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ヘタリア学園

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第千七百五十四話  言われて思い出した

第千七百五十四話  言われて思い出した
 仕事をする気のないロシアと仕事を完全に勘違いしている韓国という欧州の面々が見たら卒倒する、太平洋の面々は至って平気な顔触れしかいない現在の生徒会室にです。台湾が怒鳴り込んできました。
「あんた、いい加減に来なさい!」
「んっ、何なんだぜ?」
「だから日本さん探すんでしょ。忘れたの?」
「ああ、そういえばそうだったんだぜ」
 ここで思い出す韓国でした。
「御前が探していたんだぜ」
「毎回思うけれど凄い幸せな思考回路してるわね、あんた」
 そのことに驚嘆さえする台湾でした。
「けれど違うから。二人で探すことになってたでしょ」
「そうだったんだぜ?」
「そうよ。っていうか私だけが探してるって話はどうしてそうなったのよ」
「そうじゃなかったんだぜ?」
「違うから。とにかく行くわよ」
 こうして韓国を引っ張って行きます。イギリスやフランスには絶対にできないことですが台湾は平気でできます。何かと強いです。
 けれど何はともあれです。韓国と台湾は遂に本格的に日本を探すことになりました。それを見たロシアがぽつりと言います。
「日本君がいないんなら北方領土は僕のものに決まりだね」
 こんなことを言うのでした。
「そのままいなくなってくれたら嬉しいな。あとアメリカ君と中国君もいないけれど二人共ずっといなかったら僕嬉しいんだけれどな」
 にこりと笑っての言葉です。生徒会で今いるのはこの人だけです。


第千七百五十四話   完


                                      2010・12・4
 
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