仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四十四話 デンライナーでの騒動その九
「この車両凄く大きくない?」
「そういえばそうですよね」
「他の車両より大きいわね」
その通りだとだ。瑞希とマサムネが答える。三人で横に並んで湯舟の中にいるのだ。
「ただ。外見だけではそんな」
「とてもそうは思えなかったけれど」
「どうやらこれは」
ほむらも髪を上にあげている。そのうえで湯舟の中にいる。
そうしてその中でだ。そのルイズ達に答えた。
「異次元みたいなものね」
「じゃあ外見は小さくでも」
「そう。中は違う様になっているのよ」
ほむらは瑞希にその推理を話した。
「多分ね」
「ううん、そう言われるとわかるけれど」
「物凄い電車ね、つくづく」
ルイズは湯舟に浸かったままで述べた。
「お風呂があるだけでも凄いのに」
「とにかく何でもある電車なのは確かね」
「そうよね。ところでマサムネさんって」
「どうしたのかしら」
「何か噂じゃあんたにそっくりの博物館の人いるって聞いたけれど」
「風都に?」
「ええ。そこのね」
こうそのマサムネに話す。ルイズは湯舟の中で酒が抜けていくことを感じていた。やはり二日酔いには風呂だ。アルコールを何よりも消していく。
そのことに心地よさを感じながらだ。ルイズはマサムネに話した。
「そうした話も聞いたけれど」
「そうみたいね。私もそのことは聞いたわ」
「やっぱりそうなのね」
「そうなの。ただ」
「ただって?」
「私であっても私ではないから」
こう言うのだった。
「それはルイズさんもわかるわよね」
「凄くね。そういうことならね」
ルイズもそう言われるとわかった。納得している顔で頷く。
「成程ね。私も確かにね」
「同じ感じの娘が大勢いるからね」
「ええ。わかるわ」
「そういうことなのよ。それでだけれど」
見ればマサムネはあまり酔っている感じではなかった。そうしてだ。
そのうえでだ。こう言うのだった。
「皆あまりお酒は強くないのね」
「というかマサムネさんって物凄く飲んでたけれど」
「私達の中でも一番飲んでませんでした?」
「お酒好きだから」
酒についてはだ。マサムネはあっさりとした顔で答えた。
「けれど。皆本当に」
「だから。どれだけ強いのよ」
「タバサちゃんも凄かったけれど」
「そうそう。アイもね」
「けれどどう見てもそれ以上でした」
タバサやアイ、それに茶々丸も飲む。だがマサムネはそれに匹敵するというのだ。
そうした話をしながらだ。彼女達は身体を清め酒を抜いていた。それは男組も同じだった。
才人はシャワーで髪の毛の泡、シャンプーを落としながら言った。
「いや、酒を飲むのもいいけれどな」
「そうそう、その後なんだよね」
宗朗が才人のその言葉に頷く。彼は才人の横で席に座って身体を洗っている。
「それからが問題なんだよ」
「二日酔いは後で来るんだよな」
「それが辛くてね」
「だからデンライナーに風呂あるのは助かったよ」
「その通りだね」
「何でイマジンまでいるのかわからないけれど」
「おかしいか?」
キンタロスが湯舟の中から応えていた。その中で腕を組んでそのうえで応えてきたのだ。
「俺等も風呂は入るで」
「イマジンって服とかどうなってるんだよ」
「服はそのままや」
着たままだというのだ。
「それで脱ぐ必要もないんや」
「じゃあそのまま身体を洗ってもいいんだな」
「そうや。便利やろ」
「何か犬とか猫みたいだな」
キンタロスの話を聞いてだ。才人は納得した顔で述べた。
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