真似と開閉と世界旅行
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狼の本性~
前書き
譚・騾ア縺ォ縺ッ繝?せ繝医°繝サ繝サ繝サ鬆大シオ繧峨↑縺?→縲ゅ〒縺ッ縺ゥ縺?◇?
さて、キリトが敗北してからしばらく。すっかり溜まり場と化したエギルの店二階にて・・・
「な・・・なんじゃこりゃあ!?」
「何って、見た通りよ。さ、早く立って」
アスナがキリトに無理矢理装備させたのは、今までのキリトのイメージと真逆の純白な服だった。・・・要するにKoBのユニフォームだ。
「・・・じ、地味な奴って頼まなかったっけ・・・」
「これでも十分地味なほうよ。うん、似合う似合う」
「そうかなぁ・・・亮、どう思・・・って笑うなよ!」
「い、いや・・・ははは・・・」
黒いイメージが植えついてたので、ギャップのインパクトで俺は笑ってしまった。
「なんだったら亮君も着てみる?」
「いや・・・遠慮しとくよ・・・」
ちなみにアスナやシリカとかには他に知らないプレイヤーがいなければ亮と呼んでくれと頼んだ。・・・うん、いい加減“コウハ”と呼ばれると咄嗟に反応出来ないんです。
「あ、ちゃんと挨拶してなかったね。ギルドメンバーとしてこれからよろしくお願いします」
アスナがぺこりと頭を下げるとキリトも慌てて背筋を伸ばす。
「よ、よろしく。・・・と言っても俺はヒラでアスナは副団長様だからなあ」
キリトが人差し指でアスナの背筋を撫でる。
「こんなこともできなくなっちゃったよなぁー」
「ひやあっ!」
アスナが何か言おうとした瞬間・・・目の前を風が通った。
「お姉ちゃんにぃ・・・何してんのぉーーーー!!」
ズガァン!
「がふっ!?」
全力疾走から放たれたドロップキックはキリトを壁に叩き付ける位の威力があった。
「おーい・・・兄貴、生きてるかー・・・?」
「あ・・・あぁ・・・なんとか・・・」
「さ、サキ!やり過ぎ!」
「いいの!この男にはこれ位しないと!」
ちらっと咲を見ると、隣で着替えたのかアスナのと似ている騎士団服を着ていた。
「サキ、とっても似合ってるよ!可愛い!」
「そ、そうかなぁ・・・?お姉ちゃんのとちょっと違うデザインにしてみたんだけど・・・」
キリトが立ち上がり、ベッドに腰かける。
「ふぅ・・・ギルドか・・・」
それが聞こえたのかアスナがちらりとキリトを見る。
「・・・なんだかすっかり巻き込んじゃったね・・・」
「いや、いい切っ掛けだったよ。ソロ攻略も限界が来てたから・・・」
「そう言ってもらえると助かるけど・・・ねえ、キリト君」
アスナがまっすぐにキリトを見つめる。
「教えてほしいな。なんでギルドを・・・人を避けるのか・・・ベータテスターだから、ユニークスキル使いだからってだけじゃないよね。キリト君優しいもん」
その言葉にキリトは・・・俺を見た。
「・・・俺は構わないよ。アスナには知ってもらっておいた方がいいだろうし・・・兄貴が話したいなら・・・いいよ」
キリトは俯き・・・話し出す。
「・・・・・・もうずいぶん昔・・・一年以上前かな。一度だけギルドに入ってたことがある・・・」
そこからはあの・・・サチ達《月夜の黒猫団》の話をアスナにする。キリトは全てを話していく。サチに親近感を覚えていたことも・・・そして、あの悲劇も・・・
「・・・サチは心が壊れて・・・今、亮の家にいる」
「・・・」
「・・・そう、だったんだ」
「・・・ごめん、お姉ちゃん。わたしは知ってたんだけど・・・安易に話していい内容じゃなかったから・・・」
アスナは首を横に振る。
「だから・・・怖いんだ・・・また誰かを殺してしまうんじゃないかって・・・」
そこまで言ったとき・・・アスナがキリトの顔を両手で包み込む。
「わたしは死なないよ。だって、わたしは・・・わたしは、君を守る方だもん」
「・・・」
俺はそれを微笑みながら見ていた。きっと・・・アスナがキリトを支えてくれる。そう思った。ただ・・・
「・・・お姉ちゃん・・・」
ただ一人・・・咲だけが微妙な表情をしていた・・・
翌日。今日から勤務開始となるキリトと咲を見に、俺もギルド本部まで付き添う。・・・そこで待ってたのは・・・
「訓練・・・?」
「そうだ。私を含む団員四人のパーティーを組み、ここ55層の迷宮区を突破して56層主街区まで到達してもらう」
そう、大男がいった。確かヒースクリフの近くにいた男だ。ってことはそれなりの立場か・・・?
「ちょっとゴドフリー!キリト君とサキはわたしが・・・」
「副団長と言えど規律をないがしろにして戴いては困りますな。実際の攻略時のパーティーについては了承しましょう。ただ、一度はフォワードの指揮を預かるこの私に実力を見せて貰わねば、例え副団長の妹やユニークスキル使いと言っても、使えるかどうかはまた別」
「あ、あんたなんか問題にならないくらい二人は強いわよ・・・」
「お、お姉ちゃん落ち着いて・・・大丈夫だよ、かなり安全なレベルだし・・・」
「ああ、見たいと言うなら見せるさ。ただ、こんな迷宮区で時間を潰すのはごめんだな。一気に突破するけど構わないだろう?」
ゴドフリーは不機嫌そうに口をへの時に曲げ、集合時間を告げて去っていく。
「なあにあれ!!」
アスナは怒りながら傍らの鉄柱を蹴飛ばす。
「お姉ちゃん・・・怖いよ・・・」
「ごめんね、キリト君。やっぱり二人で逃げちゃったほうがよかったかなぁ・・・」
「そんなことしたら、俺がギルメン全員とサキに呪い殺されちゃうよ」
「呪いじゃなくて実力行使だけどね」
「お前も十分怖いよ、咲・・・」
俺とアスナはギルド本部でお留守番・・・と言う訳だ。さてと・・・のんびりしますか・・・
早貴~
さて、待ち合わせ場所にいたのはゴドフリーと・・・
「え・・・」
「・・・どういうことだ」
そう、ゴドフリーの隣には・・・クラディールの姿があった。
「ウム。君らの間の事情は承知している。だがこれからは同じギルドの仲間、ここらで過去の争いは水に流してはどうかと思ってな!」
・・・流れればいいんだけどね・・・
「・・・」
何とも言えない空気に場が支配され・・・かけた時、クラディールが頭を下げた。
「先日は・・・ご迷惑をおかけしまして・・・二度と無礼な真似はしませんので・・・ゆるしていただきたい・・・」
「あ・・・ああ・・・」
「わ、わたしも・・・ごめんなさい・・・」
つい、反射的に謝ってしまう。正直不気味で・・・怖い。
「よしよし、これで一件落着だな!!」
ゴドフリーが笑いながらそう言う。
「(リパル・・・どう思う?)」
『さ、さぁ・・・オイラにもよく分からないッス・・・』
リパルもかなり困惑しているようだった。そして出発しようとした時・・・
「・・・待て、今日の訓練は限りなく実戦に近い形式で行う。危機対処能力も見たいので、諸君らの結晶アイテムを全て預からせてもらう」
「・・・転移結晶もか?」
当然、と言わんばかりに頷く。転移結晶は大事な生命線でもあるのに・・・そもそも結晶アイテムの使用も対処能力に入るのでは?・・・そう思ったが、クラディールがすぐに渡したので、わたし達も渋々渡す。
『なんか・・・無茶苦茶ッスね・・・』
「(昭和型の人だよね・・・嫌いじゃないけどねぇ・・・)」
それも時と場合によると思う。理想としては昭和の人みたいに厳しく、平成の人みたいに柔軟な考え・・・は幾らなんでも求めすぎか。
「ウム、よし。では出発」
ここの迷宮区は殆ど荒野で、丁度崖下のような場所に入る。
「よし、ここで一時休憩!」
ゴドフリーから包みを渡され、昼食になる。中には質素な固焼きパンと水の瓶。
「・・・はぁ」
わたしはスカートを上手く持って座る。水を飲もうと瓶を口に運び・・・ふとクラディールが目に入った。
「(・・・なに?この悪寒・・・)」
クラディールの視線、目付き。そしてまったく包みには手を触れずに・・・っ!
「!!」
わたしとキリトが口につけた瓶を放り投げるのは同時だった。・・・だが・・・
「・・・っ」
『咲さんっ!?』
一歩・・・遅かった。わたし達は全員その場に倒れる。右上のHPバーは・・・
『麻痺・・・!?そんな・・・』
「クッ・・・クックックッ・・・」
不意に、クラディールの甲高い笑い声が聞こえた。
「クハッ!ヒャッ!ヒャハハハ!!!」
堪えきれなというふうに天を仰いで大笑いする。
「ど・・・どういうことだ・・・この水を用意したのは・・・クラディール・・・お前・・・」
「ゴドフリー!!速く解毒結晶を使え!!」
キリトの声でゴドフリーは腰のパックを漁り出すが・・・
「ヒャーーーッ!!」
クラディールは奇声を上げながらゴドフリーの左手をブーツで蹴飛ばした。その手から結晶が溢れ、他にもパック内の結晶を自分のポーチに入れる。
「クラディール・・・な、なんのつもりだ・・・?これも何かの訓練なのか・・・?」
「バァーーーカ!!」
クラディールはゴドフリーの口を思いきり蹴飛ばす。
「ぐはっ!!」
ゴドフリーにダメージが通ったとこでクラディールのカーソルはオレンジになるが・・・この状況じゃなんの意味もない。この場所を通りかかる人なんて・・・いないから。その時、何かを言っていたクラディールは両手剣を逆手に持ち・・・
「ま、まてクラディール!く・・・訓練じゃないのか・・・?」
「うるせえ。いいからもう死ねや」
・・・その剣を振り下ろした。HPバーが大きく減少し、ゴドフリーは悲鳴をあげ始める。だがクラディールは動きを止めず・・・ゆっくりと剣を沈めていく。
「ぐああああああ!!」
「ヒャハアアアア!!」
そして・・・ゴドフリーのHPは・・・消滅した。クラディールは大剣を引き抜き・・・ゆっくりとわたしに近寄ってくる。
「リパ、ル・・・麻痺解除まで・・・何分・・・」
『ま・・・まだ全然あるッス・・・』
クラディールがわたしの髪を掴み、無理矢理立たせられる。
「安心しな・・・てめえは殺さねえからよぉ」
・・・今なら、少し指を動かせばハラスメント行為で・・・そう思った時。
「おぉっとぉ!」
「あうっ!」
壁に叩き付けられる。
「あんまり動かれちゃ困るからよ・・・」
クラディールはその大剣を・・・わたしのお腹に刺した。
「あ!?あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
不快な感覚。それは壁に刺さり、更にクラディールは短剣を取り出し、わたしの手を持つ。
「ヒャッハーーーー!!」
今度は短剣を・・・まるで画ビョウか何かのように・・・刺した。
「イヤァァァァ!!」
「ほおら、もう一、本っ!!」
左手も刺された。
「アアアアアア!!」
「更にオマケだぁ!」
両足の太股にも剣が刺さる。
「うぁ・・・あ、あ、あ・・・!!」
『咲さんっ!!!』
「いいぜぇ・・・その顔・・・この間の仕返しってことだ」
HPバーは危険域で、だけど麻痺と身体中張り付けられ、動けなくて・・・・・・恐い、恐い、恐い。もう咲なんて何処にもいない。ただの臆病な早貴だけが残されていた。
「やだ・・・やだぁ・・・」
恐い、恐い、恐い恐い恐い。あと少しだけでも剣が刺されば、もしこの剣に貫通属性があったら・・・わたしは、死ぬ。
「嫌だぁ・・・死にたくない・・・」
『咲さん!?咲さん!』
誰、わたしを呼ぶの・・・やだ、恐い。外を見たくない。
「ヒヒッ・・・いいかぁ・・・?俺達のパーティーはァー、荒野で犯罪者プレイヤーの大群に襲われェー、優先空しく二人が死亡ォー、一人が拐われるも俺は無事生還しましたァ、ってのが俺のシナリオなんだよぉ!」
クラディールは新しい武器を装備してキリトに近づく。
「よぉ」
「・・・お前みたいな奴がなんでKoBに入った。犯罪者ギルドの方がよっぽど似合いだぜ」
「クッ、決まってんじゃねぇか。あの女だよ」
・・・それがアスナのことだと気付くのに時間が掛かった。
「貴様・・・!」
「そんなコエェ顔すんなよ。心配すんな、おめぇの大事な副団長さまは俺がきっちり面倒してやるからよ。色々便利なアイテムもあることだしなァ」
「ひっ・・・」
クラディールがこちらを見る。更に・・・クラディールはインナーの袖を捲り・・・そこには、そこには・・・
「「・・・!!」」
そこにあったのは・・・ラフコフの、タトゥー。しばらく前に討伐され、壊滅した。その時にわたしとキリトはラフコフのメンバーを・・・殺した。そしてクラディールは笑いながら・・・剣をキリトの右腕に突き立てた。
「・・・っ!」
クラディールが悦に入りながらキリトに何かを言い続ける。そして後少しでHPバーが全損するという時・・・キリトは目を見開き、麻痺しているにも関わらず腕を動かし、剣を掴んだ。
「お・・・お?なんだよ、やっぱり死ぬのは怖えェってかぁ?」
「そうだ・・・まだ・・・死ねない・・・」
「カッ!!ヒャヒャッ!!そうかよ、そう来なくっちゃな!!」
だが今の状態でクラディールに勝てる訳はなく、再び剣がキリトの体に沈んでいく。
「キリ・・・トォ・・・!!」
わたしは叫んだ。どうにもならないけど、黙ってるのは無理だった。
「死ねーーーーッ!!死ねェェェーーーーッ!!」
金切り声でクラディールが絶叫する。・・・その瞬間、何かがクラディールを吹き飛ばした。
「な・・・ど・・・!?」
「・・・間に合った・・・間に合ったよ・・・神様・・・間に合った・・・」
その場に現れたのは・・・アスナだった。
「生きてる・・・生きてるよねキリト君・・・」
「・・・ああ・・・生きてるよ・・・」
そしてアスナはすぐに辺りを見渡す。
「サキ・・・!サキはどこ・・・!?」
「お姉・・・ちゃん・・・」
「・・・っ!!」
アスナはわたしを見て、息を呑んだ。そして細剣を構え直し、わたしの前を横切って歩き出す。
「・・・!」
一瞬見えたアスナの目は・・・完全にキレていた。
「あ、アスナ様・・・ど、どうしてここに・・・い、いや、これは・・・」
ヒュオン!
「ぶぁっ!!」
・・・クラディールの言葉に耳を貸さず、アスナの突きが口を切り裂いた。オレンジにいくら攻撃してもアスナが犯罪者になることは、ない。
「このアマァ・・・調子に乗りやがって・・・ケッ、ちょうどいいや、どうせオメェもすぐにやってやろうと・・・」
だが、それすらもアスナは無視してすぐに突撃する。クラディールは防ごうとするが・・・相手が悪すぎた。
「ぬぁっ!くぁぁっ!!」
あっという間に危険域に突入。するとクラディールは剣を投げ出し、命乞いを始めた。
「わ、分かった!!わかったよ!!俺が悪・・・ぐぁ!?」
アスナが更に一撃、クラディールが転がる。
「お姉ちゃん・・・?」
お姉ちゃんは・・・クラディールを殺す気でいる。だってさっき見たその瞳には、殺意しかなかったのだから。
「お姉ちゃん!止めて!」
「も・・・もうギルドは辞める!あんたらの前にも二度と現れねぇよ!!だから・・・!」
アスナは細剣を逆手に持ち、クラディールの脳天に狙いを定める。
「だめ!お姉ちゃん!!」
アスナを、アスナを人殺しにさせたくない・・・!
「ひぃぃぃぃっ!死に、死にたくねぇーーーっ!!」
「・・・」
アスナは何も答えず、その刀身を・・・
「お姉ちゃぁぁぁぁぁん!!!」
「・・・っ、さ・・・き・・・?」
アスナの動きが止まった・・・瞬間だった。
「ッヒャアアア!!」
ギャリイン!
「あっ・・・!?」
クラディールがいつの間にか握り直していた剣でアスナの細剣を弾き飛ばした。
「アアアア甘ぇーーーーんだよ副団長様アアアア!!」
キリトは麻痺が解除されたのか走り出す。間に合う・・・?
ズパァァン!!
「「「・・・え?」」」
その場にいた全員がそう発した。何故ならクラディールが、真っ二つに裂け・・・消滅したから。そして散り行くポリゴンの背後にいたのは・・・
「・・・くたばってろ、ゲスが・・・」
擬音を振り下ろした亮の姿だった。亮はわたしに駆け寄ってくる。
「平気か、咲!?」
亮は回復結晶でHPを回復してくれてから剣を引き抜いてくれた。
「う・・・」
「咲!」
「どう・・・して・・・?」
「アスナのお陰だ。アスナがリストの追跡でゴドフリーが死んだのに気付いて飛び出して・・・お陰で少し遅れたけどな」
「お姉ちゃんが・・・」
亮はキリトを見る。
「アスナ、兄貴を任せるよ。咲は俺が担当するよ」
「え・・・」
「・・・兄貴、俺は先に戻るから」
「・・・ああ。・・・亮、お前人を・・・」
「気にしないで。・・・じゃあ」
転移をしてわたしは亮の家に連れてこられた。少ししたら亮から知らされた詠が焦りながら家に飛び込んできて・・・泣いた。そこでようやく“俺”に戻れた。
「ごめん・・・詠・・・」
「・・・咲・・・ボク・・・」
「・・・まあ、無事でよかったじゃないか」
「はい。・・・生きていれば、まだ先はありますから・・・」
『でも・・・オイラは何も出来なかったッス・・・』
「リパルは悪くない。俺が・・・俺がもっと早くアイツの正体に気づければ・・・」
それから夕食にして・・・しばらく話をしていた時・・・
アスナからメッセージが届いた。
「え・・・?」
亮も何か届いたのかメニューを開く。
「えっ、と・・・“早貴へ、わたしね、キリト君と・・・”」
「“亮へ、俺さ、アスナと・・・”」
「「“結婚します”・・・え・・・!?」」
同時に驚き・・・そして、唖然。
「お姉ちゃんが・・・結婚・・・キリトと・・・?」
「咲・・・」
「あれ・・・何でだろう」
頬を何かが伝う。
「良いことなのに・・・何でだろう・・・涙が、止まらないや・・・」
せっかく俺になったのに、またわたしになってしまった。
「そっか・・・お姉ちゃん、結婚・・・するんだ」
「・・・あの鈍感兄貴がな・・・」
「あはは・・・お祝い、しなきゃ・・・」
「咲、平気?」
詠に聞かれ・・・
「・・・分からない・・・ごめん、亮。帰る・・・」
「・・・ま、混乱するよな・・・ゆっくり休めよ」
「うん・・・ありがとう」
『咲さん・・・』
「今はそっとしといてやりなさい」
わたしは詠と一緒に帰る。・・・何となく空を見上げ・・・再び涙が一筋、頬を伝った・・・
後書き
莠ョ
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