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夢幻水滸伝

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第三百九十九話 不死使いその十五

「では星の方が起きられた世界では」
「ああ、同じ二年生や」
「そうですね」
「天の星、それに神星の人等が三年生でな」
「そうなっていて」
「それでな」 
 それでというのだ。
「インペルさんはな」
「同盟を結ばれるなら」
「起きた世界の立場でもやし」
「こちらの世界でもですね」
「三年生、天の星やし」
「お三方の中では」
「盟主となるわ」
 そうなるというのだ。
「まさにな」
「左様ですね」
「そしてな」 
 そうであってというのだ。
「一緒にやっていきたいわ」
「そうお考えですね」
「戦は避けられる」 
 リョサは冷静に述べた。
「まずな」
「インペル様もセプルベダ様も邪悪でなく」 
 市長は先程リョサが話した言葉を述べた。
「また好戦的でもないので」
「侵略でことを進めるか」
「そうした方々でもないので」
「むしろ話し合いでまとまるとな」
「よいという方々ですね」
「しかも我しかない訳でもない」
 インペルもリョサもというのだ。
「二人共な」
「そのことも大きいですね」
「我しかない奴はな」 
 リョサは難しい顔で話した。
「もう相手の主張は全部潰して」
「自分の要求のみを言いますね」
「それで受け入れられへんとな」
「無理にですね」
「その様にしようと決まったことを認めへんで」
 世の中そうした輩も存在する、それが例え法律やルールに違反していても意に介することはないのだ。
「暴れることもする」
「最悪な輩ですね」
「まことに」
「そうはなりたくないです」
「そうなったら終わりや」
 リョサは軽蔑に満ちた顔と声で述べた。
「ほんまな、けれどな」
「お二方は違いますので」
「確かなお話が出来ますね」
「左様ですね」
「そやから動くで」
 会談に向けてとだ、そして実際にだった。
 リョサはウルグアイ統一を果たしてからすぐに会談を行う為の準備に入った、それはインペルとセプルベダも同じで。
 それでだ、インペルは言ったのだった。
「二人を呼んで三人でや」
「会談をされますか」
「そうされますか」
「そうしよか、私も会談したいし」 
 二人と、というのだ。
「それでな」
「お二方にですね」
「会談を申し入れて」
「そのうえで」
「三人で話す、その場所が問題やな」
 インペルは二人に使者を送り三者会談を提案した、セプルベダもリョサもそれに頷いた。リョサはモンデビデオで笑って言った。
「それこそ望むところや」
「ではですね」
「これからですね」
「三者面談ですね」
「それをやるわ」
 こう言ってだった。
 インペルそしてセプルベダと会談場所について話した、そしてその場所はブエノスアイレスとなり三人はその街に集うのだった。


第三百九十九話   完


                   2025・4・23 
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