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夢幻水滸伝

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第四百話 ブエノスアイレス会議その十

「爽快な気分やろ」
「あのブラジルに勝つ」
「ブラジルは南米一もっと言えば世界でも大国でな」
「僕達から見ますと何かと意識する国ですね」
「そのブラジルに勝ちたいって思うな」
「特にサッカーで」
 リョサは微笑んで答えた。
「我が国も」
「そやな」
「ほなですね」
「やるか、ここは」
「戦ですね」
「ブラジルと戦ってな」
 そうしてとだ、インペルは話した。
「ことを決めるか」
「そうしますか」
「ブラジルと」
「劣勢や」
 間違いなくとだ、インペルは言った。
「私等は」
「否定出来へんですね」
「そのことは」
「三国合わせて人口は七千万かその辺りや」
 それ位だというのだ。
「対するあちらは三億以上」
「そして軍もですね」
「それに比例してちゃいますね」
「こっちは三十万かその辺りで」
 軍の規模はというのだ。
「あっちは普通に百二十万ある」
「圧倒的ですね」
「そう言っていいですね」
「ブラジルがある」
 相手即ち北部にはというのだ。
「それが大きいわ」
「南米の三大国といっても」
 その一角であるチリの星の者であるセプルベダは難しい顔で言った、腕を組み首も傾げさせているので尚更そう見える。
「ブラジルは第一でして」
「圧倒してるわ」
「南米の他の国を」
「もっと言えば中南米でや」
「最大の国です」
「世界でも屈指の大国であることはや」 
 インペルはブラジルについてこうまで言った。
「ほんまな」
「こっちの世界でもです」
「言うまでもないことでな」 
 そうであってというのだ。
「圧倒的や」
「わし等から見ても」
「そや」
 まさにというのだ。
「そやからな」
「こちらの劣勢は否めないです」
「それでもや」
「わし等にも意地がありますし」
「南米の中のな」
「南の」
「そしてもっと言えばな」
「ABCですね」
「アルゼンチンとチリはや」
 この二国はというのだ。
「ブラジルには簡単になびかん」
「そしてアメリカにも」
 リョサは微笑んで話した。
「そうですね」
「そや、アメリカにもや」
 インペルはリョサの今の言葉にまさにと返した。 
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