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夢幻水滸伝

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第四百話 ブエノスアイレス会議その一

      第四百話  ブエノスアイレス会議
 それぞれの相手と会談の場を設けたいと思っていたインペル、セプルベダ、リョサの三人は自分達の考えが同じとわかってだった。
 三者会談を行うことを決めた、その場所はすんなりとブエノスアイレスと決まった。
「二人もこの街がええってな」
「仰ってですね」
「そうしてですね」
「決まりましたね」
「そや、私はどの街でもええと思ってたが」
 アルゼンチンだけでなくチリそれにウルグアイのだ。
「二人は私を立ててくれてな」
「それで、ですか」
「インペル様が治められるアルゼンチンの街でと仰ったのですね」
「セプルベダ様もリョサ様も」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうなってな」
「それで、ですね」
「アルゼンチンで会談を開き」
「今度どうしていくか」
「そのことを決めますね」
「そや、しかし私の国のそれも本拠地での会談となるとな」
 それならとだ、インペルは官吏達に話した。
「私のペースで進めなあかん、つまりな」
「インペル様が問われていますね」
「どういった方か」
「お二方は見極めんとされていますね」
「そや、おそらく三国が同盟を結んでな」
 アルゼンチン、チリ、ウルグアイの三国がというのだ。
「一つの勢力になる為の会談やが」
「そこで見極められますか」
「インペル様が」
「三国の同盟の棟梁に相応しいか」
「そうなるわ、では見極めてもらおうか」
 座った、そうした表現で言うべき口調で述べた。
「私を」
「そう言われますか」
「見極めてもらう」
「その様に」
「ああ、そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「同盟を実現するで」
「自信がおありですね」
「そうですね」
「左様ですね」
「話でまとめる自信があるからな」 
 だからだというのだ。
「会談を申し出たしな」
「ではですね」
「その自信を以てですね」
「会談に挑まれますね」
「そうするわ」
 こう言ってだった。
 インペルは会談の準備を行わせそうしてだった。
 会談やレセプション、進行等も決めていった。そのうえで二人をブエノスアイレスに招待したのだった。
 当然二人は招待に応じた、それでそれぞれブエノスアイレスに来たが。
「二人共空船で来たんやな」
「はい、こっちで二隻あるうちの一隻に乗って来ました」
 まずはセプルベダが答えた。
「そうしました」
「こっちは一隻だけですが」
 リョサも言ってきた。
「それに乗ってきました」
「そうか、やっぱり空を飛ぶとな」
「すぐですね、飛行機と一緒で」
 イセプルベダはそれでと話した。
「空を飛ぶとです」
「一瞬やな」
「それで行き来出来ますね」
「そやな」
「飛行船も考えましたが」
 この乗りものもというのだ。 
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