夢幻水滸伝
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第四百話 ブエノスアイレス会議その十一
「南米の南部は簡単には従わへんな」
「起きた世界でも」
「地理的に遠いこともあってな」
南米大陸は南北に広い、その為アメリカらから見るとチリやアルゼンチンは同じアメリカ大陸にあるにしても日本や中国、欧州よりも遠い国であるのだ。
「アメリカにもや」
「簡単にはなので」
「ブラジルにもや」
「簡単にはなびかず」
「一戦交えてな」
そうしてというのだ。
「決着つけような」
「それでは」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「お互い納得するまでな」
「戦いますね」
「将兵にはこう言おうな」
自分達が率いて戦う彼等にはというのだ。
「私達と一緒に戦いたいならや」
「軍に残り」
「それが嫌やとな」
その場合はというと。
「一時でもな」
「軍を離れて」
「休んでもらう」
「そうしてもらいますね」
「今回の戦は私達の意地の戦や」
そうしたものだというのだ。
「そやからな」
「納得出来へんならですね」
「戦わんでええ」
そうしていいというのだ。
「それを言うわ」
「そして納得で出来る人だけ戦う」
「私達とな」
セプルベダにも答えた。
「そうしてもらうわ」
「そうですか」
「そしてな」
さらに話した。
「これからな」
「全軍にですね」
「言おうな」
そして実際にだった。
インペル達は全軍に自分達の考えアレンカール達南米北部と戦うことを告げ休みたい者は休めと話した、その間の給料も支払うとも告げて。
するとだ、誰一人としてだった。
「休まへんですね」
「一緒に戦ってくれますね」
セプルベダもリョサも応えた。
「そう言ってくれていますね」
「誰もが」
「有り難いな」
インペルは二人に応えて述べた。
「ほんまな」
「そうですね」
「全軍とは」
「その心を受け取った」
彼等が自分と共に戦ってくれるというそれをというのだ。
「ほなな」
「戦いますね」
「そうしますね」
「装備も物資も充分用意してや」
「そしてですね」
「そのうえで」
「戦うで、間違ってもな」
それこそというのだ。
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