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ハッピークローバー

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第百七十八話 理性の必要性その二

「飲んでいて」
「酒乱でなの」
「暴れたとか」
「あるわね」
 実加も否定しなかった。
「確かに」
「そうよね、詳しい事情わからないけれど」
「飲んでいて」
「酒乱なら」
 それならというのだ。
「もうね」 
「どうにもならないわね」
「それ以上にね」
 理虹は眉を顰めさせて話した。
「麻薬やってるなら」
「ああ、病院で暴れるって相当だしね」
 実加もそうなると、と話した。
「有り得るわね」
「あれやってだと」
「もっと酷いわね」
「酒乱より遥かにね」
「犯罪だしね」
「そもそも麻薬なんてやったら」
 それこそというのだ。
「命に関わるし」
「寿命短くなるしね」
「そう、冗談抜きに麻薬なんてやったら」
 理虹は梅酒を飲みつつ話した。
「寿命がね」
「縮まるわね」
「そうなるわ」
 実際にというのだ。
「普通にね」
「身体に悪いから」
「煙草でそう言われてるのよ」
 麻薬より身体への害は確実に少ないとされるそれよりもというのだ、理虹は実加に真剣そのものの顔で話した。
「実際身体も心もボロボロになるから」
「麻薬は問題外ね」
「覚醒剤が有名だけれど」
「他の麻薬もね」
「私達の学校世界中から人が集まるでしょ」
 八条学園はというのだ。
「中には麻薬出回っている国もあるわね」
「中南米であるわね」
 そうした国はとだ、実加も答えた。
「実際に」
「そうでしょ、そうした国の人から聞くと」
「言うわね、麻薬中毒になる人はね」
「身体ボロボロになるってね」
「そうね」
 実際にというのだ。
「身体も蝕まれてそれなりではいられなくなって」
「頭の中麻薬で一杯になって」
「幻覚とか幻聴もきて」
「本当にぼろぼろになるわね」
「そうなるから」
 それ故にというのだ。
「絶対にしたら駄目で」
「病院で暴れるとなると」
「やってる可能性あるわ」
「そうよね」
「そうだったらどうにもならないわよ」
「酒乱の比じゃないわね」
「お酒は飲み過ぎないといいけれど」
 それでもというのだ。
「麻薬はちょっとやったら」
「それで終わりだから」
「もうね」
 それこそというのだ。 
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