ヘタリア学園
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第千七百五十五話 妙に気付いたもの
第千七百五十五話 妙に気付いたもの
アメリカはです。ふと匂いを感じて言います。
「あれっ、この匂いって」
「急にどうしたんだよ」
「中国の家の料理の匂いがしたぞ」
こうイギリスに答えます。
「今さっき」
「そんな筈ないだろ。ここは無人島だぞ」
「けれど実際にその匂いがしたぞ」
「んっ、そういえば」
イギリスもです。ふと周りを見てです。何か思いはじめました。
「ここってセーシェルの家に似てるな」
「セーシェル?確かインド洋の国だったっけ」
「そうだよ。俺とフランスが面倒を見てる娘だよ」
「小島の国だったと覚えているぞ」
アメリカが知っているのはこれ位です。それ以上はあまり知らなかったりします。
「その娘の家だっていうのかい」
「違うか?そんな気がするんだけれどな」
「君の気のせいじゃないのか?」
「そうか?それにしても似てるな」
「とにかく魚を獲りに行って来る。君は君で自分の食べ物を見つけるんだ」
「おい、俺は俺でかよ」
アメリカもイギリスも少しずつ気付いてきました。若しかするとこの家は離れ小島でも無人島でもないかも知れません。若しかするとですが。
第千七百五十五話 完
2010・12・5
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