ」
 他のエルフ達もその通りだと言ってきた。
「我々もわかった。エルフと人間は変わらない」
「全く同じだ。違うのは外見だけだ」
「その心に清らかなものもあれば醜いものもある」
「どちらもだ」
 こう言うのだった。
「だからだ。外見だけで判断することはだ」
「危険なのだ」
「ええ、本当にね」
 ベアトリスがその彼等の横でだ。苦い顔になって呟いてきた。
 
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