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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四十四話 デンライナーでの騒動その八

「楽しいわよ。これでね」
「あっ、じゃあ私もお願いします」
 何故かここで出て来たのはまどかだった。少し遠慮気味におずおずと出て来た。
「最近興味がありまして」
「いや、高校生で麻雀はないだろ」
 才人は少し首を捻ってアティアに突っ込みを入れた。
「あんたも高校生だよな」
「そうよ。制服見てわかるでしょ」
「制服着て麻雀は余計にないだろ」
「そう?特におかしくはないでしょ」
「いや、日本じゃおかしいからな」
 才人のいる世界の日本でもだ。普通はそうなのだ。
 それでだ。アティアにさらに言うのだった。
「というかそれ金か何かかけるのかよ」
「んっ?何もかけなくてもいいけれど」
 アティアは卓を用意しながらきょとんとした顔になって才人に返した。
「お金がなかったら身体ってのもあるけれど」
「やばい麻雀だな、おい」
「別に何もかけなくてもできるでしょ。麻雀は」
「じゃあ麻雀を楽しみたいんだな」
「麻雀は宇宙よ」
 まさにそれだというのだ。麻雀は。
「純粋に楽しむべきものなのよ」
「とりあえず俺は遠慮するな」
「まあやりたい人だけ入ってね」
「そうか。とりあえず飲むか」
 才人は鮭を飲むことにした。ふと周りを見ると。
 キンタロスは豪快に酒を飲んでいる。杯をどんどん空けている。その彼を見てだった。才人は多少以上引きながら彼に突っ込みを入れた。
「あのさ、滅茶苦茶飲んでないか?」
「そうか?俺はこんなもんやで」
「熊って酒飲むんだな」
「他には蜂蜜も好きや」
 実に熊らしいのは確かだった。
「才人、御前も飲めや」
「飲んでるけれどな。しかし凄い飲みっぷりだな」
「飲まなあかん。酒はな」
「それはそうだけれどな。しかしな」
「しかし。何や」
「イマジンといい他の世界の連中といいな」
 周りはキンタロス以上にカオスになっていた。誰もが馬の様に食い鯨の様に飲む。
 そして騒いだり暴れたりしている。才人はそれを見て言うのだった。
「凄い奴等がいるな」
「そうか?こんなの普通やで」
「仮面ライダーの世界じゃ普通なのか?」
「あれっ、どの世界でも普通じゃないの?」
 ここで突込みを入れてきたのは竜司だった。
「これ位だと」
「そうなのか?凄過ぎるだろ」
「だって。人が多いから」
「個性的な顔触ればかりだよな」
「まあ個性的かな」
「かなりな。けれどまあいい奴等なのは確かだな」
 このことは才人も認めた。確かに悪人はいない。
 それでさらに飲みながらだ。こう言うのだった。
「楽しく飲めるな」
「そうだよね。じゃあ平賀君だったよね」
「才人でいいからな。じゃあこれからな」
「宜しくね、才人君」
「ああ、俺も竜司って呼ばせてもらうな」
 二人は乾杯しながら話をした。そうした話をしながらだった。
 一同は楽しく飲んで親睦を深めた。そうしてその日は誰もが飲んだくれた。
 朝になる。だが、だった。
 誰もが頭を抱えていた。それは何故かというと。
「二日酔いだよね」
「ああ、間違いないな」
 桜井が良太郎に答える。二人共頭に独特の鈍い痛みを感じていた。
 その痛みを感じながらだ。こう言うのだった。
「ちょっと。どうしようかな」
「酒抜けらればいいんだがな」
「あっ、それならです」
 すぐにだ。ナオミが一同に言ってきた。彼女もこの場にいた。ただし酒ではなくコーヒーを飲んでいるので二日酔いにはなっていなかった。
 その彼女がだ。こう一同に言うのだった。
「お風呂がいいですよ」
「まだ沸かしてない筈だが」
 コルベールは魔法学院のことを話した。
「今すぐには入られないが」
「いや、それは大丈夫です」
「というとまさかデンライナーに」
「はい、お風呂がありますよ」 
 そういうものまであるのだった。デンライナーには。
 そのことを聞くとだ。一同はすぐにこう話した。
「じゃあ今からな」
「お風呂に入ってそうして」
「二日酔い解消しようか」
「そうしましょう」
 二日酔いには酒、それだとなってだ。
 全員でその風呂がある車両に向かった。そのうえで入る。だがここでだ。
 ふとだ。女風呂においてルイズがその湯舟の中で言った。風呂場は電車の中にあるそれらしく縦長だ。一方に浴槽があり一方が身体を洗う場所になっている。その中で髪を上で束ねてタオルで巻いた姿で言ったのである。
 
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